書くことについて 七緒栞菜
突然、ふっと絶望に吸い込まれそうになる。
未来に思いを馳せるとき、今が幸せではないのではないかと思う。
未来に希望を抱くのではなく、今に絶望を抱く。
久しぶりに、心が沈んでいる。
たまに、心が突然淀む。
近頃、夜にだけ頭痛がする。今日は喉も少し痛い。身体の調子が優れないと、心の調子も優れないなと思う。
疲れかなとも思うが、充実した日々を過ごしている、とは本当に思っている。
とりあえず、心身共に健康でいたい。
載せるかもわからない文章を、ただ書いて、今、満足している。
そんなとき、書かないより、書く方が幸せだなと思う。
こんな、まとまりのない文章を書いて、自分の中にいる誰かに話しかけている。
ずんと沈んだときに、ずんと沈んだ先にいるもう1人の私に。
仲間内で「自分はセンスがある」と思って書いて見せ合っているような庶民のやりとりに辟易する、という趣旨の投稿を誰かがSNSであげているのを見た。
なんでそんなことを言うんだろうと思った。
知らない誰かの言葉に、遠回しに傷つけられる。
どうでもいい人のつぶやいた言葉より、まわりの人がケラケラ笑っている姿を信じたい。
庶民である私は、自分を悲しませないために書いている。
庶民である仲間のひとりは、ただおもろいから書いている。
悲しいから書いている人と、おもろいから書いている人がいる。
どちらも、書いて幸せなら、それでいいと思う。
見せ合って幸せなら、それでいいと思う。
よくわからん庶民の戯言を慈しみたい、私は。
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