青山学院大学 経営学部 服部ゼミ

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■ゼミの活動記録やゼミで行っている研究を紹介します ■担当教員の Note: https://note.com/httrksk ◾️担当教員の HP: https://httrksk.github.io

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AI によるおすすめは誰の心を掴むのか? 〜 推薦メカニズムの有効性に関するサーベイ実験

青山学院大学 経営学部 服部ゼミ 4年生: 稲葉 沙耶・片岡 祐輝・長島 由佳・村田 歩南 概要 オンラインショッピングサイトでは、消費者の行動履歴や属性、サイトでの振る舞いなどから、AIによって商品がおすすめされることがあり、それを手掛かりに購買決定をする人もいれば、他の消費者によるレビュー、いわゆる「口コミ」を重視して購買決定をする人もいます。本研究は、AIによるおすすめと、口コミによるおすすめが人々の財への購買意欲に対して及ぼす影響を、2種類のランダム化比較試験の手

    • 信じるか信じないかはあなた次第?! 〜 陰謀論信念の形成メカニズムに関するサーベイ実験

      青山学院大学 経営学部 服部ゼミ 4年生: 小川 璃子・丸山 玲香・宮田 柊平 概要 世の中には様々な "陰謀論" が溢れています。一見、あり得ないと思えるような突拍子も無い話を、人はなぜ、どのような環境で信じるようになるのでしょうか。 本研究は、陰謀論への傾倒を促す要因を、ランダム化比較試験の手法を用いた2つのサーベイ実験で明らかにします。最初の実験(実験 1)では、信憑性の低い、いわゆるトンデモな陰謀論のストーリーを読んだ直後の人と、信憑性や真実味の高いストーリーを

      • 「わたし」と「あなた」 〜 人称が自己評価に与える影響についての実証研究

        青山学院大学 経営学部 服部ゼミ 3年生 大澤 尊・大橋 潤也・落合 乃彩・宮川桃寧 概要 一般的なアンケート調査では、全く同じ内容の質問をしていたとしても、設問における主語(人称)が異なる質問方法が混在しています。 本研究では、質問で使用される「人称の違い(わたし と あなた)」が回答者の自己評価やその開示に及ぼす影響を明らかにするサーベイ実験を行いました。大学生140名を、内容は同じであるが主語(わたし or あなた)のみが異なる2種類の質問群に無作為に割り付け、そ

        • 自分の顔でやる気アップ? 〜 アイデンティティへの意識集中がモチベーションに及ぼす影響を探る RCTs

          青山学院大学 経営学部 服部ゼミナール 4年生: 奥浦 花音・須川 芽音・塚本 梨菜・得丸 莉奈子・古川 宗城 概要 自分の名前を誰かに呼ばれたり、鏡に映る自分の顔をみたりと、人は普段の生活の中で度々「アイデンティティ」を意識する機会を持ちます。そのような「アイデンティティ」を意識することは、私たちにどのような心理的影響をもたらすでしょうか。この研究は、自己への意識集中が、やる気やモチベーションに及ぼす影響について、サーベイ実験とラボ実験を用いて検証しました。 サーベイ

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          送り方で未来が変わる!? 〜 情報伝達手法の差異が情報受容に与える影響についての実証的研究

          青山学院大学 経営学部 服部ゼミ 3年生: 安藤 沙空・今西 麻織・田中 悠登・富岡 亮太・茂木 海泰 概要 LINEなどのコミュニケーションツールを用いてメッセージを送る際に、同じ内容のメッセージであっても、下の図のように「分割」して送ることもできれば、「一括」で送ることもできます。 本研究は、メッセージを「分割」スタイルで送ることと、「一括」スタイルで送ることには、受信者の情報受容やメッセージの認識にどのような違いがあるのかを調査するサーベイ実験を行いました。具体的

          送り方で未来が変わる!? 〜 情報伝達手法の差異が情報受容に与える影響についての実証的研究

          選び疲れて怖気づく? 〜 意思決定の疲労と感情がリスク先行に及ぼす効果を測るRCTs

          青山学院大学 経営学部 服部ゼミ 4年生: 落合 栞・神尾 武志・河北 莉奈・佐藤 智大・藤村 春菜 概要 「選択」は心を疲労させます。では、選択によって疲労した状況では、人はリスクを好むようになるのでしょうか、それとも恐れるようになるのでしょうか? 本研究は、人間が選択を繰り返すことにより生じうる「選択疲れ」が、個々のリスク選好にどのような影響を与えるかを、2つの実験によって明らかにしました。 実験1では、大学生の実験参加者(N=141: 女性 N=72)を、選択問題

