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13. これは効果的!口癖学習法

英単語の語彙を増やしたい時、みなさんはどうしていますか?

英語の辞書にある単語を、最初から一つずつ覚えてみる?
よく使われている単語の本などから、単語帳を作って覚える?

こうやって覚えた単語は、直ぐに忘れてしまったり、覚えても、どういう時に使ったら良いのかが分からなくて、実際に使わないことが多いような気がしませんか?

英語圏で生活したり、旅行したり、実際の場面で英語を使いながら覚えることが、英語を学ぶ上でより効果的なのは、英語のフレーズを覚えるだけでなく、そのフレーズが使われた場面や状況も一緒に体験することが出来るからだと思います。

英語圏でしばらくの間生活をした人に、英語が身についていった流れを聞いてみると、最初に、急激に上達する短い期間(数ヶ月)があって、その後、緩やかに上達する期間(数ヶ月後から1年)があり、それ以降、目に見えて分かるほど上達することが無くなる場合が多いようです。
進歩が見えないその時期、挫折してしまったり、自分の英語に自信が無くなってしまう人たちもいるようです。
英語圏で生活する年数ばかりが増え、周囲の目は、その年数に見合うだけの英語を期待しますが、ある程度の段階まで来ると、なかなかそれ以上には日々の生活の中での英語は進歩し難いものです。

こんな時に便利なのが、口癖学習法です。
繰り返し耳に入ってくる単語は、自然に覚えることが出来ますし、人の口癖はそれぞれ違っていて、偏ることなくいろんな単語やフレーズを覚えることが出来ます。

日常の英会話に触れる機会があれば、必ず出会うのが口癖。これは、誰でも持っているようです。

私が友人から学んだ口癖単語やフレーズの例を挙げてみると、
bizarre (ちょっと変だなと思うことが起きた時)
classic (実際に起きた有りがちな笑い話などを聞いた時)
awesome (それはいい!という感嘆を表す時)
awkward (奇妙に感じる時)
end of the day (最終的には…という結論の前に)
in a way (ある意味では…と加えることで、言った内容を断定し
ないように)

それぞれの友人の表情と声と共に、私の頭の中には記憶されています。
口調や表現の仕方、どういった場合に使うのかも一緒に記憶されています。
口癖単語を持っている相手に同じ単語を使うことはありませんが、別の相手に、他の友人から学んだ口癖単語を使って、実際に活用しています。

日本人の英語に多いと聞いた口癖単語は、
so-so
maybe
I don't know

というところでしょうか。

口癖単語が聞けるほど、英語での長い会話をする機会がないという方。
英語の映画やテレビドラマの登場人物も、口癖を持っていることがよくあります。
その口癖単語やフレーズに注目してみて下さい。
使われる時の口調や状況も、併せて覚えることが出来れば、実際に自分で使う時の参考になるはずです。

口癖単語やフレーズを聞いた時点で意味が分からなくて、その場で意味を教えてもらう機会もなかった場合は、その単語を覚えておいて、後で、辞書(※アプリ等)で調べてみて下さい。

口癖は、それを口にした相手のイメージと一緒に、なんとなく、その単語やフレーズ自体も覚えてしまうものです。
しかも、どういった場面で使うかも併せて覚えることが出来て、とっても便利です。

英語による個人的な手紙やメールの文章にも、人それぞれ、よく使う単語やフレーズがあります。
これも覚え易いですし、使い方を真似て、自分の文章の中でも使ってみることが出来ると思います。

口癖単語やフレーズに出会ったら、是非、注目してみて下さい。
そして、その単語やフレーズを覚えたら、自分で実際に使ってみることも忘れないで下さいね。

今回の技は:

「人の口癖を覚えて、自分でも使ってみましょう!」



※この記事は、2003年に発行していた「下手英メールマガジン」で紹介していた「下手な英語を使うための技」に加筆修正を加えて、現在無料再掲載中のものです。令和版は、近日有料公開予定!

下手英メールマガジン発行から20年後、「2023年の後書き」:
ソーシャルメディア等でのコミュニケーションが主流になると、絵文字や顔文字を使ったり、極力、短い文章でやりとりしたりと、実際に会話をしたり、長文メッセージのやりとりをする機会は減ってきているかも知れませんが、コミュニケーションの手段や使用する英語のフレーズが変わってきたとしても、人それぞれが持つ口癖というのは変わりません。

日々変わりつつあるスマホで使う英略語等も、実際のやりとりの中から学べば、その時々に合った略語を使い方と共に学ぶことが出来ます。
人の口癖で勉強しながら、皆さんそれぞれ、自分でも英語の口癖を身に着けて下さい。


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