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素晴らしき、納豆の世界。

本日、7/10は、『納豆の日』。

スーパーでは必ず目にし、特売日や特売品に目が行きがちだが、実は納豆は、小売店にとっては結構儲かるみたいだ。

ご覧のように、『健康志向』の高まりを受け、納豆の売上は年々上がり、2018年には過去最高の売り上げを記録した。

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私は大阪人で、子どもの頃はもともと納豆なんて食べる習慣もなく、耐えがたい匂いだと思っていたが、大人になるにつれて、健康にも気を遣うようになると、いつしかフツーに食べるようになっていた。

納豆業界では、言わずと知れた『おかめ納豆』のタカノフーズがマーケットリーダーだが、その二番手に位置付け、『金のつぶ』ブランドを展開するミツカン・グループに着目してみたい。


1.ミツカンは『お酢の会社』

ミツカン・グループはもともと江戸時代に中埜又左衛門が酒粕醸造業として中埜酢店でスタートし、お酢の販売によって寿司の文化を普及させたといわれている。

酢の生産過程には、『酢酸菌』という『菌』が使われていて、とりわけミツカン・グループは、この『菌』の研究に力を入れており、納豆には不可欠な『納豆菌』についても研究実績を持っていた。実は、酢酸菌と納豆菌は似ているらしく、共通性があるということもよかったようだ。

そうしたことも相まって、ミツカン・グループは本格的な納豆市場への参入を果たしたのだった。

2.マーケットチャレンジャー

ミツカン・グループは自社の強みである菌に加えて、小売店への販売力を強みに持つ同業他社をM&Aし、納豆の商品開発と販売体制強化を行なった。

当時の納豆市場規模は今の1/3程度で、際立ったシェアは『おかめ納豆』のタカノフーズだった。

そこで、ミツカン・グループが取った戦略は、自社の強みを活かした『マーケット・チャレンジャー戦略』で、これまでにない納豆製品による差別化を図ろうとしていた。

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3.『金のつぶ』ブランド

ミツカン・グループの企業ブランドイメージは、やはり『酢』が強すぎて、納豆の販売戦略には不向きだった。そこで、これまでの納豆商品ラインには、『金のつぶ』という商品ブランドを引き、『金のつぶ』ブランドにラインナップを加える形を取っていったのだ。

その一つが、かつて大ヒット商品となった、『におわなっとう』である。

『におわなっとう』はあらゆるユーザー調査と、ミツカン・グループの菌の技術力によって生まれた、これまでの常識を覆す『匂いが気にならない納豆』という画期的なものだった。

さらに、納豆市場初の特保商品で、骨を強くする効果がある、『ほね元気』など、ミツカン・グループは、徹底した商品の差別化によるマーケティング戦略を行なっていた。

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その他、卸売・小売店への戦略や、商品棚の戦略などあげればキリはないが、あらためて考えさせられるのは、ブログやネットビジネスの世界でも、これだけ多くの参入がある中、生き残っていくためには、『差別化』によって自分をブランディングしていくことがいかに重要かということだ。

もっと行動を起こして、『行動を起こすサラリーマン』のブランドになりたい、そんなことを考える7月10日、『納豆の日』だった。

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