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【就活生に贈る】編集者になる可能性を上げる方法

こんにちは。都内の某中堅出版社に勤めて8年になるアルパカ編集者えむといいます。勢いでつけた名前ですが、変な名前ですね。笑

今の会社に新卒で入社して、ずっと書籍を作ってきました。自社のウェブコンテンツの制作に関わったこともありますが、基本的には紙の本を編集することを本業としてきました。
本noteは、編集者を志望しており、これから本格的に就職活動を行う大学生に向けて書いたnoteです。あなたが編集者になる可能性や、出版社に勤める可能性を少しでも上げることができるように、就職活動における具体的なポイントを書きました。
とはいっても、就職活動の1から10までを書いたわけではありません。出版社に就職するための就活で見逃しがちなこのポイントを押さえるといいよ、ということを、限定的ながらも具体的に書いています。

本noteは、おおよそ、以下のような内容で構成しています。

【本noteの構成】
1. 自分のやりたいことを明確にする(自己分析のポイント)
---------------------- 以下有料 ----------------------
2. 「編集者」の世界へのアプローチ(会社探し・エントリーの際のポイント)

「1」の無料部分を読んでもらうだけでも、少しはあなたの就職活動の役に立てるかなと思います。「2」以降の有料部分では、「1」以上に役に立てる情報を具体的に書いているつもりなので、もし「1」まで読んで興味が分けばご購入ください。
有料noteですが、大学生をメインの想定読者においているので、スターバックスのコーヒー1杯程度の値段に抑えました。いちおう仕事の合間にちまちまと書き続け、制作・編集に数日かかっているので、書き手側からすると安価に抑えたつもりです。笑 

読み手のあなたにとっても、最低でもスターバックスのコーヒー1杯程度の価値は与えられるように書いたつもりです。OB訪問をして、先輩とコーヒーを飲むくらいの気持ちで購入して買って読んでもらえたら嬉しいです。もちろん、あなたにとってコーヒー1杯以上の価値になることを祈っています。


簡単に、このnoteを読んでほしい人と、読んでもあまり効果が得られないであろう人を以下にまとめます。

【こんな人にオススメ!】
●新卒の就職で、少しでも編集者になれる可能性を上げたい。
→現役の編集者である僕が実際に就職活動を行って大切だと感じたポイントや、最近自分の会社に入社してきた新入社員に聞いて感じた大切なポイントを書いています。
→noteの中では「転職」についても触れています。いま別の業界で働いていて、出版社に転職して編集者になりたいという人にも、少しだけ役立つ情報があるかもしれません。

●先輩の経験談を聞く必要があるのは分かるが、OB訪問が苦手。
→これ、僕も痛いほど気持ちが分かります。笑  今は仕事を通じてだいぶコミュニケーション能力も高まりましたが、学生時代は知らない人にお会いしてお話を聞くとか、ものすごく苦痛でした…。直接誰かと話すのが苦手な人にも、文章を通じて、僕の経験から考えたポイントを伝えられたらいいなと思います。

【こんな人は読まない方がよい】
・就職活動の基本のキから教えてほしい。
→このnoteでは、編集者になる可能性をあげるためのポイントに限定して書いています。就職活動の流れは、一般の書籍や大学のキャリアセンターみたいなもので学ぶのが最も効率的だと思います。

・とにかく華やかなメディア業界に就職したい。
僕がお伝えできるのは、紙の本を作る出版社で編集者になる可能性を上げる方法です。たとえば、ウェブメディアの編集者になりたい!という人や、テレビ・マスコミ・広告系の業界に就職したい!という人のご期待には沿えないと思います。

このnoteの概要を掴んでもらえたでしょうか。
前置きが長くなってしまいましたが、以下から本題のスタートです。「1」は無料としているので、無料部分だけでも読んで「いいね」やフォローをもらえたら嬉しく思います!

