written by 栗本渉
私たちは成長する過程で、教育を通じ、自分で問題を定義し、自分で問題に向き合い、自己完結的に解決していく、そういう姿勢や能力を訓練されてきました。
自分なりに課題を整理する
自分なりに全体プランを考える
自分なりに解決策を考え提案する
そして、自ら主導権を持ち、周囲に影響を与えていく。その力が強いほど、「あの人にはリーダーシップがあるね」と評価もされる。
リーダーとして役割を与えられ、難しい課題に直面し、解決の責任を引き受け、常に「では
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会社の文化を変えるとは、何を変えることなのか
written by 青木美知子
あなたの会社は、お客様や友人から、どのような会社だ、と言われることが多いですか?
仕事柄、さまざまな業種業界との接点を頂きますが、その会社のありようや雰囲気は、お一人の方と話していてもよく分かりません。でも、訪問して受付の方同士の様子や、守衛さんと社員の関わり、特に、複数が参加するミーティングに参加すると、その会社の様子を一気に感じられるようになります。
目の前にいる二人の間に流れる空気だったり、座ったときの距離感、お互いがどんなふうに
written by 市毛智雄
コロナ禍という「想定外の世界」の体験が始まって、3年目に突入しました。対人接触や移動が制限され、以前の当たり前が当たり前でない世界を、私たちは日々体験しています。
「想定外」とは、「事前の予測を超える」という意味です。その観点では、ある人にとって「想定外」でも、別の人にとっては「想定内」ということはあるでしょう。コロナ禍が「想定外」と言われるのは、世界中の多くの人にとって予想を超える事態だったからにほかなりません。
「想定外の世界」は何を
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対話の価値とは?
written by 有吉祐介
我々の仕事は、コーチングという手法を通じて「対話」を世の中に広めていくことです。
コーチ・エィでは対話を次のように定義しています。
「それぞれが培ってきた経験や解釈、価値観をもとに『違い』を持ち込み、互いの『違い』を顕在化させながら、新しい『意味』『理解』『知識』を一緒につくり出す、双方向なコミュニケーション」
つまり対話とは、これまで当たり前と思っていた前提を問い直し「新しい解釈・意味づけ」をつくるプロセスといえます。
お客様とのプ
written by 内村創
私の家にはチワワが2匹います。外から家に帰ると、まるで10年帰りを待っていたかのように大騒ぎしながら出迎えてくれます。喜び丸出しのお迎えですが、そのように迎えられるとこちらも感情丸出しで、普段出さないような高い声を出しながらそれに応えます。
この日々の儀式は、また会えたというだけで、こんなにも素直に喜び合うことが出来る感情が自分の中にあることを教えてくれます。
毎日会社に出社して、こんな風にまた会えたことを互いに喜び合えたら、どんな毎日にな
written by 片桐多佳子
コーチ・エィでは、コーチングを「対話(コーチング・ダイアローグ)を通して、クライアント(コーチングを受ける人)の目標達成に向けた能力、リソース、可能性を最大化するプロセス」と定義しています。
「能力、リソース、可能性を最大化する」というのは、具体的にどういうことなのでしょうか。
みなさんにはピンとくるでしょうか。私自身はといえば、先日、新入社員から質問され、自分がわかったつもりになっていることに気づきました。質問に答えてはみたものの、口
written by 鈴木義幸
「対話を起こす問い」とは何か?
それが今回のコラムのテーマです。
「対話」では違いを大事に扱います。
育ってきた環境も、持っている視点も違う二人が、それぞれの考えを交差させ、ともに新しいものの見方や新しい意味、つまり新しい物語、新しい解釈を創り出していく。それが対話の、言わば醍醐味です。
「違い」を大事にするわけですから、相手に合わせたやりとりをしていては、対話になりません。また、それぞれがただ違う意見を主張するだけでも対話ではありませ
written by 望月寛
クライアントのAさんが社長を務める会社では、Aさんと役員陣にコーチがつき、組織変革のプロジェクトをご一緒させていただいています。先日、Aさんから「役員のBさんがコーチングに価値を感じていないようだ」というフィードバックをいただきました。
BさんはAさんに、こうおっしゃったそうです。
「コーチからは毎回のように同じような問いが投げかけられる。同じことを繰り返し聞かれるのだったら、わざわざ外部のコーチを起用する意味はあるのだろうか」
Aさんが