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生活に使えるMBA理論~蜘蛛の糸~(2) 5つの線を引く Draw 5 lines

第三回

日本文化は線を引かない文化だと思います。5つの線とは

1 自分の中で事実と感情を混同しない   

日本語の特性にも原因があると思うのですが、主語を省略しても文章が成立するので、マスメディアでも(意図的なのも含めて)事実なのか意見なのか錯誤しやすい文章が散見されます。

!! これができるようになると、合理的判断が容易になります。 !!

2 それはそれ、これはこれ   

欧米にはagree to disagreeという言葉があって、大議論のあとで仲良く食事に行くなんてことはよくあります。一方、我が国の場合は、一つのことで意見が合わないとまるで「おまえのかーちゃんでーべーそー」とでも言われたかのように個人の人格否定と受け取ることが多々あるように思います。

!! これができるようになると、議論が怖くなくなります。他人の前で間違うことが怖くなくなります。 !!

3 人は人、自分は自分   

価値判断は個人が独自にすべきものだと考えています。他人に右へ倣えでは幸せの極大化はできません。これも一神教と多神教の文化の違いに起因すると思っています。

!! これができるようになると、同調圧力に耐性ができます。 !!

ここまでは、区別をするために「線を引く」です。

次に外資系コンサルの入社試験に出ると言われているフェルミ推定を習慣にするための線引きがあります。

4 グループ分けをする

類似するものをまとめる。差異があるものをまとめる。物事を分析する第一歩はこれです。データを要素分解してまとめるための線。

!! これができるようになると、(批判的)思考(クリティカルシンキング)が容易になります。 !!

5 関連付けをする   

分解して小分けにまとめて整理した要素を、今度は関連付けて繋ぐために引く線。

!! これこそがフェルミ推定であり、これができるようになると、知っていることを使って知らないことを予測できるようになります。   

4と5の二つの「線を引く」のことをボクは「演繹と帰納のアコーディオン」と呼んでいます。

そしてこれらのために必要な能力(スキル)として、細部にまで行き届く観察眼と、大局的に俯瞰する目、「アリの目、タカの目」があると思っています。




第一回で書いた問題点に関しての言及にはまだ直接的には至らない。

 

‐‐教育の問題(いいから覚えろ!言うことを聞け!の記憶教育)「自分で考えない」問題

--知識がなければ考えられない。「勉強は収入か、費用か?」問題

--周りに実際の選択肢がなければ選ぶに選べない。「豊かさとは何か?」問題

--経済的余裕がなければ判断を行使できない。「価値と価格」問題 財布と相談は価値判断ではない(budget constraintsって日本語では予算制約って言うのか....)


経済学理論:(収益) = (収入) - (費用)‐‐生活で言えば、(幸せ) = (満足) - (苦労)

(幸せ)の極大化戦略: (ポーターの競争戦略)Ⅰ. 収入を増やす、Ⅱ. 費用を減らす、Ⅲ. たくさんやる

‐‐マーケティングの3つの壁

--割引率(re: 金融理論)

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