1.自分のやりたいことを明確にする。(自己分析のポイント)


最初のステップとして、「編集」という仕事を通じて自分が実現したいことを明確にする必要があります。就職活動の段階でいうと、「自己分析」というステップにあたるかと思います。段取りのよいみなさんは、もう(2020.02時点)自己分析ももうすでにしっかりと行っているかと思います。学生時代に打ち込んだことを軸にして、自分を掘り下げるのが一般的でしょうか。
自己分析をしっかり行うことは、就職する業界を絞ることと、志望動機を明確にすることにつながります。自己分析をしっかりとして、志望動機が明確になると、エントリーシートや面接など就職活動の各ステップで非常に有利になります。

また、「編集」という職種は総枠(各社の採用人数)が少ないので、志望動機を明確にしておくことは、たいへん重要なことです。たぶん、普通に自己分析をするときは自分の「強み」とか「弱み」を考えるのが一般的ですかね。でも、編集職を志望する皆さんにおいては、自己分析をして志望動機を考える際、一歩踏み込んで、「編集」という仕事を通して自分が何をやりたいか、何を実現したいかということを考えてみてほしいと思います。
別に、難しく考える必要はありません。とにかく本や書籍に対する思いをたくさん書き出してみるだけでも見えてくるものがあります。
昔読んだ好きな絵本でもいいですし、今好きな作家のことでもいいです。よく読む雑誌のことでもいいですよ。あるいは、本が嫌いであるとか、この雑誌のここが嫌いであるといったネガティブなことでもOKです。
少し抽象的になりますが、「編集」するということは、自分の持つポジティブなイメージを具体物として形にするということです。なので、自分が本に持つポジティブなイメージを実現するために「編集」をしたい、ということと、自分が本に持つネガティブなイメージをポジティブに変えるために「編集」をしたいということは、どちらも大切なことです。これが見えてくると、志望動機を考えることがとてもスムーズになります。
編集に対して、ポジティブな思いもネガティブな思いも出てこなかった人は、率直に言って別の業界や職種を目指した方がよいと思います。厳しいことを言うようですが、「編集」という仕事に向いていないと思います。これは有料部分の方でも触れますが、自分を偽った就職にいいことはありません。あなたが強い思いを持つ別の業界で、自分のポジティブなイメージを実現するようにしましょう。
さて、「編集」に対する思いを明確にしたら、それを志望動機へと昇華させましょう。これには2通りの方法が考えられますが、どちらのアプローチがいいと思いますか?

A.「編集」を軸に、興味のある分野を組み合わせる
B. 興味のある分野を軸に、「編集」を組み合わせる。

これ、似ているようですが、決定的に違います。
例えばあなたが映画が好きだとしましょう。その場合、Aでは「私は本を作る「編集」という仕事をしたい。そして、映画が好きだ。なので、映画についての本づくりをしたい。」Bでは「私は映画に関係する仕事がしたい。また、本が好きだ。なので、映画についての本づくりがしたい。」となります。どちらがよいでしょうか?
出版社、編集職へのアプローチとしては「A」が正解です。(まぁ、言い方の違いというものもありますが。)とにかく「編集者」という仕事につき、本を作りたいという思いを固めてください。極端な話、入社後に自分が好きな本だけを作り続けるということは、予算や会社の方針などもあり難しい場合もあります。でも、「編集者」という仕事につけば、ずっと本を作り続けることができます。「どんなものを作りたいか」ということも大切ですが、まずは「作る」という行為それ自体への熱意を高めてほしいと思います。

というわけで、編集職を目指すあなたにとっては、とにかく、「本」というコンテンツづくりにかける熱意を固め、自分のやりたいことを明確にすることがまずは重要となります。このことは、「2」以降の内容にもつながってきますので、覚えておいてください。

「1」については以上です。


2.「編集者」の世界へのアプローチ(会社探し・エントリーの際のポイント)


ここからが一番重要なポイントになります。重要なポイントですが、才能や能力に関わらず、だれでも行えるポイントです。
「編集者」になるための会社探し・エントリーの際の重要なポイントは……


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