【本を置いてひと休み】姫君の目覚まし
『大おばさんの不思議なレシピ』が大好きであることは先に述べた通りですが、子どもの頃は一つだけ作者へ文句がありました。
それは、レシピが載っていないこと。「こびとのプール」ってどうやって作るの?「魔女のパック」は?「姫君の目覚まし」ってどんな味?
大人になった今、なんとなくレシピの載っていない理由が分かるような気がしています。この作品に載っているのは、どれも大人が読めば「あぁ!あれね!」と分かるものです。巾着袋も、すいかの中に果物を入れたデザートも、クレープも、生姜湯も…。
つまり、子どもが読んで「これ食べたい!」「これ作ってみたい!」と親に言ったときに、その家のレシピを子どもに伝えられるものなのです。それはまるで大おばさんから美奈へ受け継がれた「不思議なレシピ」のように。
まぁ単純に、「レシピ通り作ったのにドクムマが呼んでくれない!」なんて夢を壊しかねないからかもしれませんが。
何にせよ、小さい頃から作ってみたくて仕方がなかったのは本当です。
花粉の飛散が本格化し、喉の調子が悪い今だからこそ飲みたい「ショウガ湯」ーーじゃなかった「姫君の目覚まし」を作ることにしました。
「めんどう」で手順を端折ったことにより、奇しくも大おばさんのレシピ通りに作ることになります。
では、美奈と同じようにすりおろし生姜と蜂蜜を入れてお湯を注ぎましょう。
※家にある蜂蜜がマヌカハニーだけだったので、今回はマヌカハニーで代用しています。
【姫君の目覚まし】
とっても簡単かつ喉に優しい味でした。
また、インターネットでレシピを調べていたところ、酒粕を入れたver.がおいしそうだったので併せて作りました。
【姫君は目覚めない生姜湯】
・水 250ml
・酒粕 写真くらいの量
・すりおろした生姜 ティースプーン1
・蜂蜜 小さじ2
「姫君」とは誰もが知っているオーロラ姫です。この作品の中のオーロラ姫はガサツでだらしがなくて品のかけらも感じませんが、お姫様が毎朝飲む生姜湯を自分も飲んでいると思うと、少し優雅な気分になれます。
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