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第17話 北海道上川町ー九月の雪ー

9月、山が白くなる。

山の山頂に雪が降る。すこし早い冬が近くにやってきた。

◆冬を目指す

北見から玉ねぎ畑をみながらひたすら国道39号線を進む。
石北峠を越える。峠は9月なのにすでに気温は5℃ほど。

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本州では、9月はまだ夏。

一方、ここではもう晩秋初冬である。

やっぱ北海道。最北の大地だ。

石北峠を下ると、層雲峡がある。

層雲峡(そううんきょう):北海道上川町にある峡谷である。大雪山国立公園に位置し、石狩川を挟み約24kmの断崖絶壁が続く。大雪山黒岳山麓にある層雲峡温泉は大型ホテルなどが立ち並ぶ北海道有数の規模を誇る温泉街で、層雲峡および大雪山観光の中心地となっている。Wikipediaより

石狩川を挟み断崖絶壁がつづく、圧巻な景色が拡がる。

ちなみに石狩川は、ここから札幌付近まだ流れていると考えると相当長い川。

層雲峡には、低張性弱アルカリ性高温泉の層雲峡温泉もあり、「黒岳の湯」にて日帰りが可能。登山の疲れを癒すのに最適な温泉。

そして、層雲峡の温泉街からロープウェイとリフトで黒岳の七号目まで登ることができる。

9月だから少し薄着な自分。
ちょっと寒かった石北峠の記憶がよぎる。

案内板を見てみると、七号目付近は2℃の表示。

9月ではなかなか見れない気温。

さすが北海道×山だ。

寒さへの恐怖もあるが、やはり登りたい気持ちもある。

今回の旅は、本来の目的だった摩周ブルーはみれていない。

基本的に天気は悪かった。

でも、今は天気が良い。

最後の最後に天は味方している。

旅の最後に雄大な北海道の景色をみたい。

意を決して、できる限り厚着をして、7合目を目指す。

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登るにつれ、9月から10月、そして11月の景色に移り変わっていく。

タイムトラベルしているかのようだ。

7合目は11月。紅葉は終わりかけ、晩秋の頃のよう。

散策路を少し歩く。道の雰囲気は秋の終わりだ。

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切なさとは、夏の終わりから冬になるまで深くなる。

この深い切なさを感じながら散策する。

ふと、黒岳山頂部分を見る。


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もう、そこは雪化粧で白くなっている。

そんなに遠くない場所で、雪が積もっている。

冬の足音がほんとに聞こえる。

上を、冬を見た後に、下を見る。

眼下に広がる9月の景色が圧巻だった。

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石狩川を挟み険しい断崖絶壁が続く。秋っぽい空気で景色がより鮮明に見える。

北海道というか、自然ってすごいなと改めて実感した。

圧巻で壮大な景色を眺めながら、下山、9月に戻る。


◆旅の終わり

晩秋で凍えた体を層雲峡温泉で温め、それから帰路につく。

クレイジーなオンネトーからはじまり、霧の摩周、霧の美幌峠といろいろ予定外なこともあったけども、楽しい旅だった。

北海道に転勤したこと自体が「非日常」だったけども、ちょっと「日常」になりつつあった。

そんな自分に道東は「非日常」をくれた。

社会人にとって「非日常」を体験することは大切。

「日常」に居続けても、心も身体も癒されない。

「非日常」こそ、人生をより良くするために必要な要素である。

上川町含め道東、「非日常」を与えてくれて、ありがとうございました。

また、遊びに行きます。


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