「僕の改革 世界の改革」 第27夜(第4幕 19 ~ 22)
ー19ー
それから、3人でスープを飲み、ストーブの火であたたまった。
やがて、雨はやんだ。
僕は小屋を出て、お礼を言ってから2人のもとを去った。
「僕には、こんな生き方はできない!」
歩きながら、僕はそう思った。
彼のためにストーブの灯油を買ってくることも、スープを作ってやることも、そのためのお金を稼いで来てやることも。でも、「これが、この人たちの生き方なのかも知れないな…」とも思った。
この暗く荒んだ世の中で発現した、ひとつの生き方。
詩人が何もせずにボ~ッとして生き