なぜ心と体のケアなのか
私が心と体をケアすることの大切さを伝えたい根源には、私の生い立ちにおける2つの重要なできごとが関わっている。
1つ目は、私が生まれてすぐに4歳だった兄が交通事故で亡くなっていることだ。
私には記憶がないが、抱っこされている写真が残っており
「お兄ちゃんは、家の前でお姉ちゃんの保育園のバスを待っていて、脇見運転の車にはねられて即死だったんだよ」
と聞かされていた。
【何もしていないのに死んでしまうなんていう理不尽なことがあるのか。】というショックと共に
【この死を無駄にしてはいけない。全力で生きなければ申し訳ない】
という思いを子どもの頃からずっと抱いている。
2つ目は、姉が19歳頃に躁鬱病がひどくなり、人格が変わったようになって、初めて精神科に入院した事件。当時私は14歳で姉の病気を知らされると共に父も同じ病気であることを告げられ、急に訪れた目の前の現実に向き合わざるを得ず、姉が発病した原因などにも理解ができず、姉に対して心を閉ざしてしまった。
今はかなり時間も経っていて姉とのことは自分の中では整理できているが、体と心は一体で、精神からくる体の不調を見逃してはいけないし、体に来る前にストレスなどを取り除かなければいけないという思いが強くある。
そして『精神病を患う家族を支えている人』の、誰にも話せない、わかってもらえない苦しさは絶対に吐き出したほうが良いので、ぜひ体ごとケアして楽になって欲しいと思っている。
全ての出来事があって、自分が作られている。
こんな自分にできることをやっていこうと死ぬまで試行錯誤していくのだと思うが、出逢える奇跡を大切にしてできるだけ沢山の方に施術を受けていただき、そして施術も学んでいただけたらまた更に多くの方が楽になれるので、そういう思いも引き継ぎながらセラピストになってもらいたいと願っている。
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