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「東洋医学の説明が、全く患者さんに響かない…」接客失敗!?体験談Vol.4

私は以前、漢方薬局と鍼灸院が併設している店舗で働いていました。漢方と鍼灸は、どちらも東洋医学の理論なので、患者さんに、東洋医学の考え方を説明する場面が多々ありました。

今回は、そんな東洋医学の説明が上手く伝わらなかった事例と、改善案をご紹介します。

事例

~問診後、スタッフがAさん(患者)に体質を説明する場面~

スタッフ「Aさんの状態は、東洋医学でいうところの肝脾不和(カンピフワ)ですね。肝とは、五臓六腑の五臓の一つで、血液を貯蔵したり、感情をコントロールしたりする働きがあります。肝臓とはまたちょっと違うものです」

Aさん「はぁ…」

スタッフ「次に、脾についてですが、脾は消化吸収をコントロールする役割があります。それから、血が漏れ出ないようにする役割もあります」

Aさん「そうなんですね…」

スタッフ「この肝と脾のバランスが崩れている状態が肝脾不和で、今のAさんの状態です。肝気の巡りを整えて、脾を元気にする治療を行うことで、改善が期待できます」

Aさん「はい…」

スタッフ「ご質問ありますか?」

Aさん「ちょっと…はじめてなのでよく分からないですが…そういうものなんですね……」

スタッフ「…(わかりやすく説明したつもりなのに、全然伝わってないな…)」

これを読んだあなたは、どのように感じましたか?

色々と改善できるところがありそうです。順に説明していきますね。

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