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選手バスを迎え入れ <Jリーグ長崎>

スポーツ愛する皆さん、こんにちは。
はやすぽです。

熊本のスタグルを楽しんだ翌日は、長崎へと向かいました。
スケジュール的に行きやすいこともあったのですが、長崎は新しいスタジアム(長崎シティスタジアム)を建設中なので、その前に歴史を積み重ねた今のスタジアムを見ておこうと思いました。

新幹線も通っている諫早駅から、トランスコスモススタジアム長崎までの2キロほど道のりは、有志による「おもてなし」で知られています。ガイドマップもネットで見つけることができました。

Vファーレンロードマップは、諫早観光物産コンベンション協会のHPから


そんなにたくさんの立ち寄り場所があるわけではないのですが、日本茶があったり、牡蠣を焼いていたりもしてまして、私は諫早市長田産いちご 「ゆめのか」を頂きました(写真を撮り忘れました)。

シモハマ不動産前の方々(画像は一部加工しています)

https://www.v-varen.com/home_town/183495.html

傍から見れば、1人でやって来た謎のおじさんです。そんな私でも、途中で声をかけてもらえたり、食べ物や飲み物をいただけるのは、想像していた以上に嬉しいものでした。スタジアムにまだ着いていないのに、迎えられている温かい感じがしました。こういうおもてなしを自発的にされていて、忘れられない体験になりました。

そして、スタジアムに着くと、一台のバスが入ってきました。近くを歩いていた人が「あれは、相手チームのバス」と一言。確かに、追いかける人もいません。

バスが入っていく場所はホームとアウエーで異なります

さらに進んでいくと、スタジアムの正面あたりに大きな階段があり、その周りにたくさんの人が集まっていました。

ユニフォーム姿の人たちが集まっています(画像は一部加工しています)

何かあるんじゃないかと、野次馬根性みたいなものがわいてきたので、そのまま立っていました。

そのうち、ゴール裏にいるようなサポーターの皆さんやそのリーダーもやってきて、選手バスを迎え入れるということがわかりました。
迫力を出すためにサポーターの方がチームカラーの旗を貸してくれます。子供達も面白そうだと思って、それを広げてみたりとしています。

どんどん増えていきました

そしてバスが来ていないうちからチャントを歌って、ボルテージを高めていきます。「もっと、本気で応援しましょう!」とリーダーは声を掛け、周りを巻き込んでいきます。
その場に立っていた私も巻き込まれたわけですが、嫌な気持ちはしません。それはグループリーダーから本当にチームを支えたい、応援したいという気持ちが伝わってきたからです。「僕らも精一杯声出しましょう。気持ちを伝えましょう」。そんな呼びかけには力がありました。

バスが遠くに見えると、歌声は一段と大きくなりました。階段の上の方まで、集まっている人も増えてきました。

バスから降りてスタジアムの入口を入って行く選手たちにも確実に後ろから聞こえる力強い声。まさに後押し。

ここまで気持ちを込めて選手バスを迎えるシーンは、初めて見ました。


この時に、みんなで歌っていた歌がとても耳に残ったので、後から調べてみました。
「V-ROAD」という歌でした。FUNKISTというバンドが、2013年に試合前にライブをした時に勝手につくった応援歌が元になったと、歌手の方がツイッターで説明していました。
2017年に経営問題が浮上し、苦しい中、サポーターが「あの歌をみんなで歌おう」となったそうです。そしてこれに刺激を受けたアーティストさんの方が、この曲を完成させることになったとのことです。ツイートのまとめは以下のリンクをご参照ください

こういう背景を知ると、歌も違って聞こえます。


コロナ禍を経て、様々なスタジアムでは、主催者が主導するような形で応援をすることが増えました。初めてスタジアムを訪れる人には、そんな形の方が親しみやすく、ハードルが低いかもしれません。

しかし、そんな中、自発的に応援を育んできたこと。そして、おもてなしの心や自発的に取り組む文化が根付いていることが、現場に行って初めてわかりました。新しいスタジアムに移っても、自発的な文化はサポーターによって、地域の人々によって、受け継がれていくでしょう。芯の部分は変わらないのですから。

こういう場面に立ちあえること、心が動かされること。
スポーツの魅力を見つける旅は続きます。

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