ご隠居さんと高齢化社会
▶️ 親孝行の伝統は、生きているうちに遺産の相続先を変更できたためである。隠居と同時に相続が行われるが、子供に財産を相続させても、勘当すれば相続権はなくなり財産は戻ってくる。このような相続は鎌倉時代からあり、また勘当は離婚よりも手軽であった。
▶️ 当時の隠居は40〜45才、老眼鏡がない、入れ歯がないためである。
Audibleで見つけた江戸時代についての講演。身分制度や質屋についての話も面白かったです。
「銀齢の果て」 筒井康隆
高見広春さんの「バトルロワイヤル」が発表されたとき、主人公が中学生より高齢者にしたほうが面白いと思ったということで書かれた作品(「笑犬樓の逆襲」で言及されてたような。ソースうろ覚えです)2005年に連載
入れ歯に関する無駄な知識が増えます。
映画 「パーフェクト・ケア」
お金持ちの老人の資産を(合法的に)狙う女性が主人公。とくに前半、ターゲットにされたお年寄りが、裁判所によって勝手に「認知症」と認定される流れはかなりホラーです
「オールド・テロリスト」 村上龍
高齢化社会のニュースが多く流れてきたとき、老人がテロを起こす小説として思い出したのが本作。2011〜2014年に連載されている。
村上龍の別の作品「希望の国のエクソダス」から続く世界で、中学生が北海道に独立国を作った世界線です。
独自の通貨が流通している北海道の描写は、例えば今でも言語と通貨が通じなければ日本なのに日本ではないような状態が実現されそうで、フィクションなのにどこかリアリティがあります、。
(以下ネタバレあり)
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