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乳がんの記録

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健康診断から、乳がん宣告、手術…の流れをまとめています。
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2021年7月の記事一覧

28.退院

28.退院

7月21日、乳腺外科のM先生が朝の回診に来られる。
「今から管抜くね」
えっ!
心の準備も何もない…。

前日、同室の女の人がドレーンの管を抜いた。
「私、痛いかなって構えてたんだけど、痛くなかったわよ」「先生も痛くないっておっしゃってけど」
昨夜そう話をしていたのに。

先生、その手に持っているのは何ですか……?

「痛み止めの注射打ちますね」
嘘嘘、やっぱ痛いんじゃーーーーーーーーん!!!!

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27.抜糸と注入

27.抜糸と注入

7月19日、いよいよ本日は抜糸の日。
手術から毎日様子を見てくれていた形成外科の先生が、「今日は抜糸をします」
という。

抜糸というと、出産の時、会陰切開をして縫った後、抜糸してもらった時の事を思い出す。
あれは痛かった。
「い゛っ!」
痛がるワタシに先生が、
「アンタ出産の方が痛かろうて、なに今更…」
と言って笑ったものだ。
何回やろうが痛かった。

アレを思い出して緊張した。
正直手術室に向

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26.再手術のその後

26.再手術のその後

貧血問題再手術のその後、経過は良いが、先生は貧血がひどいという。
やはり血が出過ぎた。

「ご飯しっかり食べて自分で作ってくれるんが一番なんじゃけど、無理そうなら輸血を考えています」

ーーー輸血?!

それは是非とも避けたい。
鉄剤を飲み、ご飯をモリモリ食べて、一日で僅かではあるが改善が見られたためとりあえず輸血は回避した。
ほっ…

それからも二日おきに採血されてチェックされているが、こうやっ

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25.まさかの再手術

25.まさかの再手術

翌朝は、ちょっと寝不足だが、すっかり元気になっていた。
点滴からも解放されて、痛みも少ししかなく、自由にお茶を注ぎに行ったり、トイレに行ったりしていた。
ちょっと体液を排出するドレーンの量が多いかなと心配されていたが、概ね良好とのこと。
色がやたら綺麗な赤だったので、先生も気にしていた。

昨日午前中は痛くて処置室に行くことも出来なかったけど、今日は一人で歩いていける(といっても同じフロアのナース

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24.手術

24.手術

いよいよ手術の日。
昨夜はぐっすりと寝たので、気持ちの良い目覚めだった。

朝食は抜きなので、10時まではOKだと言われたお茶をすする。
朝早く、先生が回診に来られて、笑顔で「今日は手術するからね!」と。こんなに笑顔見せる先生初めてかもしれない。「よろしくお願いします!」と答える。

歯磨きをして、未練がましくお茶を飲んでいると、看護師さんから、RI室に行くように言われる。
行けます?と心配された

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23.入院

23.入院

昨夜から激しい雨。
昨日寝室のエアコンが壊れたのを皮切りに、夜中に地震が起きるわ、朝起きれば大雨洪水警報、土砂災害、河川洪水…色んな事のオンパレードフルコース。
スマホにはびっしりと防災速報が来ていて、一体何が起きているのかと思った。
外は雷が引っ切り無しに鳴り、窓を打つ激しい雨が降っている。
しかも電車が止まっていて高校生の娘と息子が学校に行けないと言う。結局自宅待機という形になり、息子はオンラ

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