          選び疲れて怖気づく? 〜 意思決定の疲労と感情がリスク先行に及ぼす効果を測るRCTs

          「ねぇ、いい夜にしない?」〜買い物・対人関係における夜行動の最適解

          青山学院大学 経営学部 服部ゼミ 3年生: 浅見 梨乃・平城 祐人・宮下 友梨香・山㟁 鼓夏 概要 「昼と夜とは別の顔」という言葉があります。本研究では「夜はどのように人の行動や選択を変えるのか」を明らかにするために、大学生210人を、設定は同じであるが状況の時間帯(夜 vs 昼)のみが異なるシナリオにおいて、どのような選択や心理状況になるのかを聞き取り比較するオンライン・サーベイ実験を行いました。具体的には、時間帯の違いによって、(1) オンラインショッピングでの消費行

          「ねぇ、いい夜にしない?」〜買い物・対人関係における夜行動の最適解

          リーダーはなぜ "無謀" をするのか 〜リーダーのポジションがリスク選好に及ぼす影響を明らかにするサーベイ実験

          青山学院大学 経営学部 服部ゼミ 3年生: 萱原 悠夢・久保寺 亜美・佐藤 悠衣・田中 陸斗・吉田 克之進 概要 人はさまざまな組織やチームにおいて、自らが「リーダー」のポジションに就くと、そうでない場合とは異なる行動や決定を行うことがあります。この研究では、「自分の決定が集団に大きな影響を及ぼす立場(リーダー)になると、リスクを取るような決定をするようになるのか、それともリスクを回避するような決定をするようになるのか」を明らかにするサーベイ実験を行いました。具体的には、

          リーダーはなぜ "無謀" をするのか 〜リーダーのポジションがリスク選好に及ぼす影響を明らかにするサーベイ実験

          青学2023オープンキャンパスにてポスター報告をしました

          2023年8月2日、青山学院大学オープンキャンパスにて、服部ゼミの4年生『チーポンカン』チーム(朝生、落合、神尾、河北、藤村)が、ゼミで行なっている研究「選び疲れて怖気づく?〜選択疲れとリスク回避」のポスター報告をしました。 研究は、選択疲れ(決断疲れ・decision fatigue)が、人のリスク回避傾向に及ぼす影響を、大学生141名を対象にした介入実験によって明らかにしたものです。 選択疲れとは、人が「何かを選択する」という行為を繰り返すことによって疲れが生じると、

          青学2023オープンキャンパスにてポスター報告をしました

          「細かすぎる指示」が若者の自信を奪う ~ 指示の具体性が心理状況に及ぼす効果を測るRCT

          青山学院大学 経営学部 服部ゼミ: 池田 百霞・塚本 結愛・松井 杏佳・松原 響佑 概要 近年「ブラック校則」と呼ばれる厳しすぎる校則が話題になっています。校則には、重要な規則だけでなく、特にルールづけする必要もない自明で細かすぎる指示(「本学生徒としての自覚を持ち..」など)も散見されます。このような「細かすぎる規則」が若者の内面に及ぼす影響を検証するために、本研究は、大学生の実験参加者 185名を、内容は同じであるが「指示(instruction)の細かさ」のみが異な

          「細かすぎる指示」が若者の自信を奪う ~ 指示の具体性が心理状況に及ぼす効果を測るRCT

          散らかるとキッチリさんはひらめく 〜非整理環境が創造性に及ぼす効果を測るラボ実験(2022)

          青山学院大学 経営学部 服部ゼミ: 久住 仁人・土田 龍・中嶋 理子・宮本 雄基 概要 本研究は、大学生の実験参加者 107 名を対象に、オブジェクトが整頓されず散らばっている状況(非整理環境)が、人の創造性に及ぼす影響を検証するためのラボ実験です。参加者をランダムに (1) オブジェクトが整理された画像を用いた課題(整理環境) (2) オブジェクトが散乱した画像を用いた課題(非整理環境)に割付けし、その後の共通の創造性を測るテストを受けてもらい、その成績を比較しました

