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トピックス(旅行記)

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2020年11月の記事一覧

俺、弥立つ

神戸からジャンボフェリーで三時間と少し。 香川県小豆島 名前の通り小さな島だが、どっこい。ツーリングをするには絶好の場所だ。 道はキチンと舗装されていて(瀬戸内はそうじゃない島も多い)、山道にはスリリングな連続カーブ。 バイクの後ろ座席の彼女と一緒に、景色が拓ける度に「お〜っ」と声を上げ、カーブでは遠心力で放り出されぬよう一緒に身体を傾け、制覇していく。 一緒に成し遂げていく感じ。これぞバイクの醍醐味……いや、こんなにも楽しいのは、相手がこの人だからだろう。 付き

京都の休日 #3 〜Salon de KANBAYASHI(サロン・ド・上林)で日本茶に舌鼓をうった午後のこと〜

日本茶の真の魅力にふれたのは 今回が初めてでした。 これまでにも何度も 緑茶もほうじ茶も口にしてきましたが それとはまったく違う お茶の豊かさを知ることができました。 訪れたのは東山にある Salon de KANBAYASHI(サロン・ド・上林)。 古き良き街並みを散策している途中に こちらの素敵なお店をみつけたのです。 1925年に邸宅として建てられ、 現在はフレンチダイニングとカフェとして 人気を博しています。 エレガントでモダンな雰囲気の ダイニングの入り

伊勢日記 1巻

6時半起床。 今日から伊勢に行く。洗濯をし、買っておいたロールケーキを、夫と半分ずつ食べる。段ボールをまとめてゴミに出そうと玄関を出たところで、重いドアに左の薬指を挟んだ。遠くに行くときは気がそぞろになって、思いがけないことが起きる(起こす)ので要注意である。このくらい大丈夫大丈夫と言って出かけたけど、名古屋を過ぎたいまもなお痛んでいて、すこし不安な気持ちになっている。湿布を貼った方がよかっただろうか。腫れていないから大丈夫だろう。 三重には夫の実家があるので何度も訪れて

モノクロームに輝く

《朱色と輝く青.》

 祖母との旅は、久しぶりだった。 九十を過ぎた彼女と出かけることは「もう難しい」といつからかあきらめるようになっていた。それでもまだ歩ける姿を日々みていたら今のうちにという想いが湧き上がってきた。  向かったのは、京都。 坂の多いこの街を歩いてもらうのは申し訳ないという気持ちと、素敵な景色をみせてあげたいというそれがせめぎ合う。  清水寺の階段。馴染みのない土地もでこぼことした石段も彼女にはこわかったようで、ずっとわたしの腕に腕を絡ませていた。  そういえば、子どもの頃

女性作家ロール・ピジョンの絵画とスピリチュアリズム(アウトサイダー・アート)

女性作家ロール・ピジョンの絵画とスピリチュアリズム(アウトサイダー・アート/アール・ブリュット) ロール・ピジョン(Laure Pigeon, 1882-1965/仏):画家であり、アウトサイダー・アーティスト(アール・ブリュット)と言われる。 ロール・ピジョンの作品は、分類する訳ではないが、ビジョナリー・アート(Visionary art/日本では幻想芸術)と呼ばれるものかも知れない・・ 問題は、その「作品」だが、主には、ブルーのインクでのハッチング(hatching/線

モートン・バートレットと精巧な少女人形たち

モートン・バートレット (Morton Bartlett,1909-1992/US) 精巧な石膏人形の制作して、人形の撮影(主に1936-1963)を行ったの写真家・グラフィックデザイナー。 それには、概念があるのだ。アウトサイダー・アートとも、言われるがどうだろう? 「女たちが、生来、持ち合わせる悪徳に業を煮やして・・」変身譚(メタモルフォーゼ)-オヴィディウス(Publius Ovidius Naso,帝政ローマ時代最初期の詩人)の視点だったのかも知れない。-Morto

