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ハワイで転職(その2)

著者:六甲茂子(ロコモコ)

今回は私が経験した面接についてです。

ハワイで転職(その1)からの続き。

数社から連絡はあったものの

良さそうな数社に片っ端からレジュメを送ってみたところ、まず一社から連絡がありました。面接の日取りを決めるのかと思ったら…

突然その場でプチ面接が始まってしまいました。前職とやや共通点があるマネジメントのポジションだった為、言われている事は理解できるのですが、それを私らしい言葉で表現する余裕がなく、ひどく紋切り型の回答に終始してしまいました。

ああ、こりゃダメだな、と。

私が面接官でも、ありきたりのつまらない回答ばかりする人は雇いたくありません。その人となりが見えない人を雇う程景気の良い会社はそれほど無いものと思われます。案の定、撃沈。

この面接の反省点を思い出し、イメトレに励む事しばし、次の会社から連絡がありました。電話がかかってきたので、出来るだけ落ち着いたハキハキ声で応答したのですが、何と面接の前にオンラインでのテストを受けて欲しい、と。

オンライン・テストに苦戦

100問ぐらいの選択方式のテストで、1問に費やす時間は20秒以下だったかな? ゆっくり考えたり調べたりする時間はありません。

最初の方は常識的な問題でしたが、次第にひっかけ問題や究極の選択のような難問ばかりになりました。

「とても性格が悪いが仕事はできる部下と、優しくて皆に好かれているが仕事が遅い部下、馘首するならどちら?」 とか…

できる限り誠実に答えたつもりですが、やはり米本土資本のその会社が望む答えではなかったようで面接に進むことはできませんでした。

鬼になりきれなかった為、使えないと思われたのかも知れません。

やっと面接に呼ばれた

2社目のテストは、自分ではバッチリだと思っていただけに残念でしたが、まあ仕方がないと思っていた頃3社目から連絡が。

満を辞して面接に臨みました。その会社は業界では割と知られており、とても良性なイメージがありました。私の仕事と大いに関連があり、期待度100%で臨みました。

面接官は同世代の感じの良い女性でした。穏やかな雰囲気の中、スムーズに面接が進み手応えを感じていたのですが…。

最後に言われたのが、

「現在あなたともう一人の候補者2人に絞っています。もう一人の候補者は米本土から来たばかりで、ハワイの事は余り知りません。ただ、彼の前職は私たちが求めている職種に合致しており、即戦力になれます。あなたの職歴は100%合致している訳ではないが、あなたがハワイに長く住んでいて、日本語ができると言うのは強みです。ただあなたの会社の社長さんは私達の会社の理事でもあるので、その辺で難しいかと思います」と。

正直に話してくれて、すごく誠実な会社でした。うーむ、理事に名を連ねていたとは、リサーチ不足でした。私の会社は同業への転職に厳しい為、微妙に重ならない職種を選んだつもりだったのですが。

やはり、面接前のリサーチには念には念を入れなければなりませんね。

ハワイは小さな島ですので、色々な人間関係が錯綜しており、それが上手く行く場合もあれば、今回のように思わぬ障害となる場合もあるのです。

次回はハワイの人間関係が功を奏した話しを書きたいと思います。もう少しお付き合いくださいね。



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