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「好ましい人が勝手に集まってくる人」の本質

ままならない人生。職場や家庭、友人関係から趣味友まで……そこまで好きではない人と関わってストレスを溜めている人って多いんですよね。

で、よくよく周囲を見回してみると、人間関係の悩みがまったくなさそうな人がいます。

人格者じゃなくても、誠実ではなくても人間関係の悩みがない人って一定数いるんですよね。そんな人を見て、羨ましく思う人もいるかもしれません。

そうした人の周囲には、「その人にとって好ましい人」が集まっているんですけど、それについて書かれている記事ってないんですよね。大体あるのは誠実で共感能力が高くてポジティブで……っていう「周囲に人が集まってくる人」の特徴です。

ちょっとした違いですけど、大きな違いですね。
今日は、そんな「好ましい人が勝手に集まってくる人」の話


「周囲に人が集まる人」と「人間関係に悩みがない人」はまったく違う

周囲に人が勝手に集まってくる人になれば、寂しさとか孤独から解放されると思っていませんか?
もしそうであれば、それは大きな間違いです。

「周囲に人が集まる人」は、相手にとって魅力的な人、都合がいい人です。

宝くじを当てたことを知った人が、周囲に人が集まってきて、おごったり豪遊してたりしているうちにお金を使い切ってしまったなんて話を聞いたことがある人も多いでしょう。お金がなくなったら、人がスーッと離れていくなんて悲しいですよね。

こうした「周囲に人が集まる人」は、相手軸でいい人になろうとしてしまっているケースがあります。だから、自分と合わない人も集まってきてしまうんですね。

それが原因で、人間関係でストレスを感じてしまうこともあるわけです。

逆に、「人間関係に悩みがない人」は、その人にとって好ましい人が集まっている人です。自分と相性のいい人、自分にとって好ましい人であれば、少数人数でも寂しくないのです。

私たちは、人生を豊かにするにあたって、仕事では「周囲に人が集まる人」になる方が有利ですが、プライベートでは「自分にとって好ましい人が集まる人」になる方が豊かです。

ここを間違えるから、息苦しくなってしまうんですね。

「周囲に人が集まる人」の特徴をぶった斬ってみる

次に、一般的によく言われる好まれる人の特徴をいくつか取り上げてぶった斬ってみます。どれもこれも説明が雑で、私は好きではないんですよね。

・ポジティブ

私は、ポジティブって言葉で一括りにするのが嫌いです。

ネガティブもポジティブも考え方の方向性でしかないので、誰だってポジティブに考えられる場面と、ネガティブになってしまう場面があると思います。だから、「どんな状況でも無理にでも前向きであれ」っていう感覚が好きではないです。

ポジティブな人と、楽観的な人と、陽気な馬鹿は全部違いますしね。

それにネガティブであっても上手に使えるなら、周囲に人は集まりますし……ですからポジティブが必須だとは思えないんです。

多分ですが、空気が読める人は、明るくて人付き合いの経験が多いイメージってありませんか?

つまりね、ポジティブ/ネガティブって、本当はどうでもいいんですよ。
関係性とか状況とか、「相手の気持ちを考えよう!」っていうのが根っこにあって、そういうのがわからないなら「とりあえず明るくしとこうか!」っていう雑な話だと思うんです。

・共感力

共感力もよく言われますが、別に共感しなくてもいいと思います。
相手の感じていることなんて、普通はわかるわけないんです。

通常は、自分が楽しいことをしたり、話を聞いて思い出した悲しい気持ちが、たまたま一致しただけです。

例えば、親族が亡くなった時に「もう会えないんだね……」っていう気持ちの人と、「やれることもやったし、新しい旅路を笑顔で見送ってあげよう!」って考える人では、共感って生まれないですよね。

理解できない感覚を無理やり共感しにいくのは、失礼だと思います。
とはいえ、共感できるように努力することは大切です。

人生経験が豊富な人の周りには、好ましい人が勝手に集まってくるイメージがありますよね。

これはなぜかというと、感情の経験値が多いからなんですね。多くの人の感情に触れることができれば、共感しなくても相手の気持ちを察することができるようになります。

ちなみに私は、相手の快/不快くらいしか察せられません!笑

・誠実さ

誠実さも、好ましいと言われますが、「何に対して誠実なんですか?」というところまで探って欲しいと思います。だって、自己中心的な人は、自分の気持ちに対して誠実じゃないですか。

相手に対して誠実な場合も、「誰も指摘しない欠点を指摘する誠実さ」と「相手の気持ちを汲み取ろうとする誠実さ」がありますよね。

でも、「相手の気持ちを汲み取ろうとする誠実さ」を好ましいと感じる人は多いです。

じゃあ、「誰も指摘しない欠点を指摘する誠実さ」は相手のことをないがしろにしているかというと、そうではないこともありますよね。自分にとって都合の良い誠実さを求めていたりしませんか?