京都の休日 #2 〜晩秋の着物デートにおすすめの宝筐院〜

京都の街を歩いていると あちこちでお着物姿の 若い方々とすれ違いました。 お着物で京都を散策することが 今流行っているそうなのです。 そんなお着物デートをしっとりと 愉しめるお寺が 宝筐院(ほうきょういん)。 平安時代に建てられたという 嵯峨野にあるこちらのお寺。 お庭には美しく色づく木々が 並んでいました。 晩秋に訪れたい理由は、 まるで紅い絨毯をしいたように おちた紅葉が地面を 覆っているからです。 まだ木々にのこる葉もあり 美しさのあまり夢の中にいるようで

RAW VISION(アウトサイダーアートの専門誌/UK)

-Raw Vision magazine- Raw Visionは、世界で唯一のアウトサイダー・アート、アール・ブリュット、ビジョナリー・アート(Visionary art/日本では幻想芸術)、コンテンポラリー・フォークアートの世界で唯一の国際的な雑誌です。 「Raw Vision」は、アウトサイダーアートの専門誌(John Maizels氏が創刊)として、1989年にイギリスで創刊された。隔年から、現在は、四半期ごとに発行されている。 当初は、John Maizels氏と

京都の休日 #1 〜麗しのライブラリーで極上のお朝食を〜

清水寺の麓に今年誕生した ザ・ホテル青龍 京都清水。 その館内にあるレストラン restaurant library the hotel seiryu (レストラン ライブラリー ザ・ホテル セイリュウ) でお朝食をいただきました。 小学校から変身を遂げた こちらのラグジュアリーホテル。 校舎らしさをのこしつつも 「おとな」の宿に様変わりしていました。 restaurant library the hotel seiryuも おとなの図書室という雰囲気の レストラン

幸運にも上映後に撮影を担当したカメラマンとお話しすることができた。 自主制作映画で写真のクシナ役は撮影2日前にやっと決まりリハーサル無しで本番だったとか。     映像が美しく、母と娘の絆を問う話は監督の私的な経験から生み出されたもの。 広めてくださいと言われたので遠慮なく。

(今日の一枚)女優ダコタ・ブルー・リチャーズ

ダコタ・ブルー・リチャーズ(Dakota Blue Richards、1994 - /UK)イギリスの女優。このカットは、ダストビン・ベイビー(Dustbin Baby)のリチャーズ(cc)です。 ダストビン・ベイビー:ジャクリーンウィルソンの2001年の同名の小説に基づいて、ジュリエットメイが監督したBBCテレビドラマ(Film)。 Jacqueline Wilson-My Dustbin Baby Trailer ・ダコタ・ブルー・リチャーズ(Dakota Blue

「第三十一回文学フリマ東京」ステキブンゲイ初出店しました! 活動レポート

2020年11月22日に、東京流通センター 第一展示場で開催された「第三十一回文学フリマ東京」にステキブンゲイが初出店しました! ステキブンゲイの、しーなねこによる活動レポートです。 出品した作品はもちろん、11月17日に発売された、いぬじゅんさんの『叶わない恋を叶える方法』。たくさん搬入しました。また、キャプテン中村航の『#失恋したて』や、いぬじゅんさんの『願うなら、星と花火が降る夜に』、歌人の伊波真人さんの『青春迷宮』も並べました。パネルやポップ、ポスターなどで賑やかに

心臓音のアーカイブ@香川県豊島/行って良かった美術館①

1人旅歴も7年目を迎えた。 最近、どんな場所に1人で行ったら楽しいか気づいてきた。 1人で行って楽しいところの1つは美術館。 1人だとマイペースに鑑賞できるので、個人的に美術館は1人旅のときこそ行きたい場所の1つだ。 私自身は美術系の学校を出たわけじゃないし、とっても一般的な美的感覚を持っていると思うけれど、それでも楽しめる。 そういうわけで、今まで行った美術館の中で「行って良かった~」と思ったところを記録していこうと思う。(不定期更新) 第1回目は、香川県豊島(