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無意識のうちに学ぶ方法

私は英語を勉強している。

今働いている会社が外資系だからというのも
もちろん理由の一つであるが、
海外とビジネスができるぐらいになっておかないと
これから選択肢が狭くなりそうな
そんな危機感が根底にある気がしている。

なかなか目に見て成長するわけではないが、
語学力は下りエスカレーターと言われるなかで
その力が衰えないようにするためにも
日々英語の勉強だけはほんの10分でも必ずする。

先日電車の中で単語帳をペラペラとめくっていると
ある単語に遭遇した。
それは「paralyze」という単語。

あまりしょっちゅう目にしない単語ではあるが、
この単語は「麻痺させる」という意味。

初めて出会った単語を覚える時には
発音記号を見ながら口に出すようにしている。

日本語読みにするとパラライズだろうか。

そんな風に思いながら発音してみたのだが、
そのとき遠い昔にこの単語を過去に
使った記憶があることに気が付いた。

一体いつだっただろうか。

そうして思い出したのがコレ。

子供の頃にスーパーファミコンでプレーした
ヒーロー戦記というRPGである。

このゲームはガンダム、ウルトラマン、仮面ライダーが
一つの世界戦で集い、テロリストと立ち向かうという話。

子供の頃、ガンダムがとても好きだった私は
何かの折に中古でこのソフトを親に買ってもらい
夢中でプレイした記憶していた。

このゲームはRPGなので、色んな敵と戦いながら
HPを回復させたり、敵から受けた症状を
回復させてやらなければならないのだが、
その時に使うアイテムの名前がいかんせん
わかりにくいものであった。

当時小学生だった私はどのアイテムが
何に効果のあるものなのかを
何度も間違えながら覚え、
しばらくプレーしているとほぼ無意識のうちに
どのアイテムが何に効果があるのかわかるように
なっていた。

そして、そのアイテムの中の一つが
パラライズドラッグというものであった。

これは今になって思えば、まさに戦士たちが
敵から受けた攻撃で体が麻痺したのを
回復させるためのアイテムとして
比較的容易に覚えることができるが、
当時の私がそんなことを知る由もない。

先ほども書いたように私は経験を通して
パラライズドラッグ=麻痺を回復
というように覚えていた。

そして、それから30年近くの時間を超えて
私は「paralyze」という単語に出会い、
かつて覚えた言葉とリンクさせることができた。

単語を学習していると、よくあることであるが
何度も単語帳を読んで十分覚えたと思っていた単語に
偶然記事などで遭遇すると、
「あれ?これは何だったっけ?」となりがち。

だが、ここで調べて「あぁ、そうだった」と
思った単語は不思議と次に出会ったときには
しっかりと覚えているものなのだ。

何が言いたいかというと、
英単語を覚えるためには単語帳を学ぶだけではダメで、
それを偶然に何かで思い出す機会が
とても大事だということである。

今回のparalyzeの事例は子供の頃に
ヒーロー戦記で覚えた単語が
大人になって単語帳という形で偶然出てきた事例だが、
このように子供の頃に勉強と意識することなく
単語を刷り込むことができたならば、
それから成長してそれらに偶然出会った時に
習得率が劇的に変わるのではないだろうか。

ヒーロー戦記では他にも

解毒剤のアンチドーテ antidote
混乱を回復するトランキライザー tranquilizer
盲目を回復するアイローション eye lotion

などが出てきたが、
これらも今となって見てみれば
なかなか難しい単語である。

だが子供の頃の私は夢中でプレーしていたが故に
ほぼ無意識のうちにそれらを覚えてしまった。

このようにゲームに夢中にさせつつ
それを覚えないと次に進めないような
絶妙な塩梅で子供たちに単語を覚えさせることが
できるゲームがあれば、
親としては喜んでプレーさせることができる。

かつて我が子たちに英語になじんでもらおうと
好きなアニメを英語で見せたり
ゲームを英語プレーさせたりしたのだが、
子供たちは見事にそれを拒絶した。

それはあまりに英語が露骨だったからであろう。

ここで重要なのはいかにさりげなく、
英語を紛れ込ませるかということである。

子供たちは”学習”の匂いを敏感に嗅ぎつけるので
いい意味で”学習臭”を消しながら
プレーさせることができたならば
まさに無意識のうちに学ばせることができる。

残念ながら私にはそのようなゲームを
プログラミングする技術はないが、
世の中を探せばそのようなものは
誰かしらが既に作っているような気もする。

まずはそれをリサーチして、
ベストなものを一度子供に与えてみようと思う。

自分用に英単語を学んでいたはずであるが
paralyzeという単語のとの遭遇の影響で
私の思考は思わぬところに飛んでいった。

noteを毎日書くようになって
頭のなかで勝手に思考が言語化されていく
習慣がついたおかげであろう。

noteのおかげで我が子たちの英語力が
上がったならば、
note様様である。

ちなみに、色々なことをしていつも時間が欲しいと
願っている私であるが、
30年ぶりにヒーロー戦記をプレーしてみたいと
思ったのはここだけの話である。

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