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理学療法士のおすすめ!        妊婦さんに対するマッサージ方法

みなさんこんにちは!
今回は、妊娠中の奥さんがいらっしゃる旦那さん向けに、奥さんを喜ばせることができるマッサージ方法について紹介してきたいと思います。

まずは、妊娠中の女性の体の変化についてまとめていきます。

妊娠期の体の変化

妊娠中の女性は徐々にお腹が大きくなり、16~19週ほどからお腹が大きくなってきたと感じるようです。

それと共に、男性はそれまで感じることができなかった胎児の存在を、だんだんと実感できるようになってきます。

胎児の成長はとても喜ばしいことですが、お腹が大きくなってくるにつれて体への負担も徐々に大きくなってくるため、女性は妊娠後期にかけて肩こりや、腰部痛、股関節痛など様々な痛みを体感するようです。

そして、これら痛みの原因としては、体の変化に伴う①ホルモンバランスの変化、②姿勢の変化が関連しているようです。

①ホルモンバランスの変化
妊娠3~4か月ごろから女性の身体は赤ちゃんを産む準備として、骨と骨をつなぐ、靱帯を緩める働きがある”リラキシン”いわれるホルモンを分泌するようになります。

このホルモンは、赤ちゃんが生まれてくるために骨盤周囲の靱帯を緩めて、産道を広げる役割があります。
しかし、その一方で骨盤帯の靱帯を緩めてしまうため、骨盤を構成する関節が不安定となり、周囲の関節にも不安定性が派生していきます。

そうしますと、歩いているときや座っているときでさえも、骨盤周囲の関節にかかる負担は通常よりも大きくなり、痛みとして症状を発症します。

特に痛みが出やすい部位としては、①仙腸関節、②恥骨結合などが挙げられます。

姿勢の変化

続いて、妊婦さんの姿勢の変化についてです。
妊婦さんは妊娠週数が増えてくるのに合わせて、乳房やお腹が大きくなってきます。

乳房の重さは、妊娠前に比べて約3-4倍になり、お腹の重さは胎児、羊水、胎盤を合わせると5kgほどになるようです。

すると、体の前方における重量が増大し、妊婦さんは常に体の前に荷物を抱えているような状態になります。

そうしますとヒトは、無意識に体を後ろに反らせて以下のような姿勢になっていきます。
①反り腰
②猫背
③重心の後方移動

そして、お腹の前面の筋肉は引き伸ばされて、後面の筋肉は常に縮んでいる状態になります。

この姿勢において、筋肉が常に張っているところや、全然働いていない箇所は血流が滞りやすく、結果的に痛みを誘発することとなります。

以上が、妊婦さんが痛みを生じる原因についての紹介でした。

ここからは、一般的な知見と自分の経験談などをもとに特に痛みや張り感が出やすい筋肉に対するマッサージ方法について紹介していきます!!!

マッサージ方法

マッサージ箇所は以下になります。
①僧帽筋(首周りの筋肉)
②菱形筋(肩甲骨周りの筋肉)
③小胸筋(胸周りの筋肉)
④脊柱起立筋(背中の筋肉)
⑤多裂筋(腰回りの筋肉)
⑥中殿筋(お尻の筋肉)
⑦下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)

マッサージを行う際の注意点は以下になります。
①妊娠初期の不安定な時期は避ける
②押す強さは気持ちいい程度(奥さんとコミュニケーションをとりながら行いましょう)
③体位はⅠ.座位  Ⅱ. 仰臥位 (仰向け) Ⅲ. 側臥位(横向き)  

*基本的にうつ伏せは行いません
 また、長時間の仰向けは仰臥位低血圧症候群といって、お腹の重さで、お 
 腹の血管が圧迫されて血圧が下がってしまう可能性があるので、避けるよ
 うにしましょう。

①僧帽筋

②菱形筋

③小胸筋

④脊柱起立筋

⑤多裂筋

⑥中殿筋

⑦下腿三頭筋

以上が、妊婦さんに対するマッサージでした。
すべて行っても15分ほどで終わりますので、睡眠前などに行ってみてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

次回もまたよろしくお願い致します!!


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