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近代和風建築にみる室内装飾織物についての研究

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#修士論文

巻末図一覧

巻末図一覧

巻末図はこんな感じです。修論の大切な調査対象となりました「旧川上貞奴別邸(萬勝園)」と「八勝館御幸の間」の室内装飾織物のある箇所について、詳細を図面にしてみました。

巻末図一覧

1 転載 旧川上貞奴別邸(萬勝園)部屋配置図(かつての室名)
2 転載 旧川上貞奴別邸(萬勝園)部屋配置図(現在の室名)
3 旧川上貞奴別邸(萬勝園)_広間(桐の間)平面図・展開図
4 旧川上貞奴別邸(萬勝園)_書斎(

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引用文献・参考文献

引用文献・参考文献

多くの文献にお世話になりました。文献に出会うと、新たな好奇心が芋づる式にわいてきて、さらなる新たな文献に出会う、という構図でした。

引用文献・参考文献

朝日新聞社、町田私立博物館、2007、日本・インドネシア共和国国交50周年記念 
インドネシア更紗のすべて 伝統と融合の芸術、朝日新聞社
愛知県教育委員会、愛知県の近代和風建築、2007
池田俊彦、1990、数寄の名料亭[6]八勝館、毎日新聞

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1.序論 1-3.研究の範囲

1.序論 1-3.研究の範囲

研究の範囲はこんな感じです。

1-3.研究の範囲
本研究における「近代和風建築」の定義と「室内装飾織物」の範囲については次の通りである。
まず「近代和風建築」についてであるが、「近代」と「和風」という言葉はその視点により各種の考え方がある。例えば初田は「幕末・明治以降、近代に建設された和風建築を指して近代和風建築と呼んでいる」(初田、2001、4)という。「和風」という言葉は、明治以降に日本に新

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1.序論 1-2.目的

1.序論 1-2.目的

目的はこんな感じです。

1-2.目的
前近代の日本の建築の室内装飾では、掛け軸や屏風の表装、畳の縁等に織物が使われていた。これらは染織史の分野で様々な調査研究が行われ、実態の解明がされている。近代和風建築においても、前近代同様に掛け軸や屏風の表装、畳の縁等に織物が使われているが、建築の近代化に伴い、それに対応した室内装飾として織物の新しい使われ方も始まる。その代表例が明治宮殿である。近代和風建築

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1.序論 1-1.研究の背景

1.序論 1-1.研究の背景

研究の背景はこんな感じです。

1-1.研究の背景
現代の和風建築の壁面に日本の伝統ある室内装飾織物を見ることができる場合がある。2つの事例をあげる。1つ目の事例は2005(平成17)年4月に国の迎賓館として開館した京都迎賓館である。内閣府迎賓館京都事務所発行のパンフレットによると「日本建築の長い伝統の粋と美しさを現代の建築技術と融合させる「現代和風」の創造を目指して設計された」という。大臣会合や

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修士論文のこと

修士論文のこと

学生時代に超ウルトラさぼりんぼうだった私が、55歳にして、「そうだ、大学院いこう!!!」と思い立ちチャレンジしました。きっかけは、53歳のときに、大好きな美術館・博物館業界を知りたいと思い博物館学を学んだところ、私には専門性が無い〜、と気づいたことです。ではどんな専門性を磨こうとしたかというと、染織と建築のはざまににある室内装飾織物の世界です。これから少しずつ「近代和風建築にみる室内装飾織物につい

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