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Hermeneutik を使用して

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西洋哲学の西洋人の考え方や、物の見方、つまり哲学 文学、キリスト教、芸術などについて、 シュライヤーマッハ、ディルタイ、ガダマーたちの追究した Hermeneutikという如何に…
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記事一覧

ニーチェ シャイで人間好きな哲学文豪   訂正版

ニーチェ シャイで人間好きな哲学文豪   訂正版

嬉し楽しき科学  二版への前書き 2回目 書き直し
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この本にはもしかしたら、前書きが全く必要でないかもしれない: 最終的にずっと、不確実さが残ったままであろうから。それに、もしこれに似た様な事を体験していなければ、この本の前書きによってその経験に近づけられるかどうか。氷を溶かす様な生暖かい風の言葉で書かれている様でもあり: 恥知らず、不満足、矛盾、4月の変わりやすい天気が詰まっていて、またその

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ニーチェ シャイな人間好きな哲学詩人

ニーチェ シャイな人間好きな哲学詩人

嬉し楽しき科学(もしくは知識、調査研究)  二版への前書き 16日の改訂版
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この本にはもしかしたら、前書きが全く必要でないかもしれない: 最終的にずっと、不確実さが残ったままであろうから。それに、もしこれに似た様な事を体験していなければ、この本の前書きによってその経験に近づけられるかどうか。氷を溶かす様な生暖かい風の言葉で書かれている様に見える: 恥知らず、不満足、矛盾、4月の変わりやすい天気

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ハイデッガー 妻エルフリーデへの書簡  僕の愛しいゼールヒェン(繊細な女の子)

ハイデッガー 妻エルフリーデへの書簡  僕の愛しいゼールヒェン(繊細な女の子)

2005年に発行されたこの書簡交換は、かれらの孫娘、ゲルトルードが編纂、編集している。ゲルトルードは 祖母の遺言で、古い鍵を貰った。その鍵には絹のバンドが付けられていて、バンドには《この鍵は私の死後 孫娘のゲルトルード ハイデッガーだけが所持する》と手書きで書かれていた。それは古い木箱の鍵で、その中には、祖父マルティン ハイデッガーから祖母エルフリーデへの手紙や葉書、1915〜1970年迄が、ギッ

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一人の日本人と 一人の問いかける人の間で

一人の日本人と 一人の問いかける人の間で

日本語にも訳されているハイデッガーの、言葉についての対話から、に入っているこの論文には、戦前九鬼周造がハイデッガーに粋の構造を伝えようとして、思うように伝える事ができず、一方ハイデッガーは言わんとする事を分かるよう努めたが、結局分からずじまいに終わった背景がある。その九鬼周造の生徒だったと言う教授が 戦後ハイデッガーを訪ねた時に、交わされた会話だといわれているらしい。何処までが実際の会話で、何処が

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ハイデッガー ガダマー レーヴィット

ハイデッガー ガダマー レーヴィット



Dasein In - der - Welt

レーヴィットは彼の著書『欠乏の時代に考える人der Denker in Dürftiger Zeit』中でハイデッガーの信仰について、批判した。               以前の投稿 カール レーヴィット参照     

ガダマーはHermeneutikを Sprechen Gespräch 話す 会話の中で、言葉の誕生について語っている

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アートゥーア ショーペンハウアーの誕生

アートゥーア ショーペンハウアーの誕生

ヨハナ ショーペンハウアー 「若き日の思い出」から

...母と姉妹たち、そして私の側に居る人たちから、抱き抱えられる様に、愛され、温かく包まれて、1788年2月22日、力強く健康な男の子の幸せな母親になるまで、日々が過ぎて行った。

全ての若いお母さんがする様に、私も私の新しいお人形と遊んだ。何よりも実際に強く確信した事は、神の土地の上で生きている子供の中で私の子が、一番可愛く、おとなしく、同じ

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Karl Löwith カール レーヴィット

Karl Löwith カール レーヴィット

ハイデッガー 不足(欠乏)の時代に考える人 1960年

前書き 第二版 より

„もし、いつ迄も 学生として居続けたら、教師に敵意を抱く。        そして 君たちはどうして 私の花冠を毟り取ろうとしないのか? 君たちは私を褒め称える; しかし どのように - もし 君たちのその称賛が ある日崩れ落ちてしまったら?“

注)学生として居続けないといけなかったら、と言える。つまり、その教師が

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カント Aufklärung

カント Aufklärung

Aufklärung(アウフクレールング)とは 自分が犯してしまった個人能力財産- 内的にも外的にも自分自身で決定する事ができ、又自身でそれに対して責任をしっかり持てる事- のない状態からの出口である。これは自身の財産のない事であり、他者からの指導無しで、自身で掴み取る様に分かった事を基に行動する事ができるという能力のない事態を意味する。
自分で犯した罪というのは、(もし自身で掴み取るまで分かる

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