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ショートショート 君のうたう 月のうさぎ

「月にはうさぎがいる」と君はいった。
「見えない裏側で、銀色のうさぎがはねてる」と。
「はいはい」僕は答える。
「君がそう言うならまあそうかもね」
君のお葬式に出る羽目になるなんて思わなかった。
帰りに空を見た。月の裏側を思った。
「月にはうさぎがいる」
僕は呟く。
僕が信じている間は、はねるのだ。
月の裏側に、君のうさぎが。

科学者は、ふと研究室の窓の外を見ました。
いつの間にか、大学の桜は満開でした。
昔、学生の頃
絵描きと桜の下を歩いた時のことを思い出しました。
目をつぶりました。
あの時のことが、つい最近だったように
ありありと目の前に思い浮かびます。
気がつくと、鼻歌を歌っていました。
それは、こんな歌でした。

※リンク先で、「月のうさぎ」の歌が聴けます。

ショートショートNo.317=No.94 共同制作版

 noteで曲を配信しているビリー。さんにお願いして、ショートショート「月のうさぎ」に音楽をつけていただきました。ボカロによる歌声もついています。大変美しい仕上がりです。
 「わーわわわーわー」というコーラス部分から桜吹雪がイメージされて、本編にはない満開の桜を挿絵として付け加えました。
 春の終わりにふさわしいお話になったんじゃないでしょうか。

 リンク先では曲の歌詞もみることができます。私が書きました。ちょっと恥ずかしいです。素敵な記事も書いて下さっています。
 センキュー!
 センキュー!

140字予告版


もとのショートショートはこちらです。


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