          散らかるとキッチリさんはひらめく 〜非整理環境が創造性に及ぼす効果を測るラボ実験(2022)

          Looking Up or Looking Down ~視点の違いが対象の評価をどのように変えるのか? (2022)

          青山学院大学 経営学部 服部ゼミ: 太田早紀・荻野亜純・鎌田奈那・寺浦実紅 概要 本研究は、大学生の実験参加者 395 名を対象として、異なる視点から見た広告や、異なる視点から見た人物が登場するシナリオを用いた実験により、対象を「見上げる」もしくは「見下ろす」ことが、その対象物に対する印象や評価、または援助意思にどのような違いをもたらすのかを明らかにしました。 結果として、視点の違いが対象物の評価に及ぼす影響には、個人の身長や心理的特性に関して興味深い交互作用があること

          Looking Up or Looking Down ~視点の違いが対象の評価をどのように変えるのか? (2022)

          対面者表情と自己開示 ~ オレの笑顔はアイツの本音を引き出せるのか (2022)

          青山学院大学 経営学部 服部ゼミ: 朝倉 佳幸, 西村 亮人, 松井 陽奈, 宮坂 恵実 概要 本研究は「対面者の表情が、人の自己開示(ポジティブ・ネガティブ)行動や、虚偽の申告行動に及ぼす影響」を調査する実験研究です。大学生 248 名を無作為に『真顔の面接官(対面者)の写真を見せるグループ』と『(同一人物の)笑顔の面接官(対面者)の写真を見せるグループ』という異なる処置に割り当て、その後、参加者自身の長所や短所を自己開示の程度や、多くの人が経験したことがあるが積極的に

          対面者表情と自己開示 ~ オレの笑顔はアイツの本音を引き出せるのか (2022)

          恋の力 ~ トキメキは記憶を鍛え衝動を抑える?

          青山学院大学 経営学部 服部ゼミ: 朝生智大, 神尾武志, 塚本 梨菜, 得丸 莉奈子, 古川 宗城 概要 「好きな人を想起することで、どのような影響を及ぼすのか」を調査するため、大学生132人を「自らが恋心を抱いている相手を想起させる」グループと、「一般的な人物(ここでは大学の先生)を想起させる」グループに無作為に分け、記憶力を試す認知テストの結果や・利他性・我慢強さの程度を聞き取りし、比較しました。 実験結果から、① 好きな人を思い浮かべることで、記憶力が必要な認

          恋の力 ~ トキメキは記憶を鍛え衝動を抑える?

          ヘタクソなプレイのゲーム広告は誰のため? ~ ゲーム動画を用いたランダム化比較実験 (2022)

          青山学院大学 経営学部 服部ゼミ: 河北 莉奈, 藤村 春菜, 濱田 桃, 稲葉 沙耶, 丸山 玲香 概要 本研究は、大学生 199名を無作為に『意図的にプレイをミスをしているゲーム広告を視聴するグループ』と『標準的なプレイをしているゲーム広告を視聴するグループ』に振り分け、動画を視聴後、ゲームに対するプレイ意欲やプレイへの自信を比較することで、ヘタクソなプレイのゲーム広告がどのような効果を持つのかを探る実験研究です。 実験結果として、ヘタクソなプレイのゲーム広告が、

          ヘタクソなプレイのゲーム広告は誰のため? ~ ゲーム動画を用いたランダム化比較実験 (2022)

          黒歴史取り扱い説明書 ~ ネガティブな記憶の想起が人の選択や心理状況に与える影響 (2022)

          青山学院大学 経営学部 服部ゼミ: 奥浦 花音, 落合 栞, 須川 芽音, 宮田 柊平 概要 「今となっては恥ずかしい、できればなかったことにしたい過去の経験」、いわゆる「黒歴史」は誰もが少なからず持っているものです。この研究では「黒歴史を想起することは人の心理状態にどのような影響を与えるか」を調査するため、大学生170名を対象にGoogleフォームを使ったアンケートを用いてランダム化比較試験を行いました。黒歴史の想起介入の有無による2つの無作為に分けられたグループ間で、

          黒歴史取り扱い説明書 ~ ネガティブな記憶の想起が人の選択や心理状況に与える影響 (2022)