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◆一寸先は陽おもて

昨日まで不幸だったから
今日も明日も不幸と思ってはいませんか

いつだって
『一寸先は陽(ひ)おもて』なのです

これはどりさんとの不思議な共通項である
父親の経営する会社の倒産や
父親の看病/介護を経て

そのお話をし合う中で
僕とどりさんとで考え出した
座右の銘なのです

『一寸先は陽(ひ)おもて』

僕達の来し方は
それはもう波瀾が多かった

いきなり襲い掛かる人生の大波

抗い 沈んで
必死に浮かび上がれば
覆い被さる荒れ狂う波また波

この連続

息もきれぎれ
気力も絶え絶え

明日どうなるのか

この波瀾がいつ終わるのか

進んでいるのか退いているのか

ただ懸命に手足を掻き
闇雲に先へ先へと

あがいて
もがいて
闘い続け

…そしていきなり

…ふりそそぐ陽ざし

凍てつきこわばっていた肉体が
春の温もりにやわらかくほどけてゆく

…遠くまで明るくひらける視界

…まばゆくただただ穏やかな春の午後のような

「これなのだ、人生は」

と思えた

今ある悩みが
心理的なものでも
物理的なものでも

急にフッと

消えてしまう時が必ず訪れるのだと

未来は非常に流動的で
解き放たれるのもいつも『次の瞬間』

フッと突然
或る時いきなり

好転する

ビジネスでも
人生の岐路においても

山が動く時は
物事が変わる時は

常に一瞬なのです

そして山と思っていたものが
実は山ではなかったりもします

「希望が遠のいた」
「絶望するしかない」
本当にそうでしょうか

そういった認識は
けっこう根拠なく
自分だけの感覚だったりします

同じ根拠のない感覚でも

「1時間後には好転してるかも」

そう思って生きていますと

本当にそうなって行ったりします

人生の妙です

そんな経験から僕達の座右の銘は

『一寸先は陽おもて』なのです


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最後まで読んで戴きまして感謝申し上げます。心の中のひとつひとつの宝箱、その詰め合わせのようなページにしたいと思っておりますです。