LT1166の電流源に対するミラー補償

オーディオパワーアンプの位相補償の方法にミラー補償があります。
トランジスタのベースとコレクタ間にコンデンサ（加えて、抵抗を直列に入れる場合もある）を入れる形になります。

LTC6090-LT1166-IPP129N10NF2Sアンプで、LT1166（バイアスコントローラ）の電流源を構成している2N5401, 2N5551に150pFのミラー補償を適用した場合のAC解析の結果を示します。

Miller Compensation

ミラー補償を適用する前は、フィードバック電圧の2-4MHz付近が増幅電圧に対して盛り上がっていました。
それに対して、ミラー補償を適用すると、1.6MHz付近からきれいにロールオフするようになりました。