本の題名には「うつ病」とありますが、メンタルヘルスに限らず、社会学やサブカルチャーを含む幅広い内容の本でした。
特集記事→ https://kangaeruhito.jp/interviewcat/saitoyonaha
精神療法
▶️ 特性の区分のところが面白かった
ADHD:反則だと知っていても、ついカードの裏を見ちゃう
ASD:ゲーム上で意味がないことをやってしまう
▶️ 薬や電気ショックでは「洗脳」できない
▶️ 「症状を出し切る」のは、中医学の好転反応のような感じ?
木村敏さんの説明が引用されている
▶️ セラピーのゴールは主体性を回復すること
承認欲求とお金
承認を、お金を出して買うことについて
>精神科の治療もある意味では承認ビジネスですが、一部の悪徳な医者を除けば、それはあくまで「回復して、いつか不要になる」ことを前提に行われています。
▶️ 社会人大学院が承認ビジネスになっている
▶️ 以下、オンラインサロンについての話題
▶️ ヤンキー文化の承認ルール。気合い、感謝、絆が良しとされ、先輩などを立てる一方、「下剋上上等」みたいな成り上がりも賛美される。
オンラインサロンに限らず、習い事やサークル活動も参加費+時間コストを支払うので、たぶん主催者が(商売のために)メンバーを依存させる方向に傾きすぎることが問題なのだと思う。
コミュニティのメンバーであることが人間に与える意味については、こちらの本を思い出した。🐰💬
その他
▶️ 映画「天気の子」が支持される理由
▶️ 大人になれないのは「あきらめることができない」から
▶️ 身体の有限性
スマートウォッチ、筋トレブーム、ダイエットなど、身体をコントロール(操作)することが流行している。
関川夏央さんによる三島由紀夫のエピソード↓
▶️ 「標準的とされる振る舞いができる人間である」という条件に合致した場合のみ、相互扶助のセーフティーネットに入れる。山本七平の日本教(=人間教)
第7章で出てきたジョーカーについての記事
言及されている本
その他本文で言及されていたもの(一部)
各ページに解説あり、巻末索引はとくに無し
webでも、おすすめの10冊が掲載されています。
↑このページの中で、神田橋氏の発言の箇所が面白かった。(OD=オープンダイアローグ)
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