Hayato Aonami

3つの領域に関して投稿していきます。 ・オープン デザイン オーディオ ・FIREのす…

Hayato Aonami

3つの領域に関して投稿していきます。 ・オープン デザイン オーディオ ・FIREのすすめ ・将棋AIのパラダイム

マガジン

  • オープン デザイン オーディオ

    自作オーディオパワーアンプの設計や実装に関する記事をまとめています。更新頻度は不定期。対象は自分でオーディオパワーアンプを制作したい方です。

  • FIREのすすめ

    資本主義の奴隷たるサラリーマンがいかにしてFIREを実現するかに関して、自らの知識と経験をまとめておきます。ネタが続く限りほぼ日で投稿予定。FIREに関心がある人が対象です。

  • 将棋AIのパラダイム

    COM将として従来の探索やディープラーニングの先のAIパラダイムについて探求していきます。目標は升田幸三賞です。更新頻度は不定期。対象は将棋AIに関心のある方です。

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DIYで作れる!手作りオーディオパワーアンプの秘密を大公開

「オーディオパワーアンプって何?」と若い人に聞かれることがあります。私は昭和の生まれなので、音楽はスピーカーで聴くのが好きです。 しかし、若い人たちはイヤホンで音楽を聴くことが普通のようです。 かつて、学生時代に秋葉原でパソコンショップで働いていたとき、目の前のお店がオーディショップでした。 そこでは店長や店員さんが楽しそうにオーディオを鳴らしていたのを覚えています。 それから30年以上が経ち、私が購入したパワーアンプは数年前に壊れてしまいました。そのアンプは数万円くらいで

    • LT1166の電流源に対するミラー補償

      オーディオパワーアンプの位相補償の方法にミラー補償があります。 トランジスタのベースとコレクタ間にコンデンサ(加えて、抵抗を直列に入れる場合もある)を入れる形になります。 LTC6090-LT1166-IPP129N10NF2Sアンプで、LT1166(バイアスコントローラ)の電流源を構成している2N5401, 2N5551に150pFのミラー補償を適用した場合のAC解析の結果を示します。 ミラー補償を適用する前は、フィードバック電圧の2-4MHz付近が増幅電圧に対して盛り

      • SOAの広いTO-220のMOSFET: STP19NF20

        LTC6090-LT1166の構成でSTP19NF20を検討しています。 N-channel 200V, 0.11Ω, 15A, Ptot=90W, Ciss=800pFでSOAも広いので、100WのMOSFETパワーアンプに良さそうです。 LTspiceでのAC解析の結果はこんな感じです。ゲート抵抗 Rg=22Ωで、2ndポールが-20dB@5MHzといった感じです。 ドル円の相場が乱高下しているので、調達はしばらくしてからにしたいと思います。

        • 高調波歪のゲートゾーベルによる対策

          IPP129N10NF2SとC3M0120090Dを使用したアンプの、高調波歪やリンギングの対策を検討します。 具体的にはGate ZobelをGate-Drain間に1kΩ-100pF(fc(-3dB)=1.6MHzで設定してみます。 LTspiceのAC解析でGate Zobelの効果を確認してみます。 Gate Zobelなしだと、ゲート抵抗の値に応じて、3-4MHz付近にピークが生じています。これがリンギングや高調波歪に関連していると考えられます。 Gate Zob

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        DIYで作れる!手作りオーディオパワーアンプの秘密を大公開

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        記事

          高電圧オペアンプによるAB級アンプの試作(その3)

          LTC6090とLT1166によるAB級アンプで、C3M0120090Dを出力段にしたものを試作しました。 LTC6090の帰還容量(150p->330p)、ドライバ段のエミッタ抵抗とコレクタ抵抗、(180)、ゲート抵抗(201)、電流検出抵抗(0.22)、バイパスコンデンサ(47u)、出力抵抗(10->2.2)としています。 Si-C MOSFETはとても太い音がします。

          高電圧オペアンプによるAB級アンプの試作(その3)

          高電圧オペアンプによるAB級アンプの試作(その2)

          LTC6090とLT1166によるAB級アンプで、IPP129N10NF2Sを出力段にしたものを試作しました。 IRF200B211からの変更点は、ドライバ段のエミッタ抵抗とコレクタ抵抗、(180->120)、ゲート抵抗(220->150)、電流検出抵抗(0.22->0.33)、バイパスコンデンサ(22u->47u)です。 IPP129Nの静止電流は61mAにしていますが、これはSOAによる制約です。この静止電流でもトランスコンダクタンスは3.7Sあるので、BJTアンプと

          高電圧オペアンプによるAB級アンプの試作(その2)

          高電圧オペアンプによるAB級アンプの試作

          LTC6090とLT1166によるAB級アンプを試作しました。 LTC6090のデータシートにある回路を参考にしていますが、赤枠で囲んだダイオードクリップ回路(保護回路)は、容量漏れで歪んでしまうため除去しました。 最終的な回路図はこんな感じです。差動増幅回路(LTC6090), 定電流回路(2N5401, 2N5551), トランスリニアバイアス(LT1166), ダーリントンドライバ(TTC004B, TTA004B)と準コンプリメンタリ(IRF200B211)の構

