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過去の恋について湧きあがってきそうな何か

過去の恋ってみなさんどれくらい覚えていますか。

よく、男の人は元カノのことがどうでもいいから(今カノに)喋る、女の人は元カレのことがどうでもいいから(今カレに)喋らない、といいますね。一般論。

男は喋るけど、女は喋らない。だから、元カノの話をする男に対して女は「未練があるから喋るのね」、元カレの話をしない女に対して男は「未練があるから喋らないんだ」、と食いちがう、というおはなし。

なるほど〜、と思ったり。まあでも所詮は一般論。とはいえ、自分も女ですが、まあ、どうでもいい元カレの話はしないわな…だいたい、忘れてるし、そんな話するんだったら未来ある今の好きなひとの話に花を咲かせたい。


前に好きだったひとの中で、すっごく元カノの話をするひとがいた。私とそのひとは結局は関係ができたけど、関係ができる直前にそういう話をされて、「じゃあ元カノと付き合ってろや」と思ったものだ。どうしてそういう話を、仮にもいい感じの新しい女にするのだろうか?解せぬ…。


さっきインスタ見てたら、私が去年の今ごろ好きだった人が、友達と事業を始めるそうで。ああ、私、この人と会うために、わざわざ飛行機に乗ったんだっけなあ、と思い出す。

元カノの話をする男に誘われ断っていたら、「女って、損得勘定で動くよな」と言われたことがあった。

「女は損得勘定で動く?」「そう。男は違うよ」「どう違うの?」「男は、相手が友達だろうがなんだろうが、助けるっていうか、会いに行くし」

カチン、ときた私は、「それは違う、なに言ってんの?」と鼻で笑った。

「損得勘定で動いてるんじゃないよ。好き嫌いだよ。好きだったら会いに行くし、好きじゃないから行かないだけ。好きだったら、タクシーでもなんでも、なんだったらタクシーどころか飛行機使ってでも会いに行くわ」

要はあなたのことは好きじゃない、ということなのだけれど、それはわかってもらえたのだろうか。まあいいや、いまはそんなことは。


そう、私は飛行機を使ってでも会いに行った。南の北へ。勝手に。私が勝手に。


あの時の衝動からもう少しで1年。実際に再会してから、トーキョーへ帰ってきて、それから一度も会っていない。その南の北の人は、何回もトーキョーに来ているらしい。だけど、会わない。連絡もない。こちらも、しない。それはなぜだろう。


いま、私はその人の話をするだろうか。つきあっていたわけではない。関係は一回で終わり。私はそれで充分だった。充分だったと思う。わからない。それはいまでもわからない。その後、私が酔っ払って電話をしたのがきっかけで、折り返しの電話をもらって、なんだか仕事のアドバイスをして、みたいな話になったけれど、それっきり。いまなにをしているのかとか、彼女がいるのかとか、なにも知らない。わからない。私は彼のなにになりたかったんだろう?


いま、私に好きなひとができたとして、私はこの、去年の自分の一番の青春だった話をするだろうか。

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