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葉月Lエンデ
2023年5月3日 18:27
目の前に横断歩道がなかったため、一ノ瀬とケイは少し迂回して大通りを渡り、先程エンヤと後藤がいた角に立った。ひとまず乱れた呼吸を整えながら、ふたりが消えた先を目で探る。「どこ行ったんだろうなぁ……この先ちっちゃいビルしかないぞ」「片っ端から勝手に入るわけにもいかないし……とりあえずちょっと周辺歩こうか」「叫ぼうか? エンヤの名前」「後藤もいるのに?」「あ、そうか」 ふたりはきょろきょろ
2023年5月7日 17:12
RRRRR……。「はいはい」「早くしろって言ったろーが!」「いや、今向かってますよ。……『待て』ぐらい犬でもできるのに」「てめぇ……煽ってんのか?」「煽ってないです。よく考えたら『待て』ができる犬はこんなに吠えませんよね」「この野郎!」 電話を切ったケイは、笑顔で一ノ瀬を振り返った。「しょうがない、急ごうか」「おまえ! なに煽ってんだよ!」 一ノ瀬は泣きそうな声で叫んだ。「
2023年5月10日 18:01
「なんだこのガキ……!」「いや、ちょっとまて」 親方っぽい男が、首を捻る。「ガキとロボ……覚えのある組み合わせだなぁ?」「まさかこいつ……L38か!」 飛び回るL38を目で追う男たち。「ねー、君たち。ほんとにのんきだなぁ。L38を追ってる場合じゃないんじゃない?」 ボスが男たちに声をかける。「君たちの目の前にいるのは、それの制作者。まさか僕をどうにかしてまで、L38を奪っちゃう?
2023年5月14日 17:19
この記事は、【極秘任務の裏側】を最後まで読んでくださった方のみ、お読みください。なんとなく綴ってみた、「あとがき的なやつ」です。今まで小説を書く時は、プロットをしっかり作り込んで、構成をがっつり組んでから書き始めていたのですが、今回は新しい試みで、「冒頭のシーンを適当に書いて、それを膨らませていく」方法を取ってみました。最初の目的は「とりあえずウェブ小説を書いてみる」というものでした。とに