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北海道日本ハムファイターズのいいところ

早くも、今年二度目の北海道です。

5月にこのブログに、Bリーグのレバンガ北海道の試合を見に行ったことを書きました。
その時の予告通り、新庄ビッグボスで話題のプロ野球、北海道日本ハムファイターズの試合を見るために、札幌を再び訪れました。

ビッグボスの他にも、ファンの方はご承知でしょうが、ファイターズが札幌ドームを本拠地として使うのは今シーズン限りということも後押ししました。来季からは現在建設中の新球場に移ります。長く愛されてきた、札幌ドームの様子をしっかり見ておこうと思いました。


この日は札幌でもなかなか暑かったのですが、ドームの中は空調が効いていて超快適でした。札幌ドームは、コンコースが広いです。階段状になっているところで、スクリーンを見ながら飲んだり食べたりしている人もちらほらいます。そして、選手の巨大な写真を使った装飾を見ると、気持ちが盛り上がります。

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スタジアムDJが出て来た時の雰囲気や、選手紹介の映像が流れたりした時に、ちょっと気づいたことがありました。音量が小さめで、テンションも殊更盛り上げようとはしていない感じなんです。他のスタジアムとは少し違う印象がありました。

試合が進むに連れて、徐々にその中身が見えてきました。


北海道日本ハムファイターズの良いところは、ファンが穏やかで優しいということです。


私が生で見て改めて感じたことは、これになります。

よく知られた例ですが、ファイターズの投手が投げている場面で、スリーボールとなると、「頑張れ!」という感じの拍手が自然発生的に湧き起こります。空振りを取った時に、拍手が起こったりもしました。ヤジを飛ばす人とか、いそうにありません。
私は日本だけでなく、アメリカ、韓国、台湾でもプロ野球を見たことがあります。しかし、こういう応援の雰囲気は他では見たことがありません。その逆で、ツーストライクになったら三振を狙えという意味の拍手が起こるのは、見たことがありますが。


そんなファンの気質を踏まえながら、球団側は、なんとか会場の雰囲気を盛り上げようと様々な試みをしています。

ファイターズの攻撃に入る前には、ことごとくファンと交流するようなイベントが入ります。巨大なスクリーンにファンを映したり、選ばれたファンが参加して、クイズやゲームで賞品が当たるものもあります。

あと、他のプロ野球チームに比べて、ダンサーの出番も多かった印象です。

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一回裏の攻撃前に、鮭の形をしたバルーンを使って、「しゃけ アップ!」というダンスがありました。使われるのは、テイラー・スウィフトの「Shake It Off」という、たまにスポーツの会場で聴く曲です。このサビの部分、「Shake It Off」が空耳アワー的に「しゃけ、アップ」に聞こえるということを活かしています。鮭の形をしたバルーンを曲に合わせて振り上げ、楽しい気持ちになってもらおうという企画です。

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また、今シーズン話題になっている「キツネダンス」は、三回裏の攻撃が終わった後でした。エルヴィス(Ylvis)の「The Fox」という曲が流れます。

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サビの「What Does The Fox Say?」は、「きつねはなんて鳴いてるの?」という意味です。キツネの鳴き声って、改めて聞かれると知らないですよね。まあ、そんな難しいことは気にせず、ダンサーさんのかわいい振り付けをまねすれば楽しめます。耳がついたカチューシャも売ってます。


鮭もキツネも北海道民にとても親しみのあるもので、チーム側の工夫がとても感じられます。

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選手を温かく励ます北海道のファン。そして、そんなファンとの一体感を作ろうと工夫して頑張る球団。

北海道に移ってきて、札幌ドームを使い始めたのは2004年からですから、既にでき上がっている関係でしょう。来季、新しいスタジアムに移っても、この幸福な関係性は続いていくのではないでしょうか。

最後に空港から乗った電車から撮影した新スタジアムの様子をお見せします。

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