見出し画像

漠然と金持ちになりたいと思うものの、どれくらいのレベルの金持ちになればいいのか

うちの近所には新興住宅街があり、そこには平成狸合戦ぽんぽこのように森や林、サバンナのような空き地だった土地がガンガン開拓されて一軒家が立ち並んでいる。

家の中に引きこもりがちな生活になっているので、夜は買い物に行くため散歩しているが、毎回この新興住宅街を抜けていく。

スウェーデンハウスとか、積水ハウスとか、電柱が地中に埋まっている一軒家が立ち並ぶ中には一般のプリウスやヤリスなどが並んでいるが、時々、ガタイの良いランドクルーザーやBMWが並んでいたりする。

中古でうまいこと買った可能性があるにしても、新車で買ったとするなら、ランクルとBMWを買って維持できる世帯というのは、年収1000万はゆうに超えているだろうか。

カツカツで買っている可能性もあれば、悠々自適にあと3台買えるくらいでもあるかもしれない。

ファミリー層あふれるこの住宅街に一軒家を買って住んでるということは、夫婦2人住まいではないだろうし、特別にカネに困っている世帯ではないと思う。

一般的な多くの日本人が目指す家庭の理想像のような気もする。

僻みではないが、私の人生プランとしては、なんというか一生懸命がんばってこういう生活なら、別に年収300万でもいいんじゃないかと勝手に思ったりしている。

金持ちという金持ちになるなら、もっとデカイ家で庭にプールがあるくらいの家にしたいと思ってしまう。

嫌味を言っているわけでもなく、金の価値観やいろいろなライフスタイルを検討してみると、例えばタイやマレーシア、フィリピンなどのコンドミニアムに住めば、家賃10万も支払わずに、ジムが付いて、プールが付いて、部屋が何部屋もあって家具付きの生活ができるわけである。

そしてそれが物凄い富裕層の生活というわけではない。日本に住むのが嫌になった若者や希望を見いだせなくなった中年のおじさんが引っ越して、そういうところに普通に住んでいるわけである。

日本で生きていると、ペイに対してリターンが少ないというか、一生懸命働いたのに給料が少ないとか、その給料でローン組んで家買ったのに、これくらいの大きさの家とか、そういう感じになってしまう。

新興国に住む人は、インフレを恐れて賃貸でなくすぐに家を買ってしまう。

しばらく住んで値上がりした時に売れれば、それで十分回収できる。

根本的な日本人の考え方とは違い、経済成長という支えの元に生きている感じもある。

私は新興国に住みたいとは思っていないが、もし金持ちになれるなら何回か言っているが、ハンターハンターのゾルディック家のような山の上に城を構えたいと思っている。

サッカーグランドがあるくらい、それくらい遊びに困らない土地を確保して生きていきたいものである。

スタートトゥデイの前澤友作さんが宇宙へ行って、マスコミが金持ちの道楽などと報道していた。

確かに前澤さんのやることには物議を醸す事が多いが、こと宇宙旅行に関しては、コレは別に道楽ではなく普通に金持ちの金持ちらしい金の使い方だと思う。

もし、金持ちの道楽であるとするなら、自分が宇宙に行く必要はないだろう。代打を送れば済むし、現時点で大金持ちなのに、わざわざ自分がコストとリスクを負って宇宙旅行などに行く必要がない。彼の幼い頃の夢を大人になって金があったから実行したという感じだろうか。

そもそも、金持ちの道楽に関してはツイッターでお金を配るとか、そういうものが金持ちの道楽であって、今に始まったことではない。むしろ、宇宙旅行というのは、宇宙飛行士以外が行くことで今後の人類の参考にもなるし、テレ東の大江アナも言っていたが、宇宙のことが好きな人であるほど、宇宙旅行には怖くていけないという人もいる。

