テレビを見せたくないと思った理由
昨日の夕食後、妻と子供たちが
ふとテレビを操作し始めた。
我が家では毎週決まった時間だけ
テレビを見てもいいルールになっており、
子供たちが見たい番組がある時には
その時間で見ることになっている。
私は食器を洗っていたので妻と子供たちの
やり取りは聞こえていなかったものの
どうやら以前に録画した映画を
観たかったらしい。
妻がリモコンを触ってほどなくすると
ようやく目当ての映画を発見したらしく
画面が切り替わった。
今回妻と子供たちが観たかったのは
インサイドヘッドというアニメ映画。
今まさにこの続編が映画館で放映されており、
2週間ほど前に妻と娘はそれを観に行っていた。
このような続編の映画が出るときには
その前のシリーズをテレビで放映しがちなので
その流れで少し前に放映されたものなのであろう。
家族が映画を観始めるということは
私はこの時間ゆっくりと本を読めるということなので
食器洗いが終わると本棚から読みかけの本を
取り出してリビング隣の和室に向かった。
リビングから聞こえる映画の音。
概ね1時間ほど経ったころ、
ちょうど本を読み終わったので
本棚に本を戻しに行くと、
妻は映画を観ながら眠っており、
子供たちはテレビの画面を凝視していた。
だが、その時にテレビにはCMが
放映されていたのである。
リアルタイムで観ていたのならば
飛ばしようがないので仕方ないが、
録画で観ているのにCMに時間を使うのは
あまりにもったいない。
子供たちにCMは早送りをしたらどうかと
アドバイスをしてみると、
どうやら彼らもトライしたらしいのだが
なかなかいいところで止められなくて
イライラするからやめたというのだ。
昔のVHSの時もそうであったが、
早送りをすると突然CMが終わった最初を
見逃してしまいがちになる。
テレビの番組ならば最初からCMを入れる前提で
構成されているので、
ある程度前後を見逃しても内容がわかるように
なっている。
しかし、今回観ていたのは映画なので
本来切れ目ではないところに無理やりCMを挟んでいる。
なので子供たちはCMを早送りするのが
嫌なのかもしれない。
それを聞いてそのまま彼らに任せておこうかと
思ったのだが、
何だか彼らが無駄なCMを観ることに時間を使うのが
とてももったいない気がしてきたので
私がリビングで本を読み、CMに入ったらすぐに
それを早送りすることにした。
早速映画が再開され、観入る子供たち。
すると10分ほど観たかと思うとまたしても
CMが入ったのである。
私も以前はテレビで放映される映画を
観ていた頃があるが、
なぜか後半になるにしたがってCMが多くなることは
感覚的に実感していた。
だが、今回CMを飛ばす役を受けて
それを観ていると、
その傾向は間違いないことを実感した。
当然ながら映画は後半にクライマックスがあるので
視聴者は見逃したくないし、早く観たいと感じる。
その気持ちにつけこむようにテレビ局はCMを
バンバンと挟んでくるのだ。
それだけでも何だか腹立たしい気持ちに
なってきたのだが、
CMを送りながらその内容を見ていると
お酒、消費者金融、保険など
子供に見せたいと思わないCMばかりが
次々に流れてきており、
余計に腹立たしい気持ちになった。
もちろん、これは今回たまたま
インサイドヘッドが放映されていただけで、
この番組のスポンサーはあくまで
映画を放映する番組のスポンサーなので
何の映画の途中にCMが入るかは関係ないことは
私も理解はしている。
だが、少なくとも番組側は
明らかに子供も観る映画だとわかるならば
そこで流すCMも配慮するべきではないかと
親の立場としては思った。
そして、それと同時に
多少お金がかかったとしても
映画はテレビ以外の媒体で観せようと
今回の経験で改めて感じた。
YouTubeも然りであるが、テレビも同じように
CMを視聴者に見せることで
その広告料で儲けるビジネスモデルである。
それ故に彼らはどうあがいてもCMを止めたり
制約を作ることはしたくない。
なぜなら、そうすることで彼らの収益に
大きな営業が出てしまうからである。
つまり、今回私が映画のCMを飛ばしながら感じた
モヤモヤはテレビで放映する限り
どうしようもないものなのである。
それならば、コストを払ってもCMで儲けない
メディアで観せるほうが
明らかに子供たちに余計な情報を与えなくていいし
純粋にコンテンツの内容に集中することができる。
実際、私はAmazonのプライムビデオで
映画をほぼ毎日視聴しているが、
全く不満を感じたことはない。
余計なCMも無ければ、映画を途中で止められることも
全くないからである。
かつては王道であったテレビというメディアから
視聴者離れが進んでいることは
色んな所で言われているが、
今回はその要因の一つを実感するエピソードであった。
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