          高電圧オペアンプによるAB級アンプの試作

          高電圧オペアンプによるAB級アンプの基板設計

          LTC6090とLT1166によるAB級アンプの基板設計をEagleでしてみました。 電源プレーンですが上側が+48V, 下側が-48Vです。 グランドプレーンですが、左側がシグナルグランド、右側がパワーグランドです。 部品点数が少ないので、かなり余裕をもって配置できました。出力段のMOSFET(Nchのみによる準コンプリメンタリ)としてはTO-220とTO-247どちらも試せるように設計しています。

          高電圧オペアンプによるAB級アンプの基板設計

          高電圧オペアンプによるAB級アンプの回路設計

          LTC6090/LTC6090-5 入力電流がpAレベルの140VCMOSレール・トゥ・レール出力オペアンプ このデータシートにオーディオ・パワーアンプの応用例が2つ載っています。 LTC6090とLT1166に定電流回路を構成しています。+-50Vの電源レールでLTC6090も動作しています。 こちらは、抵抗による単純なバイアス回路でMOSFETを並列にして100Wの出力段としています。 LTC6090の開ループ特性ですが、0dB@2MHzから100dB@100Hzま

          高電圧オペアンプによるAB級アンプの回路設計

          FIREのための職探し

          FIRE達成のために一番重要なのが、収入を増やすことです。では、どのような収入を増やす方法があるでしょうか? 海外の例などを見ていると、複数のフルリモートのフルタイムの仕事で実際の稼働時間の調整に自由が利く仕事を掛け持ちして、年収を2-3倍にするという荒技も見かけます。 日本でも、副業を認める企業が増えてきているので、そのようなアプローチも可能です。 いずれにしても日本のサラリーマンがFIRE達成を達成するためには、できるだけ給与水準の高い、確定拠出年金のある会社に勤め

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          FIREのための保険選び

          FIREを達成するためには、継続的な支出を見直す必要があります。 その中で生命保険、地震保険などは年末調整などで保険料控除の対象になります。 できるだけ月々の保険料が安くて補償内容が充実しているものを探していくと、共済組合が提供する商品の法が保険会社の提供する商品よりも安いことに気がつきます。 共済組合は組合員のために運営されいてるので、割戻金が戻ってくることが多いので、実際の保険料は、さらに割安になることも多いです。 最も簡単にできる支出の見直し方の一つだと思いますが

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          探索を使わないで名人級の将棋AIは実現できるか?

          ニュースなどでも流れていましたが、興味深い論文が公開されました。 Grandmaster-Level Chess Without Search 内容を理解する上で、こちらの記事も参考になります。 論文の冒頭のイントロダクションからポイントとなる表現を引用します。 「教師あり学習でチェスのポリシーを一般化(定跡化)して明示的な探索をせずに強い指手が得られるか?がこの論文の主題である。」 「Stockfish 16(強いチェスのプログラム)のよい近似として、十分な規模の標

          探索を使わないで名人級の将棋AIは実現できるか?

          FIREのための資産配分

          具体的な資産運用のためには資産配分を決定して、ポートフォリオを構成する必要があります。では、どのように組み入れ資産と割合を決定すればよいのでしょうか? 最近はロボ・アドバイザーのようなポートフォリオ管理のツールが提供される場合が多いので、それを利用するのが簡単ですが、本当に自分の投資目的や投資観にあったものかどうかは自分で検討する必要があります。 例として、私自身の401Kの現在の保有商品の内訳と、ロボ・アドバイザーによる目標ポートフォリオの違いを検討してみます。 まず

          FIREのための資産配分

          FIREのための資産運用

          簡単なポートフォリオで、必要な利回りを達成することがFIREのためには必要です。では、実際の運用利回りとして、どれくらいが達成可能でしょうか?私自身の401Kのポートフォリオの直近5年間のパフォーマンスを確認してみましょう。 自分でもびっくりですが、10%を優に超えています。2009年の退職時にもらった拠出金80万円が15年ほどで200万円になろうとしています。投資の理論通りとはいえ、面白いですね。 いまなら、NISAもあるので、若い人は401Kのある会社に転職すれば、効

          FIREのための資産運用

          AB級アンプに使えるMOSFETのSOA(その2)

          AB級アンプの出力段にMOSFETを使用する場合の確認のために、1.5V, 100Hzの入力に対する出力段MOSFET(IRF200B211)のId, Vdsの値をLTspiceの過渡解析から読み取って、SOAに最大負荷をプロットしてみました。 赤い点はそれぞれ (12V, 4.2A), (48V, 92mA), (82V, 25mA)に対応しています。 DCの領域よりも下側にあるので、IRF200B211は8Ω, 100W程度の負荷でも問題ないようです。 しかし、I

          AB級アンプに使えるMOSFETのSOA(その2)

          AB級アンプに使えるMOSFETのSOA

          AB級アンプの出力段にMOSFETを使用する場合、SOAに注意する必要があります。こちらの記事を引用しておきます。 以下に、MOSFETのデータシートからSOAのグラフを引用しておきます。 基準として、tp=10ms, Vds=100VのIdをSOAから読み取ると以下のようになります。 IRFP240: 1.6A IRF530N: 0.35A IRF200B211: 0.03A IPP129N10NF2S: 0.035A という感じで、AB級アンプでMOSFET

          AB級アンプに使えるMOSFETのSOA