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「コーチング」と「ティーチング」との違いは?

はじめに:「コーチング」の歴史について

「コーチ(Coach)」という言葉が最初に登場したのは1500年代。もともとは「馬車」のことを指し、「大切な人をその人が望むところまで送り届ける」という意味で使われていました。


そこから「人の目標達成を支援する」という意味で使われるようになります。

その後、「コーチ」は個人や組織の目標達成を支援する存在として、教育、スポーツ、そしてマネジメントとさまざまな分野で発展を遂げ、現在では、「組織のマネジメントにおける人材開発手法」としての認知が高まり、多くの企業・組織が、人材開発、リーダー育成、組織開発のためにコーチングを導入しています。

1. 育成手法としての「ティーチング」と「コーチング」

企業のリーダー層から、主体性を引き出す育成手法として注目、導入されているコーチング。けれど、コーチングももちろん万能ではありません。ゆえに、無理に全てをコーチング型に変えようとすれば、弊害にもつながります。

成果を上げているリーダーは、従来の育成法である「ティーチング」ともう一つの育成手法である「コーチング」を適切に、効果的に使い分け、時には、両者を合わせて使うという試みをしています。

まずは、それぞれどんな育成手法なのか、コミュニケーションスタイルなのかを簡単に確認しておきましょう。

2. ティーチングとは

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ティーチングは、学校教育から始まり、組織における人材育成、あるいは生涯教育など、「教育=ティーチング」といってもよいほど一般的に使われている、私たちにとってもなじみのある手法です。

平たく言えば、ティーチングとは、知っている人が知らない人に教える、できる人ができない人に教える指導法です。言ってみれば「自分が持っている知識、技術、経験などを相手に伝えること」と定義することができるでしょう。この性質から、基本的に、コミュニケーションスタイルは、一方通行となります。

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3. コーチングとは

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一方、コーチングでは、
基本的に「教える」「アドバイスする」ことはしません。

その代わりに、「問いかけて聞く」という対話を通して、相手自身から様々な考え方や行動の選択肢を引き出します。

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コーチングは、次のように定義できるでしょう。

「問いかけて聞くことを中心とした"双方向なコミュニケーション"を通して、相手がアイディアや選択肢に自ら気づき、自発的な行動を起こすことを促す手法」

次の記事:どんなときにコーチングし、どんなときにティーチングするのか? 

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