そういう意味では日本人が行ったという歴史的瞬間でもあるし、学術的な観点とは別の角度からYoutubeに記録を残してくれた成果も大きい。

よくもまぁ陰湿な日本人の性格を挑発するように、わざわざ矢面に立って自ら矢を浴びるような活動を続けているなぁと思うが、正義感が強い子どものようにするのも自分一人の力で成功したという感覚があまりないからなのかもしれない。

数年前にZOZOの経営者を引退して、1400億円分くらいの株を現金化したわけだが、彼はまだ今日付で1200億円分くらいのZOZO株を保有しているし、その配当が年間10億以上入ってくるわけである。他にも大株主になっている会社もあるので、配当や事業所得はもっとあるだろう。

世界中多くの金持ちを見ても、基本的には目立ちたがる人は少ない。なぜならメリットがないからである。

とはいえ、世界を見渡せばこんなレベルの金持ちなんか数多くいるわけである。トップアスリートや歌手、石油産出国やアフリカの独裁者まで含めれば、大した金額ではない。

生涯賃金2億か3億とすれば、おそらくそれ以上の金は一生の生活に必要ない。4億あれば贅沢できるだろうし、5億あれば、孫の代も少し贅沢できるだろう。

じゃあ10億あれば何をするだろうか。100億あったら、何か本格的に相続税対策や遺言を残さなければ、下の代に迷惑がかかりそうである。1000億あったら、宇宙旅行に行くくらいしか死ぬまでに金を使い切る方法がないかもしれない。1兆あったら、自分の行動によって多くの人生に影響が出てしまって、勝手な行動はできないかもしれない。

金を稼ぎすぎて、煩わしいことが増えるというのも悲劇だと思う。金が無いときは金を稼ごうと一生懸命になるだろうが、まさか金を稼ぎすぎることを想定していないだろうし、それによって人生の幅が狭められるとしたら、残念な人生になってしまう。

餓死する心配や欲しいものが買えない人生というのも悲しいが、それ以上に時間に追われて、自由がなくなるのも辛い。

貧乏暇なしであるが、金持ちも現役の人であれば時間が有り余っているわけでもなさそうである。

結局は自分の人生選択によるものが大きいだろうが、誰しも自分が目標とする人生に近づきたいものである。それを具体的に決めている方が、実現しやすいのかもしれない。

漠然と想像で金持ちになったら人生楽しそうと思う人も多いはずである。私は金持ちじゃないし、金持ちになったこともないのでわからないが、お金を持つことで人生選択の幅が広がるのは良いことだと思う。

金持ちになってステータスを上げたいという人と、人生の選択肢を増やしたいという人がいると思う。

前者はプライドというか、カローラよりはランクルに乗りたいとか、外車に乗りたいという感覚の持ち主で、後者は、世界一周をしたいとか宇宙旅行をしたいとか世界を平和にしたいとか、そういう感じかもしれない。

前者のような金持ちになるなら、正直、金持ちにならなければいけないものでもない。何か特定のモノや家など、どうしたら手に入るか想像のつくものなら、あとは価格交渉や時代の流れでどうにでもなる気がする。

世界一周をしたいとなると、健康であることや時間も必要になる。世界情勢が世界一周できる状況であることも必要であるし、その時にお金があることも必要だと思う。

自分の一生でお金を全て使い切りたいと考えているなら、必然的にグレードの高い商品を買い集めることになる。

もし、大金持ちになったら、毎日高級和牛を食べたり、久兵衛の寿司を毎日食べに行くだろうか。私はおそらくスーパーで売っているA5のステーキを閉店間際の半額セールで買って満足してしまうかもしれない。多分、そういう人間は金持ちに向かないのかもしれない。

世界一周も10回も20回も出来るものじゃないし、気に入った国や場所を見つけたら、そこから動かなくなるかもしれない。金持ちなら税金対策でどこかタックスヘイブンの国に住む人も多いだろう。

漠然と金だけ集めても、人に迷惑をかけては仕方ない。やはり金を稼ぐことと合わせて、金の使い方も真剣に学ぶべきであると思う。






無駄に思えることを一生懸命やっていきます サポートありがとうございます。