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ホームスクールでも学級会!

ハロハロラボには、様々な事情で今は学校への登校ではなく家庭で学習することを選択して日々頑張っている子ども達がいる。ホームスクール、自主休校、行き渋り、オンライン授業、など様々だが、家庭にいながら異学年の子ども達と交流をしたり、話し合いをしたり、遊んだり、学んだり、好きなコトで繋がったりしている。

先日学級会での議題の提案があったので、ハロハロラボで取り上げた。幼稚園生から小学高学年の子ども達が、自分の意見を言い、人の意見を聞き、それについて話し合いをした。

議題はいじめにあたるか?について。「授業中、Aさんが手をあげて発表したが、まちがってしまった。そのとき、BさんとCさんが顔を見合わせてニヤッとした。それを見たAさんはそれから発表する気がなくなってしまった。これはいじめか?」

実際の学校教育ではどのようにこの話を展開し、結論付けるのか私は知らない。でもハロハロラボでは、①Aさんの気持ち、だけでなく、②自分がBさんCさんなら?③Aさんはそのあとどうすべきか?自分だったら具体的にどうするか?の話し合いになった。


子ども達の発言

「間違いをするのは当たり前なのに笑ってはいけない。自分が同じ立場になったら笑われたらどれだけ嫌な気持ちかわかる。これはいじめだ」

「相手が嫌なことをすることはいじめ」

「授業中に笑っていること自体がだめ。授業に集中すべき」

「AさんのことがBさん、Cさんは嫌いで失敗を喜んでいるのかも」

「Dさんがその時、ダジャレを言ったのを笑ったのかも。ふとんがふっとんだ!とか。だからAさんを笑ったわけではないのかも」

「この時間は我慢して、休み時間にどうして笑ったの?とBさんCさんに聞いてみる」

「怒る!私、笑われた気がするって!」

「BさんCさんはちゃんと話してくれないかもしれないけど、嫌だった気持ちは伝える」

「BさんCさんは逆ギレするかもしれないから、なんで笑ったの?と怒らないで聞いてみる」

「友達と一緒に聞きに行きたいかも。でもたくさん連れていくとおおごとになるし。信用できる一人を連れて行こうかな」

「BさんCさんが男の子で、力でやられるかもしれないから、友達にそっと遠くから見守ってもらうようにする。でも、BさんCさんが女子なら負けない!」

「深呼吸をして。一人で話を聞きに行きたい」

「こっそり職員室に行って、先生に相談する。」


大人としてこの話し合いを聞かせてもらった。そのことが誇らしい。そして本当に、子ども達は素晴らしい。いろんなことを考え、想像し、一生懸命どうしたらよいか考えている。相手の立場になったり、気持ちを大事にしようとする。

そして、また子ども達はとても不自由なのだとも思った。相手が男の子だったら?女の子だったら?先生に言うべきか?まっすぐで素直な心。そして擦れていないからこその傷つきやすさ、防御や逃げる方法のなさを思った。どう相手に伝えたらいいか?さえも知らない。

だからこそ、大人が、失敗してもいいし、こういう時はこういう話し方をしてみたら?自分の気持ちを大事にしようね、相手にどうやったらうまく伝わるかな?自分が我慢せず相手も否定せずにどうやって関係を築けるのかな?を一緒にやっていきたいと思う。

アサーション、認知行動療法など学校では教えないことを、子どもたちと一緒にやっていきたい。学校では、我慢ばかり強いるけど、それでよい関係は築けない。「多数決」と、「はい、仲直りの握手」、「言い訳するな!」では子ども達の自己肯定感が育まれるわけがない。ハロハロラボでは、人との建設的なコミュニケーションの方法や心についてなどの話も幼稚園生から小学生、それ以上の集まる子ども達と話をしている。

特に子ども達には失敗する権利があるのだと。失敗しない人間なんていなくて、それでそこから学んでまたやってみよう、そしてできた!を一緒に喜びたい。私たちは不完全な人間の集まりで、それをお互いが補い合い、できることを楽しく生きていくほかないのだから。自分を好きになって、相手を尊重して、好きなコトをどんどん伸ばす場。子ども同士がかかわりあって、その中で自分を知りながら、学ぶ・遊ぶの場を、子どもと大人で一緒につくる、子ども達の学級会、子ども達が主体となって作り上げる場、それがハロハロラボだと思う。

             (文責 ハロハロラボ広報チーム 智)






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