生まれると死ぬ、どちらの瞬間が大切か
本を書く知人は、生まれる瞬間こそ、もっとも大切という。
哲学者の知人は、死こそ永遠のテーマという。
この世に出現する瞬間、あの世へ旅立つ瞬間
、いえ、もしかしたら、この世へ深くダイブして、あの世の水面へ顔を持ち上げる瞬間かもしれないけど
そのどちらを自分の中心に捉えているかで
何かを作り出す人のアウトプットは異なり、日々生活する我々も思考が違うように思う。
私は以前は死ぬ瞬間が儚く、生きている人が哀愁をまとい、想いを馳せることが、どうも、好きだった。センチメンタルに勝手に浸っていたと言ってもいい。
けれど、生まれる瞬間が大切で、死ぬのはもう、どうでもいいんだという話を聞いてから、
ほう、なるほどそんな見方があるのかと、目から鱗だった。
それから、生きることになった瞬間についても考えだした。
当然「死」を中心に考えることもよし、死した後、私たちの魂はどこに行くのか、
死ぬ運命にある我々は一体何者であるのか熟考する題目も重要である。
死の瞬間、生の瞬間、私たちは何になるのだろう。
お墓まいりに行く途中、そんなことを考えた。
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