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短編物語「ブランド・ブランドーの所作」

ブランドものを沢山身に着けている彼の名はブランド・ブランドー。

いつもブランド物を沢山身に着けてブラブラしているので、「ブラブラ」と呼ばれている。

夏休みに入ったそのころ、その町のみんなは遠くへ出かけた。

町に人はほとんどいなかった。

ブランドーは、いつもの様に沢山のブランドを身に着けて町へ出た。

しかし、誰もいない。

ブランドーは奇妙な気持ちになった。

「町に誰もいないんじゃ、服を着てる意味もないな」

次の日、ブランドーは下着で外へ出かけた。

「なんかすごく楽でいい気分だ」

特に見せる人もいないのでブランド物は家に置いてきた。

次の日もブランドーは下着で街へ出た。

「確かに気持ち良いけど凄く寂しいな」

次の日、町のみんなが帰ってきた。

ブランドーはブランド物を家に置いて街に出た。

「やぁ、どこかへ出かけてたのかい?」

ブランドーは楽しかった。

それからは、ブランド物は家に置き去りになってしまい、ブランドーは町へ出かけてはみんなとあいさつをしたり、一緒に飲んだりしていた。

「僕は自分に興味を持ってもらいたくて、ブランド物を持ち歩いていたんだ。だけど、見て貰う人がいないとブランド物は役に立たなかったんだよ。それより、僕はみんなと仲良くなりたいって事に気づいたんだ。ブランド物は好きだよ!だけど、みんなの方が好きだ」

彼は町のみんなからはプラプラと呼ばれるようになった。

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