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「本番中は祈りが5割」 eスポーツイベントのプロデューサーという仕事を解説してみた。

初めまして!
突発的に始まった年末noteリレーの4番手
WPRZTの大津と申します。(WPRZT=ウェルプレイド・ライゼスト)

noteの初投稿の僕ですが、eスポーツイベントのプロデューサーという役割で2021年を走ってきました。プロデューサーの定義も含めて、まだまだ形が定まっていない部分もあり、外から見るともっとイメージがつかないだろうなぁと思い、2021年を振り返りながら僕がどんな事をしたのかを書こうと思います!

↓真剣な打ち合わせの中、投稿が決まりその日に発表がありました(驚)

では、早速本日のお品書きです。

プロデューサーって何やってるの?

さあ、いきなりつまづきそうです。
プロデューサーの職種説明は一言で表すのが相当難しいです!
社内でもプロデューサーによって特徴や強みが異なるため一概にはいえません。そんな中、弊社ちゃんじろが凄くわかりやすく表現していたので引用します。

プロデューサー
・0→1の種を生み出す
・お金の責任を持つ

詳細はこちらから:https://note.com/ch26think/n/ne071007b582e

責任領域という意味で説明する時は実際にその役職である僕からみても
「確かに!」と思える説明でわかりやすい!
ただ、今回はプロデューサーという役職で2021年を走ってきた僕がもう少し具体的に何をしたか、何を意識していたかを書いていければと思います。

  • お金の責任を持つとは?
    上記の言葉には、2つの意味があると思っています。
    1.貰ったお金以上の価値を返す(クライアント)
    2.払ったお金以上の価値を生み出す。(現場)

  • 1.貰ったお金以上の価値を返す(クライアント)について
    WPRZTの場合、プロデューサーがクライアント(主催者)様と一番近い距離である事が多いため、そのクライアント様が求めているコト=価値が何かを引き出しながら、プロジェクトの方向性やコンセプトを決め、それらを行う際に発生する可能性があるトラブルの想定から解決方法、バックアッププランなどの想定をした上で、何を行うべきかを決めていく事が大切だと思っています。
    この決める判断は、良い物を選ぶだけではなく生々しいですが予算とにらめっこをしながら考えを巡らせる必要があります。

    そして、その要望を具体化した資料が「提案書」であり、その結果を記したのが「報告書」。これらの資料作成もプロデューサーの役割です。

    意識した事として、企画書の内容をただ実施するだけでなく、提案の際にヒアリングした課題やeスポーツイベントで実施する理由を提案後も継続してやりとりを行う事で距離感を近づけ、目線を互いに合わせた話し合いの回数が提案や判断の質を上げると思っています。

  • 2.払ったお金以上の価値を生み出す。(現場)
    ここで言う払ったお金以上の価値とは、WPRZTがクライアント様から頂いたお金を支払う先の事を指しています。

    eスポーツイベントでは生放送で行う配信が圧倒的に多いため、番組を創り上げる制作メンバー、技術メンバー、そして選手の方々や出演者の方々など現場に関わるヒトやコトに対しての費用対効果を考えながら、物事を進める上での判断をしていくのもプロデューサーの役割だと思います。

    ここで意識した事としては、費用に大きく関わらない行動の数が価値を上げる可能性があると信じる事です。

    例えば、以下2つの案件のどちらが面白い大会が作れそうですか?

A案件
B案件

どちらの案件も実施する上では問題なく進行できると思いますが
必要な情報 + αで開催の目的やコンセプトを知っているどうかで提案内容や実施に向けて進行している時の「なんで◯◯をやるのか?」を判断する上で標識となってくれるのでアウトプットの質が高まる"チーム"になれます。
そして、同じようなインプット活動や目線合わせ作業をどれだけ行ったかでチームとしての価値が上がり、払ったお金以上の価値が生まれる可能性が上がると信じながら活動してきました。

ふぅ…
書けば書くほど文章が固くなっている気がするなぁ…

プロデューサー業で大事にしていること

正解が何か探し続けるんだろうなぁと思いつつ
2021年で僕が大事にしていたことは…

①チームとしての総合力up

②助けられ力を上げる。

③チーム内の母になる。
です!

  • ①チームとしての総合力upについて
    eスポーツイベントや大会は一人で創れないです。

    個人でどれだけ能力を伸ばしても最終的にはチームの総合力が目に見える形で世の中に発信されていきます。

    プロデューサーの放送中 / 本番中の業務は、祈りが5割だったりします。残り5割は、判断と確認を行っていました。
    ※どれだけ準備しても機材の機嫌が悪くなったり、ヒューマンエラーが起きたりなど様々な問題に対して判断したり、判断をするために各所への確認(クライアント様や協賛社様がメイン)を行っていました。

    つまり、皆さんが目にする映像や音声を初めとした放送を的確に動かしているのはプロデューサーではなく、ディレクターやオペレーターです。
    そして、良いチームであればあるほど本番日にプロデューサーは置物になります。

    上記で伝えたい事は、チームの総合力がいかに大切か
    そして、ここから書くのがそれを上げるために何をやってきたかです。

    凄いアバウトな言い方になってしまうのですが
    1.自分の信頼するパートナーをどれだけ集められるか
    2.そしてそのパートナー全員が重役である自覚を持っているか
    3.最後は笑って「お疲れ様でした!」が言えるか
    これらを意識してきました。

    この1. ~ 3.までを達成するには僕だけの能力だと圧倒的に足りないので
    チームから意見を上げやすい環境作りをチームを作る際は意識しました。

    ここで大切なのは、意見が言いやすい現場 = 仲がいい状態ではなく
    意見が言いやすい現場 = 信頼関係がしっかりとできている状態であると言う事です。
    本番が終わるまで色々な感情が生まれながらも、その一時的な感情で語るのではなく、終わった後に生まれる達成感を強く意識しています。

  • ②助けられ力を上げる。
    一人じゃ達成できない目標に向かっているので言いたい事は伝わりそうだなと思いつつ…(伝われ!!)