ちなみに、私にとっての誠実さは「相手と一緒にここにあり続けようとすること」です。

スマホをいじりながら話をしない、何でもかんでも謝らない、相手の感覚や考えを知ろうとする…………当然のことです。目の前にいる一人に誠実になれない人が、ほかの人に誠実でいられるわけがないじゃないですか。

・その他

自己肯定感が高くて、ユーモアがありながら柔軟性も持ち合わせている人って、周囲に人が集まってきそうですよね。親切で、感謝の気持ちを常に忘れず、物腰穏やかなのに学習意欲が高くて、気配りも忘れない…………いや、そんな人は存在しないんですよ。

…………と考えたのですが、心当たりがありました。

皇族の方々は、まさに私たちの胸の中にある理想的な在り方を体現されているように感じられます。とてもじゃないですけれども、畏れ多い次第です。

好ましい人って?

「周囲に人が集まる人」ではなくて、「自分にとって好ましい人が集まる人」になることが大切だと、わかっていただけたのではないでしょうか。
でも、自分にとって好ましい人って分からないですよね。

そこで、次に好ましい人についてはっきりとさせましょう。あなたにとって好ましい人、つまり周囲にいて欲しい人を具体的にしてみてください。

優しい人、気遣いができる人、自分に対して攻撃的ではない人、いろいろなことが思い浮かぶと思います。

私は

-自分の殻を突き破ろうとしている人
-繊細な情緒を感じ取れる人
-感情表現が豊かな人
-自己研鑽を欠かさない人
-周囲への気配りができる人
-自分の考えを持っている人

こんな人を好ましいと感じますね。
あなたにとって好ましい人はどのような人でしょうか?

この好ましい人というのは、あなたと感覚が近い人です。大切にしているところや、物の見方なんかも近かったりしますね。

こまめに小さな贈り物をするコミュニケーションが好きな人は、同じようにプレゼントで気持ちを伝える人を好ましいと感じますよね。「愛してる」と言葉で伝える人は、「好きだ」と言葉で伝える人を好ましいと感じます。

好ましいと感じる人は、自分の内面とどこかつながっている部分があるはずです。それが共感を呼ぶから、より好ましく感じるんですね。

「好ましい人が勝手に集まってくる人」になる3Step

「好ましい人が勝手に集まってくる人」を言葉で表現するのは、とても簡単です。

だって、自分自身が自分にとって好ましい人になった上で、自分の気持ちに素直になって、相手と共に好ましい関係を目指せばいいんですよ。

Step1:自分自身が「自分にとって好ましい人」になる

例えば、自分としては気遣いでしたことなのに、相手にとっておせっかいだったケースを想像してみてください。これは、自分にとって好ましいこと(されて嬉しいこと)をしたんですけど、相手にとってはそうでなかったということなんですね。

ここで相手に合わせると、周囲に人が集まる人になってしまいます。そうではなくて、自分にとって好ましい行動を貫いていきましょう。

自分自身が、自分にとって好ましい行動をし続けていると、周囲に「あの人は、こういうことが好きなんだろうな」というイメージが根付いていきますね。すると、あなたを好ましいと思う人が寄ってくるわけです。

Step2:自分の気持ちに素直になる

自分自身が自分にとって好ましい人になったとしても、お返しの気持ちが自分と合わないことがあるんですね。

例えば、夫は「夕食のおかずが2品以上あるのが愛情表現だ」と感じていて、妻は「愛している」と言葉で伝えてもらうことが愛情表現だと感じる場合を考えてみます。

夕食のメニューが一品だけなので、夫は妻に愛されていないと感じていた場合、妻に「愛している」と言葉で伝えるなんてできないですよね。逆に、夫が毎週日曜日におかずを2品以上作っていたとしても、「愛している」という言葉がないので妻は「愛されていない」と感じてしまいます。

自分の気持ちとして、この人とは気持ちのやり取りができていないなと感じたのであれば、それは何かがズレている証拠です。しっかりと自分の気持ちと向き合って、心地よいかどうかを確認してあげてください。

Step3:相手と共に好ましい関係を目指す

自分の気持ちを確認した時に、不快だったり「ちょっと違うな」と感じたりしたら、相手との関係を好ましいもにしようと働きかけましょう。

自分にとって好ましい相手というのは、相手にとって好ましい自分であることも求められますので、くれぐれも一人でつっぱしらないように。
これを忘れないようにして歩み寄っていきたいですね。

おわりに

仕事では「周囲に人が集まる人」になる方が有利ですが、プライベートでは「自分にとって好ましい人が集まる人」が豊かです。できれば、仕事でも「自分にとって好ましい人が集まる人」になれるといいですよね。

また、「好ましい人が勝手に集まってくる人」になるための3Stepも紹介しました。言葉で言うのは簡単ですが、実際は驚くほど難しいです。でも、その難しいことに挑戦しようとすることが大切だったりします。

今後、「好ましい人が勝手に集まってくる人」になるお手伝いもできると嬉しいですね!


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