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何度でも Dreams come true

生きていると、時代によりさまざまな音楽が流れていて。その時、その時の思いや願いがとても強く、かかわっていたりして。一生分くらい特別に強い思いとともにある。そんな音楽が私にもあります。

東日本大震災のテーマソングになっている、DREAMES COME TRUE 「何度でも」という曲は、震災以前からの次女の小児がんの闘病生活の、まさに、わたしのテーマソングでした。この曲の歌詞の通りの気持ちの日々。今でもこの曲が流れてくると、すぐに当時の思いにもどります。

本当に、私たちは、何度でも立ち上がっていました。

何度でも。

10000回ダメで望みなくなっても、10001回目が来る!

大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。

この歌は、私自身に、必死に言い聞かせていた、曲でした。


明日がその10001回目。その日は来る! と

私たちの現実は違いました。

何度でも立ち上がるということは、死ぬほどの治療を何度もするということ。それでも願わずにはられない。自分の子供が生きるということは、どんな親でもあたりまえに願うと思うんだ。


自分の子供の命を、諦められる親なんていない。

子供の命をあきらめる親なんていない。普通はね。


今でも思います。子供が死んでしまうなんて治療しているときは、これっぽっちも思わなかったんだ。どんなに最悪な状況であっても。


どんなに頑張っても、命を削って、削って、削って、どんな思いをしても、沢山のものをあきらめても、どれほどの最新の治療をしても、骨髄移植をして、抗がん剤治療を何度もやって、命がけで叩き潰して、なのに、抗がん剤はきかなくななった。あれほどの思いをして、病気を追い越しても、すぐに追いついてくる、娘の病気。私の娘に10001回目は来なかった。

私たちは、山を動かす願いを信じた。山を動かすほどの毎日。

そんな日々。

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