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2021年11月の記事一覧
お別れの牛、突然の変更
このそっぽ向いている牛。先日の乳検でチェックしたら4kg/1日しか搾れなくなった。
足も調子悪いし、3本乳だし、そろそろだね、と廃用の手続きを取った。
しかし、思わぬ所でチェックが入った。
出荷前に”休薬期間”をチェックすると・・この牛、足が悪いので蹄にスプレーでリンコシン(抗生物質の一種)を吹きかけていた。なんと、これが出荷前の休薬期間の制限にひっかかった。
しかも20日間。
すでに、
2月の分娩ラッシュに向けてぼちぼちと
里帰り出産の友人とあれこれ話をしてたときのこと。
”もうすぐ分娩だね。”
ともうちょっとで口に出しそうなところを慌てて”出産”と言い直しました
頭の中には牛の分娩が毎日大きなウェイトを占めているので、ついつい言葉に出ちゃうんですね^^;。
分娩2ヶ月前からの休息期間(=乾乳期)いま、搾乳を続けている牛も、分娩が近くなると子牛へ栄養分を与えるようになり、乳もほとんどでなくなってきます。
乳量
乳検で始まる朝は何かと慌ただしい
人間が定期的に検査を受けるのと同じく、牛も月に1回定期的な検査を行っています。朝と夕方を交互に行うのですが、今回は朝の搾乳でした。
1頭1頭の状況を見分ける為の検査具体的にどういった検査項目があるのかは、この十勝NOSAIが紹介している内容を見れば分かりますが、酪農家が一番必要としているのは、
□ 乳量(特に分娩日からの日数と乳量)
□ 乳質(体細胞等の数値や、乳脂肪分、無脂乳固形分等)
と
朝、猫の手を借りたい時もあるが・・・
朝の牧場は本当に慌ただしい。
朝5時の搾乳までに餌・糞出し、寝藁入れ等々、全員がよどみなく動く時間が続く。
牧場はどこも、ペットがいる訳は?以前は犬もいたけれど、いまは猫だけが牛舎でウロウロとしていて、時々牛乳を分けてくれ〜!と鳴いてくる。
どの牧場でも猫や犬を飼っている場合が多く、ネズミを捕ってもらったり、キツネが縄張りに入ってこないように見張ってもらったり、それなりにお仕事がある(笑)。
バターの特売が何となく増えてきた
ここ最近、チラシでバターの特売を見ることが増えてきた。
大きく値段が下がることはないのだけど、今まではほとんど特売はなかったので乳製品のダブつき感がでてきたんだなあ、と何となく肌感覚が変わってきた気がする。
増産(生産)調整というキーワード酪農の世界はずっと”増産”基調で進んできたけれど、ここ最近はコロナで業務用の利用が落ち込み、脱脂粉乳・バターの在庫積み上げが厳しくなってきた。
生乳生産は、
なぜ、牧場の朝は早いのか?
牧場での仕事は、大抵どこも朝が早い。
以前、5軒のヘルパーをやっていた時の出勤時間は僕が関わったことのある牧場で早いところは3時半。遅いところでも6時半。サラリーマン時代だったら、6時半に起きて仕事に行くぐらいでした(汗)。
できるだけ等間隔で搾りたい今僕のいる牧場での搾乳は、
朝の搾乳 5:00 スタート
夕の搾乳 17:00 スタート
このように、12時間間隔をあけて搾っています。他の牧
大規模化によって削蹄回数が増える?
近所の削蹄師さんと立ち話してた時に聞いて驚いた話。
そもそも、削蹄師って仕事を知らない方も多いと思いますが、酪農家にとって削蹄師さんは無くてはならない大切な仕事をしてくれる方。
牛の爪を切るタイミングが変わった大規模化した酪農家さんは、つなぎ牛舎ではなく、フリーストール牛舎で牛を飼うのが普通。僕が働いている牧場はつなぎ牛舎で、だいたい半年に1回の削蹄。あとは、調子の悪い牛がいたらその都度お願い
おばあちゃん、頑張ってます(牛の話)
先日、無事に分娩したセブンマークの目立つ牛。
7回目の出産を無事終えました。
この牛が牧場でも一番のベテラン牛。
初乳をとにかく仔牛に飲ませる初乳はいろいろと免疫成分が入っているので仔牛にはめっちゃ重要。
出荷できない4日間で搾った分は全て仔牛への哺乳に使います。
人間が適温(40℃ぐらい)に温めて飲ませます。
検査で問題なく、出荷スタート出荷前の検査でも何も問題のなかった親牛の牛乳は他の牛