【しくじり転職】150社落ちても諦めなかった。夢を勝ち取るためにもがいた日々。
こんにちは、シゴトレ編集チームです。
未経験職への転職支援サービス「シゴトレ」を展開しています。
前回好評だった「しくじり転職」
転職成功談は世に出ていますが、失敗談は出てこない。
転職活動中・検討中の方に少しでも「自分でもできる！」「私も頑張る！」と思ってもらいたく、転職活動中の失敗エピソードを集めた企画です。
今日は第2弾として、4回の転職を経験されたS・Iさんにお話をお伺いしました！
当企画はHeaR社以外の方からの有志で成り立っています。
本当にありがとうございます(T ^ T)(T ^ T)
※当企画は匿名でのインタビューです。
では、さっそくスタート！！
――今日はよろしくお願いします。今は何社目ですか？
「じつは、今5社目なんです（笑）」
ーー5社ですか！それは、もう色んなエピソードをお持ちのようですね！
「そうですね……しくじりを通り越してるレベルかもしれませんね。高卒で働き始めたのですが、1社目から選択を誤ったなと思うことばかりなんですよ。工業高校を卒業して先生からとりあえず勧められた自動車工場の会社に入社しました。でも入社当日から嫌気が差してしまったんです。『なんかここ違うなと』。周りは仕事終わりに遊んでばかりで飲み会では愚痴だらけ。つまらない職場生活を送りながら変わりたい思いはあったものの、ズルズルと働いていました。しかし、2008年リーマンショックが起きたことによって経営が傾き、社内で早期退職を募るようになりました。そこでちょうど自分もやめたいと思っていたので、退職を決意しました。」
ーー1社目から波乱万丈ですね。次の2社目はどのように転職されたのでしょうか？
「2社目に行くときは自分の意思で決めなきゃという思いが強かったですね。リーマンショックや元々の家庭環境上、理不尽なこともあり、自分と同じ思いをしている人を助けたいと思った末、人材系の会社に入社しました。しかし、仕事が充実して満たされていく中で、今まで我慢していた自分の『東京でバンドがしたい』という夢も膨らみ、2社目を退職して上京しました」
ーーめまぐるしい展開ですね！
「そうですね。東京でバンド活動をしながら働きたかったので、3社目は派遣で人材系の会社に入社しました。ただ、2社目と3社目を経験して、“寂しさ”を強く感じるようになりました。自分の携わっていた仕事の特性上、担当していた派遣社員は長くて1年とかでやめてしまう方が多いんです。ただ個人的に一度関わると思い入れが強くなってしまいます。そこで一緒に働く人ともっと長い期間関われる仕事に就きたいと思うようになったんです。
そこで人事の仕事がしたいと思い、次の会社も決まっていない状況で3社目を退職しました。」
ーー次の会社が決まっていない中での転職活動にはかなり焦りも感じられたり大変だったのではないでしょうか？
「派遣の仕事をやりながら転職活動をしていて、ありとあらゆるエージェントにも登録したのですが、150社落ちました」
ーー150社ですか！！！（目が点になる）
「はい、忘れたくなくてメモまで取ってありますね（笑）」
ーーそこから4社目の入社がとても気になります……
「気になりますよね。高卒でなんの取り柄もない自分が応募しても人事として採用されることはもう無理だなと思ったんです。そこで、人材系の会社に営業として入社してから、営業として現場を回ってみてから人事になろうという思考になりました。ただですね……なかなかのブラックだったんです。始発で会社に行き23時に帰宅する日々。3ヶ月で7Kgも痩せてしまいましたね。」
ーー7Kgもですか！！！それはお辛かったですよね……
「当時、結婚していて子どももいたのですが、このままではやっていけないと思い、3ヶ月で退職しました。もうそこからは色んなことに諦めはじめてしまいましたね。『もうチャレンジしたくない』という思いが強くなって、終いには大手の窓際に行ってなんとか生活だけできればいいやって投げやりな気持ちになってしまいました。」
ーー（インタビューイー、言葉を失う）
「でもやっぱまだ人事にチャレンジしたいと思いが残ってたんです。そこで最後の力を振り絞って転職活動を始めましたが、相変わらず落ちまくりました。時には面接で「奥さんに養ってもらっているんでしょ」と説教されたこともありましたね。本当に辛かったです。面接終わって帰ってきて泣いた日もありますね。そんなどん底な日々を送っていて、もう人事になる夢を諦めようかなと思った時にちょうど今の5社目からスカウトが届いたんです。」
ーーなんと！奇跡のようなタイミングですね。
「本当にあのタイミングは奇跡でしたね。そして自分が転職の際にこれだけは譲れないという3つの軸とちょうどフィットする会社だったんです」
ーー具体的にどういった部分ですか？
「私の軸は1つ目が、とにかく厳しい環境にいくこと。2つ目は意思決定のスピードが早い代表直下の会社。そして3つ目がこれから会社を変えていく第二創業期のフェーズにある会社です。この3つがフィットしていたので入社を決めました」
ーー人事未経験で、人事業務を指導してくれるメンバーのいない会社に入るのと、とにかく厳しい環境に身を置くのは簡単ではないと思いますが、なぜそのような意思決定をされたのでしょうか？
「3社目の時の影響が大きいです。当時私は大きい会社にいて営業成績もよくていつのまにか天狗になってしまったんです。ただこれって自分の実力じゃなくて、会社のブランド力のおかげだということに気づきました。そこで力をつけるためには生易しい環境にいてはいけないと思いました」
ーー大変なことも多そうですが、やりたい仕事ができるというのは幸せなことですよね！
「そうですね。人事として難しいと感じることばかりの日々ですが、充実していますね。人事として自分と同じようにキャリアで苦しんでいた候補者さんに自分の経験や思いをダイレクトに伝えられることは誇りでもあります。」
ーー人事として候補者さんに日々伝えていることはありますか？
「自分と向き合って、自分のやりたい仕事につくことが大事だと伝えています。私は4社目までの転職で自分と向き合うことから逃げてきました。自分がどんなスキルを持ってどんな性格なのかを理解せずに楽な道ばかりを選んでしまったんです。未経験だからといって自分を卑下してはいけなくて、そこに向き合うことでポータブルスキルが身につきますし、絶対その人ならではの才能ってあるはずです。思い出したくない過去やそこで感じた思いと向き合って本当に自分がやりたいことができる環境を選ぶようにしてほしいと伝えていますね」
ーー自分と向き合い、やりたいことが実現できる環境に身を置くって大事ですよね。それでは転職活動している方に向けてメッセージをお願いします。
「経験の有無は重要ではないと思います。未経験だからやめておこうという選択は絶対だめです。自分の意志をしっかり持つことで絶対成功に持っていけます。人事として色んな方を見てきましたが、安パイな選択をすると人はすぐに辞めてしまいます。ただし自分の意志が強ければ強いほど立ち上げることもできますし、自分で道を切り開いていけるはずです」
ーーアツいメッセージありがとうございます！未経験だからといって諦めるのではなく挑戦してほしいですね！
さてさて、次回の「しくじり転職」は？
「７社経験！身を以て知った転職に禁物な〇〇とは？」です！
お楽しみに〜〜！！！
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