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Sayonara, Sayonara

昨日仕事帰りに音楽を聴いた。

かれこれ10年以上使っているウォークマンの
電源を入れて、イヤホンを耳に入れる。

もう何年間も新しい曲を入れていないので
何度も聞いた曲ばかりであるが、
最近はYouTubeで気軽に聞きたい音楽が聞けてしまうので
ウォークマンの活躍の機会は激減したせいか
どの曲も新鮮に見える。

その中で私はふと昔よく聞いたKick the Can Crewの
アルバムを聞きたくなってきた。

古いウォークマンなので検索はできない。
アルバムのタイトルを思い出しながら、
スクロールしているとプレイリスト中段で発見した。

早速再生すると懐かしいメロディが流れ始める。

青春時代によく聞いた曲なので
カラオケでもよく歌っていたせいか
不思議なぐらい歌詞が頭に出てくる。

そして、この曲が流れ始めて
私はふと歌詞にハッとさせられていることに
気が付いた。

2003年にリリースされたので
もはや20年前の曲だが、
不思議なぐらいこの曲の歌詞が
今の自分に刺さる気がしたのだ。

さよなら さよなら 俺の嫌いなところだけ
いいとこ残し 今 過去からnewday
つかみたい いつかみたい風景

Kick the Can Crew「Sayonara, Sayonara」歌詞より抜粋

こうしてnoteを書くことも、
Kindleを書くことも元々は自分を変えたいと思い
やり始めたことである。

会社員という肩書だけで自分のキャリアを
作っていくことに疑問を感じ、
自ら何ができるのか、副業も含めて
色々なことにチャレンジしてきたつもりだが
私自身、この数年間でどれほど変われたか
自分ではよくわからないし、疑問であった。

もちろん、別人のような変化はしていない。

だが、どこかで少しは変わっていて欲しいという
願望があるのは間違いない。

過去の記事を読んだりしながら自分の成長の片りんを
少しでも見つけられないかと考えたこともある。

そんな私にとってこの曲の歌詞は
「お前の嫌いな所だけ捨てて、
思い切ってチャレンジしたらいい」
と言ってくれているような気がした。

変化し、成長するためには
新しいことを得る事はもちろん大事である。

しかし、それ以上に私たちは
何を捨てるかが重要なのではないだろうか。

部屋を一生懸命デコレーションして
好みの部屋にしようとしても、
引っ越してきたときの何もない様子が
一番好みだったなんてことはよくある。

私たちはつい得る事ばかりに
フォーカスしてしまうが、
それだけでは私たちの心の部屋は
片付かないゴチャゴチャの部屋になってしまう。

荷物一つでどこにでも行けるような
身軽さがあるからこそ、
チャレンジしやすいのだ。

ここ1年ほど得る事ばかり考えていた自分に
何だか20年前のKick the Can Crewが
メッセージをくれたような気がした。

大学生の頃はこの歌詞をなんの意味もない
単なる言葉の羅列ぐらいにしか考えずに
歌ってきたが、
この20年の経験がその言葉の羅列に大きな意味を
与えてくれたらしい。

これも私の成長なのかもしれない。

少し早口ではあるが、ぜひ一度聞いてみてほしい。


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