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退職して丸1年、スタート時点から見ると今はかなり日常が変わってきました。当初は取り敢えず「何でもやろう精神」で、遊びも仕事もあれこれ首を突っ込んでいきました。退職前から始めていた顧問という立場で経営の支援を行なう、言わば「口だけの仕事」を何社かお引き受けしていましたが…

顧問という仕事

登録していたマッチング会社から退職の1年半くらい前に紹介してもらった会社2社との契約を、えいやで会社に届け出せずに結んでしまいました。
これが呼び水になって、その後、知人や昔からのお取引先の社長から声がかかり、次々と顧問の仕事を引き受けることになり、気づくと退職時点(今から1年前)には8社になっていました。
その多くが、会社勤務時代の人脈・ネットワークを期待されて、顧問先会社の商品やサービスの販売候補先を紹介する仕事でした。
期待に応えてそれぞれの会社に合った企業(ほとんど大企業の役員や部長)を次々に紹介していきました。
昔のよしみで、どの大企業の方も快く会って下さるのですが、いざ引き合わせてみたものの、なかなか商談が進みません。どうして??
顧問先の会社に進捗状況を聞いてみると、「えっ、あれから一度も先方に連絡していないの?」と驚きを隠せませんでした。
元々営業力がない会社だから顧問の人脈にすがるということだったんです。もちろん、自助努力する会社もあります。そういう会社は僕との契約が今も続いていますが、お繋ぎだけの会社は大体1年くらいで切れていきました。

オンライン・コミュニティ活動

退職後、日中の会社の仕事がなくなり暇になりました。退職前から入っていた幾つかのオンライン・コミュニティのメンバーや主宰者の方(美冬さんみたいな方)と少しずつ親しくなっていき、主宰者の方を助ける活動が増えていきました。
昔から自分で○○会という異業種交流会をいくつも運営していたことから、主宰者の方々の気持ちを察して動くことが自然にできたのかも知れません。
コミュニティですから基本的には、交流会とか、勉強会とか、書籍の出版やラヂオ番組の配信とか、遊び半分のものです。
※書籍:https://m.media-amazon.com/images/I/41PU6cCo9FL.jpg
※ラヂオ:https://stand.fm/channels/614402299ccb419e5f0f1c26 

そこで、どんな仕事が増えたのか?

でも、そのようなコミュニティの中でも、熱心に活動に参画しているといつの間にか仕事に繋がるようになっていきました。

①経営顧問業をしている50人くらいのメンバーがいるコミュニティでは、スタートアップ企業の若き社長の支援が主な役割ですが、これは楽しいです。
彼らはアドバイスしたことをどんどん実行していくので事業の拡がりが目に見えて、とてもやり甲斐があります。
中には、その後、僕の個人事業と協業している会社もあり、こういうのがWin-Winと言えるのでしょうね。

②キャリアコンサルタント(CC)が主体のコミュニティの中には、CC資格を取っても仕事がないという人たちのために、法人からの仕事を営業獲得してきてメンバーに振り分けるという活動を熱心に進めている団体が幾つかあります。
僕も、次のような仕事を請け負いました。
a) 中小企業の高校生の採用業務の代行
b) 成長途上の企業なのに従業員(特に若手社員)が次々と辞めていくという会社で、緊急対策を講じなければならず、一体何が根源となっているのかを突き止めるための、役員以外の全従業員(約70名)との個人面談および報告
c) 第二の創業期となる会社の経営者との合宿オフサイト会議のファシリテーター、リーダークラスを対象とした研修講師
d) シニア社員のキャリア開発を目的に、コミュニティに相談のあった会社や団体とのコミュニティ側の窓口(シニア担当)として商談・相談の対応
e) コミュニティが新たに提携することにした外部企業とのコラボ企画である
「ミドル・シニアの越境体験プログラム」の推進 
f) キャリア開発セミナーの講師や、研修のファシリテーター(案件多数)
g) キャリア開発研修プログラムの一環で、研修に参加した個人の方のプロティアン・メンターとして行なうキャリア戦略に関する1on1面談

古巣の会社からの受注

①以前、僕が講師として社内で行なっていたキャリアデザインセミナーの内容を大幅に組み直しブラッシュアップした「eラーニング」の制作、納品。
②顧問先の会社が開発した業務システムの導入、運用。(これは大口商談)
③階層別のキャリア開発研修プログラムの実施。
④HRパーソナル診断というHR Techの導入、運用支援。
⑤キャリアアドバイザー(CA)制度に基づくCAのスーパービジョン。

今春から新たな仕事に挑戦

今年4月に、社会保険労務士法人の顧問兼CHRO(Chief HR Officer)に就任しました。この法人の社長とは10年来の親しい友人で、昨年末に会社退職後に初めて挨拶に行った際にいきなりオファーされました。
顧問としての仕事は、同法人が受託する案件の一部業務を直接担当することです。具体的には、中小中堅企業からの人事制度の改訂や労務問題に関する相談案件が多く、月2件くらいのペースで新たな引き合いが来ています。
もう一方のCHROの仕事は、その法人の人事統括役員(非常勤)です。約80名の会社で、これまでは社長が人事も経理も財務も全て見ていたのですが、今後数年間で売上を増やしていく計画の中、一人でできないことを数人の役員で分掌することを考えておられた矢先に、僕が「飛んで火に入る夏の虫」だったようです。
やや、会社員に戻ったような感覚がないこともないですが、固定報酬に加え、受託案件に関わる売上の一部を報酬として貰えるという好条件だったので受けることにしました。
考えてみると、こういう仕事が一番やりたかったのかも知れません。

肩書きが三つに

このようにして退職後の1年間に、経営コンサルタント、人事労務コンサルタント、国家資格キャリアコンサルタントという三つの肩書きを名刺などに表記するようになりました。
これから個人事業2年目に入りますが、これからの一年にどのような変化が起きるのか…また皆さんにご報告します。(おしまい)
                     




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