コーチの視点から共に考えるビジネスコラム

60

私は正しい、あなたも正しい

written by 青木美知子 先日、以前から知り合いだった経営者のAさんにお会いする機会がありました。知り合った当時のAさんは、某大手メーカーの経営戦略を担う専務執行役員でした。現在は違う会社で経営者をされています。 昔話に花が咲く中で、Aさんが当時を思い出しながら話してくれたことは、私をはっとさせました。 「会社のため」か、「自分のため」かAさんは、上司と異なる意見であっても、自分が「正しい」と思ったことを進言するタイプのリーダーです。ある時、Aさんと社長であるB

スキ
3

チームの多様性を発揮するために必要なもの

written by コーチング研究所 経営チームに多様性が求められているあなたの会社の「経営チーム」は、あなたからはどう見えているでしょうか。チームメンバーの多様性、スキルや能力、関係性など、さまざまな角度で見たとき、どんな特徴が思い浮かびますか? 2021年6月、東京証券取引所はコーポレートガバナンス・コードの改訂を施行しました。改訂の主なポイントに「経営戦略に照らして取締役会が備えるべきスキル(知識・経験・能力)と、各取締役のスキルとの対応関係の公表」という内容が含

スキ
3

真似ることは学ぶこと

written by 片桐多佳子 「どうしたらもっと早くコーチ力が上がるだろうか?」 20年以上にわたって世界のコーチングの発展に貢献してきたICF(International Coaching Federation 国際コーチング連盟)は、コーチングを次のように定義しています。 「思考を刺激し続ける創造的なプロセスを通して、クライアントが自身の可能性を公私において最大化させるように、コーチとクライアントのパートナー関係を築くこと」(※1) この定義を前提に、もしも上

スキ
3

コーチングがもたらす「旅」

written by 市毛智雄 この1年半以上、コロナ禍は、世界中の人々から移動の自由を奪いました。2019年まで増加傾向が続いていた来日観光客の姿は日本中から消え、私たち自身も、旅行はもちろん、日常生活における移動まで制限される日々が続きました。移動の自由がないことで、私たちは何を失ったのでしょうか。 移動と創造性の関係36歳で没したモーツァルトは、その人生の3分の1を「旅」に費やしていたといわれます。彼は父親からザルツブルクに留まるように要請されたとき、「自分の音楽的

スキ
3

コーチングは一期一会

written by 有吉祐介 「コーチングは一期一会なのよ」 コーチ・エィに入社したての頃、社内でコーチングを受けていた時にコーチから言われた言葉ですが、今でも印象に残っています。 「一期」とは仏教語で「一生涯」を表し、「一会」は「ただ一度の出会い」を意味します。「一期一会」は茶道の心得を表した言葉で、お茶会に臨む際には、全く同じものを繰り返すことはできないので、常に人生で一度きりと心得て、相手に対して精一杯の誠意をつくしましょう、という意味があります。つまり、「一期

スキ
4

成功体験を超えてリーダーが学び続けるために

written by 鈴木義幸 先日、弊社のオンラインフォーラムに三菱UFJフィナンシャルグループ会長の三毛兼承さんをお招きし、対談をしました。対談のタイトルは『エグゼクティブが学び続けるうえでの要諦』です。 三毛さんとは、ここ数年おつきあいをさせていただいていますが、日本を代表するメガバンクのリーダーであるにもかかわらず、いつお目にかかっても気さくな方です。そして、いつも驚かされるのが、「学び」に対してとても真摯でいらっしゃることです。三毛さんより10歳ぐらい年下の私の

スキ
1

自分への問いが変化をつくり出す

written by 稲川由太郎 人は、問われると考えます。「問い」は新たな思考や気づきをもたらす可能性があるので、コーチングの重要な機能の一つとして「問いかけ」があります。 しかし実は、私たちは人から問われるまでもなく、常に自問自答をしています。「今日は何をしようか」「この会議の席では何を言おうか」「提案書には何を盛り込もうか」。日々の選択の前には必ず問いがあり、自分の思考や行動をデザインしているのです。 私はコーチングのクライアントに、そうした自分への日常的な問いか

スキ
1

あなたにとって、部下はどんな存在ですか?

written by 長田祐典 2020年3月にタイに赴任しました。当社のバンコク拠点は、アセアン・オセアニアエリアの日系企業を中心に対話型組織開発プロジェクトを多数展開しています。クライアントのほとんどが日系企業であるため、プロジェクト導入の決裁者である経営トップの多くは日本人。赴任早々、タイオフィスの中心であるタイ人のメンバーからは「私たちタイメンバーが、日本人経営者とプロジェクト契約を合意することはかなり難しい」という話を聞きました。 実際に営業活動を進めていくと、

スキ
2

あなたは変革の内側にいますか、外側にいますか?

written by 長田祐典 「安全圏から、ペラペラしゃべってんじゃねえよ」 最近観た映画のワンシーンのセリフです。苦境に直面した登場人物が、「大丈夫、何とかなるよ」と声をかけてきた別の登場人物に返した一言です。 みなさんには、この一言がどのように響くでしょうか? 「あなたに何がわかるの?」私はこのセリフを聞いたとき、脳裏に鮮やかによみがえったシーンがあります。 前職の化粧品会社でのことです。ある新商品が発売になった際に、少しでも販売の役に立ちたいと、会社の用意し

スキ
4

その会議に心理的安全性はありますか?

written by 小池恭久 コロナ禍の影響で、この1年半、世界中で働き方が大きく変わりました。オンラインでの会議が一般的になり、私が駐在している上海では、駐在員の方々から、コロナ前と比べ、本社や各拠点との会議やミーティングが増えたという声が聞かれます。 オンラインになってこうした機会が増加した分、会議やミーティングの課題点が浮き彫りになる傾向もあるようです。 ある日系企業の日本人幹部からは「会議に参加している中国人メンバーの一部が自分の意見を言わない。会議での発言が