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05【前編】人気のカフェ板で国産無垢材フローリング<ホームセンターが福岡の人気エリア・糸島で、空き家をリノベしてみる> 

 前回はセルフリノベとしてはちょっと難易度の高い、壁のぶち抜きなどの様子をご紹介しました(前回記事はこちら)。
今回は、DIY初心者の方でもチャレンジしやすい国産杉の無垢材<カフェ板>を使ったフローリング作り!比較的簡単に、カフェのようオシャレな床が作れるため、ぜひ参考にしてみてくださいね。


カフェ板とは

 

 ここ3~4年じわじわと人気が上昇しているカフェ板。国産杉でつくられた無垢材(天然の木を板に加工した木材)で、1枚1枚それぞれ異なる色味、木目や節があります。杉材は感触が柔らかく断熱性に優れおり、無垢の杉材は足触りが良くフローリングとしても人気です。

カフェ板の特徴は、板の側面に「く」の字型の凹凸があること。これを並べる際に嚙合わせることで、板と板の隙間から下地が見えることなく噛み合わさり、また、この形状によって目地模様ができる、という機能を持っています。(カフェ板の形状は特許庁に意匠登録されており、2019年にグッドデザイン賞を受賞しています!)
この使いやすさと無垢材の質感の良さ、お値段も手ごろなことから、DIYで人気の木材となっています。

凹凸がシンデレラフィット!

今回GooDayHouseでカフェ板を貼る場所は、新しいコミュニティスペース。前回壁を撤去した、ダイニングキッチンと隣接した二部屋を一部屋にした空間と、隣接したサンルームにカフェ板を貼っていきます。床部分は、状態の悪い箇所は床を引きはがし、ベニヤ板を貼って下地作りを済ませています。

 

カフェ板を貼りの様子、作業ポイントをまとめてご紹介していきます!

1  木材の加工

 カフェ板は天然木の木材の性質上、節(ふし)と呼ばれる、木の枝の部が丸い形となって出てくる箇所があります。

黒っぽく枯れた死節。左の節は穴が開いてしまっています 

黒っぽく、枯れて板から外れてしまう節を「死節」といい、板から外れて死節が完全に抜けて穴になってしまうものを「抜け節」といいます。(抜けないものを「生き節」といいます)
カットするときに、なるべく死に節をよけてカットし、きれいな生き節は木目の模様として活かします。使う部分にある抜け節やそのまま使う節の穴は、木工パテで埋めて補修します。

カット回数が多いので、スライド丸のこで省エネカット!

「く」の字加工がされていない、板の短辺部分は床面になる上側の直角部分は「面取り」していきます。45°でカンナ掛け、ヤスリで滑らかに。このひと手間で、板と板を隣接して並べた際にわずかな隙間が目地模様となって、オシャレ感のあるフローリングになります。

 
 乱貼りされたカフェ板。面取り加工で目地模様が表れています

2 ビス打ち

 「フローリングを歩くとギシギシ音がする…」
よくある家のお悩みの一つ「床鳴り」。
その原因になってしまうフローリング材の隙間を作らないように、カフェ板は下地にしっかりとビスを打って固定します。

ここで”師匠”デザイン見聞録の細川さんからテクニックが教授されます。
「板の上からビスを打てば、当然板の表面にビスの上部が見える。あえて見せるやり方もありますが、今回は板の側面から斜めにビスを打ち込んで、表面にビスが出ないようにしましょう。」

ビスを打つ箇所は板の両端から50mm、間隔は300mmくらい。
穴あけ箇所をカフェ板に印づけるために、別の角材に穴位置の印をつけ、その角材を定規のように当てることで、カフェ板の穴あけ箇所を定めて2mmほどのドリルで下穴をあけます。
こうすると、都度定規で測って目盛りを読み間違えたりすることが防げます。

「く」の凸の上部分から、斜め下にビスを打つための下穴をあけていきます

3 板の固定

 板のレイアウトで出来上がる部屋の印象は大きく変わります。
天然木ならではの一枚一枚の色味の違いや、長さをどうするか…
これはセンスが問われる案件です…!
今回は、板の長さを揃えず、板のつなぎ目が隣の板と揃わず、ランダムになる「乱貼り」に。
少ない枚数で、狭いスペースでもきれいな見た目にすることができる貼り方です(不揃いさが魅力なのでDIYにおすすめ!)。

貼りたい空間に対して、板の横幅がちょうど倍数でピッタリで収まるわけではないので、横幅の細い板で調整する箇所が生じます。
細い板をどこに配置するかで見た目の印象も変わります。

今回は、作業のしやすさをふまえて、屋内側から貼り始め窓側に細い板を貼って調整することにしました。
板の表面の色や模様・節、長さを見ながら、レイアウトを決めていきます。

 板の裏面にボンドを塗り

ぬりぬり

ヘラでボンドを延ばす、のは枚数が多いと大変なので、板をグッと抑えることでボンドを広げます(省エネ)。

 ググッ!

板の側面からインパクトドライバでビスを打ち込みます。普段DIYを行っているスタッフでも、ビスを斜めに打ち込むのは初めてなんだそう。

 ガガガガッ
 ビス打ち完了!

こうすると床の表面にビスを見せずに、カフェ板を下地に固定することができます。

 

天然の無垢材は気候によって伸縮するため、板と板は気持ちすき間を作って貼っていきます。
また、家自体に経年による歪みが生じていると、整ったサイズの材料を用意して均等に貼り進めていっても、何だか傾いているような…?ということも。
そんな時にも、意図的にわずかなすき間を設けることで微調整することができるそうです。

 

4 板の切り欠き

 窓際まで貼り進み、最後は板が収まらない幅なので横幅をカット。
同時に柱を回避するため、板に「切り欠き(切り抜いて溝を作ったりすること)」処理をします。
柱の大きさを測りカフェ板に印をつけカットしてはめ込みます。

 
まずは右側から
左側も置いて
板の反対側から叩いて
しっかり噛み合いました!

最後の板は、側面から斜めビスが難しいので表面からビス打ち。

 

サンルームのカフェ板貼りが完了しました!

  最後の板の表面から打ったビスは、後日直角の金属材「アングル」を被せて隠す予定。

無垢材ならではの木目とナチュラルな質感がとてもいいフローリング!

貼り終えた場所は、まだまだ施工が続くため、いったんは傷がつかないようベニヤ板で養生(破損防止のため覆う)します。

続いてもっと広いコミュニティルームに進みます!次回はこの続きをご紹介していきます。お楽しみに!
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