高電圧オペアンプによるAB級アンプの回路設計
LTC6090/LTC6090-5
入力電流がpAレベルの140VCMOSレール・トゥ・レール出力オペアンプ
このデータシートにオーディオ・パワーアンプの応用例が2つ載っています。
LTC6090とLT1166に定電流回路を構成しています。+-50Vの電源レールでLTC6090も動作しています。
こちらは、抵抗による単純なバイアス回路でMOSFETを並列にして100Wの出力段としています。
LTC6090の開ループ特性ですが、0dB@2MHzから100dB@100Hzまでゲインが伸びています。また、位相補償が強力に施されているようで、位相特性は150kHzに極小値と1.5MHzに極大値があります。
こちらは、ブートストラップアンプをLTC6090で設計しなおしてみたものです。3つのオペアンプ(LT1360x2, LT1363x1)とDC/DCコンバーター(+-48V->+-15V)がLTC6090に置き換えています。また、定電流回路のBJTは2N3904/2N3906から2N5551/2N5401に置き換えています。最大出力時にTO92の熱損失の最大定格を超えないように、定電流回路の静止電流は8mAとしています。
LTC6090をゲイン22倍(1k/22k)の差動増幅回路で構成して、100pFで位相補償した場合の周波数解析の結果です。出力(赤)の位相でみると、1stポール(-45deg)が56kHz, 2ndポール(-180deg)が1.7MHzくらいになるようです。
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