    ちなみに僕は隙だらけなんですよ。
    他のプロデューサーと見比べても得意と不得意のバランスが極端です。
    だからこそ、僕が出来ない / 苦手な事を出来る人は心の底からリスペクトしています。出来ないことを出来るようにしてコントロールできた方がいいんじゃないか?と思っていた時期もありましたが、得意としている方に意見を求めたり一緒に目標に向かって走ってもらう方が圧倒的に良い物ができるし、知識として蓄積される情報の質も良いと今は思っています。

    2021年合併をして社員数が倍以上に増えたというのもこの思考になった理由の一つかもしれません。

    自分一人の考えで判断することが難しい場面は沢山あります。
    自分の中では『これ難しくない…?』と思っても経験がある方に聞くとあっさりと回答をもらえる事があります。

    人間、自分の知らない言葉や情報には拒否反応が自然と出てしまいますよね。なので、お願い事や依頼内容を自分の中だけでNOと言わず周りに助けてください精神で確認する事も意識していました。

  • ③チーム内の母になる。
    これは僕の進行スタイルについての話です。
    先ほど説明した通り、色々な方に助けて頂きながら進行しています。
    なので、僕はチーム内の母ポジションとして様々な進捗確認や本番に向けた挑戦や様々なタスクに対しての課題を聞き続けています。
    その結果、クライアント様からの質問や依頼に対してチームとしての意見として話を進める事ができ、スピード感を結果的に上げられると思って始めました。

    実際のオカン例
    「〇の期限はこういう理由で少し早めに設定しようと思う!問題ない?」 
       ↓(社内確認日とFIX日を一緒に設定)
    「他に関わる領域にも念のため確認しておいて!」
       ↓(確認している様子を見る)
    「〇〇の件だけど再来週の提出間に合いそう?」
       ↓
    「スケジュール来週に迫ってるけど問題なさそう?」
       ↓(大体ここらへんで相談会を開く)
    「今週提案の物は大丈夫かな?」
       ↓(やばいアラートが出てくる可能性"中")
    「(社内提出)一回内容説明してもらえる?」
       ↓(ここでクオリティーチェックしながら方向性確定)
    「(修正受け取り or 提出可能状態)それでは明日提案してきます。」
       ↓
    そしてクライアント様へ

    進行方法は似たような形で進めている方も多いと思いますが、カッコ内のコミュニケーション機会を大切にしてきたつもりです。
    そして、このオカン例はディレクターが中心となって行っていくのがWPRZTの役割分担だったりしますが、状況を知っている / 何が問題になりそうかわかっている状態である事で色々なパターンを事前に想定できる強みがあると思いコミュニケーション部分にだけ介入し始めました。
    弱みとしては、知りすぎてアイデアの幅が狭くなってしまう事があるのと自身のタスク状況に応じて、すべての会話に入れない可能性が出てしまう事です。

    たぶん心配性なんだと思います。

    次が最後のトピックとなります。
    ちゃんと伝えられたかな?質問などがあればDMくださいね!

プロデューサーってどうやったらなれるの?

僕は人に誇れる経歴を持っているわけでもなく
入社当初、何か特別なスキルがあったわけでもないです。

そんな僕も今では肩書プロデューサーそして事業部長です。
どうやってなったんですか?に対する回答については、実は会社の採用情報に乗っている「■必須要件」に全てが入っています。

■必須要件
・eスポーツの力を信じて実現したい個人のビジョンが明確であること
・職歴、年齢問わず未経験の分野に対して高い成長意欲があること

つまりですね…
自分の意思で自ら行動を起こす、そして探しに行ける人がなれます。
特別な能力や資格は必要であれば取る!で良いです。
とにかく行動できる人が向いています。
そして、言葉にできる人が強いです。

年齢が・・・
経験が・・・
考えている事が当たるかわからない・・・
みたいな悩みを持っている方へ!一生その悩みついてきますよ!

僕は、『言葉にしなくてもきっと理解してくれる』は現世で捨てました。
そして、仕事のために仕事をするのではなくて自分が共感した事に全力フルスイングするために日々邁進しています。

お金出す側が決めればいいじゃんと思う事もありました
でもこれって考えを放棄してると思うし、与えられる事が当たり前になっていくので、誰でもできる仕事になると思います。
個人としても会社としても「頼んでよかった」と思えるよう心掛けています


最後のトピックとして「どうやったらなれるのか?」をなぜ入れたか?
今、WPRZTが採用に力を入れているからです!!!

もしウェルプレイド・ライゼストの採用に興味を持ってくれた方がいらっしゃれば採用に関する情報はこちらにまとまっていますのでこちらもぜひご覧ください。


また人事が年末年始カジュアル面談祭を開催するそうなのでお時間ある方はぜひ参加してみてください。
【参加フォーム】


いまさらですが、「誰やねんお前!」と思って読み続けてくれた方
ここまで読んでくれてありがとうございます!

↓WPRZTから発信されているインタビュー記事があるので置いておきます。


それでは、よいお年をお迎えください!
Thank you.


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