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はじめまして、HAZE和蝋燭です。

こんにちは、HAZE和蝋燭ヘイズわろうそくのnote担当のさくらこです。

我々HAZEヘイズは、埼玉県川越市の小江戸の町並みに、工房を併設した和蝋燭屋を営んでいます。

今秋より、和蝋燭のサブスクを始めるべく、noteに参入いたしました。
ドキドキしております。

伝統工芸品の和蝋燭をより身近に灯していただくために、過去思考に捉われない自由な発想で、、、頑張ります!

まずは、HAZEの自己紹介や、和蝋燭とは如何なるものかご紹介します。
すでに我々をご存知の方はこちらへ! HAZE 和蝋燭サブスクはじめます

室町時代から続く、和蝋燭。その始まりとは…

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時は、室町時代より、すこし前。人々は、太陽と共に生活し、月明かりを頼りに歩いた時代...
中国から仏教の伝来と共にミツロウが原料のミツロウソクが日本に渡ってきました。

なんと便利な灯具!
この素晴らしい灯具を、なんとか自分たちでも制作することができないか...と、試行錯誤の末に生まれたものが、櫨の木の実を原料にした和蝋燭です。

職人魂の連帯 分業制の和蝋燭

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江戸時代後期には灯油ランプ、明治時代にはパラフィン蝋燭が伝来し、
より便利で安価な灯具が流行ります。それゆえ、和蝋燭の使用頻度は減っていきました。

さて、和蝋燭は、分業制で成り立っています。
櫨蝋屋、灯芯屋、蝋燭屋の3つが連なって、出来上がります。

櫨蝋屋はぜろうや
現在、櫨蝋を製造している会社は、福岡県と長崎県で2軒。
原料の櫨を栽培する櫨畑を管理し、収穫した櫨の実を蝋にする工程までを担っています。
ウルシ科の櫨の実。砕いた後に蒸して蝋を絞り出します。絞り出したそのままの蝋を木蝋もくろう、3ヶ月の天日干しによって白くしたものを白蝋はくろうと呼びます。

灯芯屋とうしんや
現在、灯芯を製造している会社は、奈良県で1軒のみ。
和蝋燭の芯は和紙とい草と木綿で作られており、全て手作業で行われております。
コットン製の芯に比べ、和蝋燭で使う灯芯は太いので、灯りが大きいのも特徴です。

蝋燭屋ろうそくや
現在、全国に10件前後です。多くが江戸時代から続く、老舗の蝋燭屋さん。
手がけで一本ずつ制作する技法や、型流し製法で、職人たちが制作します。

木蝋のシンプルなものから、仏壇に飾る花の代わりに発展した絵蝋燭などがあります。
時代を経て、「和蝋燭=仏具」のイメージが広まったのではないでしょうか。

和蝋燭業界の実態は、後継者不足で衰退しているのはなく、消費者不足で衰退していると感じます。

新参者HAZE だから出来ること

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2012年、和蝋燭の研究を始めたHAZE

代表の櫨佳佑はぜけいすけは、幼少時代より滋賀県の母方のお墓まいりの際、和蝋燭を買って行くのが恒例だったそうです。
会社員として働いていた2011年、東京で東日本大震災に合います。そこで大きく価値観が変わったそう。
(今度、詳しく取材しますね!)

2012年、同僚の寺澤に手土産で和蝋燭をあげたところ、関東出身の寺澤は和蝋燭を初めて見たといいます。
「和蝋燭を知らん人がおるんや。みんなが知ってるものと違うんや」という櫨の衝撃と、
「日本にこんな素晴らしい伝統工芸品があるんだ…」という寺澤の衝撃。
東日本大震災を経験したからこそ、発見し深まった人生観と、約束の出会いだったのではないかと思う寺澤とのご縁。
(これについても、今後詳しくご紹介します!)

衝撃体験が重なり、HAZEとしての活動が始まりました。

のち2016年ごろ。櫨佳佑は、全国の和蝋燭屋、灯芯屋に、挨拶回りの旅を始めます。(これについても、記事にしたいです(笑)。)

老舗の和蝋燭屋から聞く実態、伝統を重んじる分業制の重みなど、肌で感じた「和蝋燭業界」の雰囲気があったでしょう。
改めて、和蝋燭とどう向き合うのか。
先祖代々の暖簾を守り、技術を引き継いできた和蝋燭屋の世界に、新店しんみせとして参入する自分たちの役割、使命とはなんのでしょうか…

HAZE和蝋燭 同じ火には二度と会えない

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和蝋燭から感じる感動。それは、業界外の我々だから見ることのできた世界かもしれません。
この新鮮な感動、新鮮さの中にある日本的な心の琴線に触れる感動を、現代のみなさんにも味わっていただきたいと思います。

以下、HAZE立ち上げから掲げる、コンセプトです。

HAZE 同じ火には二度と会えない

-いずれ無くなる「はかなさ」が美しい-
和蝋燭の灯火の美しさは、桜同様その儚さや潔さにあります。
儚さ潔さに美を見出すからこそ、人は感動する。
感動は心に余裕を作り、余裕が心の豊かさを生み出してくれます。
いずれ無くなるという不確かな“あってないようなもの”を
大切にしたい思いから
「あってないようなもの」=HAZE(ヘイズ:訳 もや、霞)と櫨(ハゼ)をかけて
HAZE (ヘイズ)という名前が生まれました。

灯具から仏具、そして... 心を整える心具しんぐ

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代表の櫨佳佑は、東日本大震災で人生観が変わりました。
あの日本全体が引き受けた試練の2011年から10年が経ち、新たな世界問題として私たちの世代が乗り越えなければいけない新型ウイルスの蔓延。
未曽有の事態の中で迎えるHAZE10周年だからこそ、届けたいものがあります。

それが、同じ火には二度と会えない"時間"です。

この1年半、誰かと会うにも気を使い、仕事へ行って帰るにも注意が必要。
慣れたといえば慣れたけれど、社会に関心を持つ一方、自分の心の状態は
一旦横に置かざるを得なかった。無関心にならざるを得なかった。

その疲れた心に、小さな灯火を抱いて欲しい。
心に向き合い、自分を癒し、見つめる時をもって欲しい。

和蝋燭の灯りは、人を引き込む魅力があります。
それは言い換えると、ありのままの私を受け止めてくれる優しさだと思います。

もっと気軽に和蝋燭を灯して、自分の心を整える優しい道具=心具しんぐとしてありたい。
それが、HAZE 和蝋燭サブスク です。

みなさま、応援(私のnote更新の応援)宜しくお願い申し上げます。
以上、note担当 さくらこでした。

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次回:HAZE 和蝋燭サブスクはじめます




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