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天職♪管理栄養士あるある⁈フリーランスを選んだ理由♬

今回の人生、管理栄養士として生きることで最後まで行くだろう。枝葉は派生するが、軸はそこ。

30年以上やっていれば、そうもなるものだと思うが、仕事中でなくても管理栄養士モードはスイッチオフにならない。
というか、出来ない。

医療関係者や〇〇士という名前がつくような仕事を含め、専門職の人は、会社員でもフリーランスでも、完全なるオフは無いのでは?

  

身体は、全細胞が食べたもので出来ています♪

★管理栄養士あるある


栄養士あるある⁉

だと思った出来事とは……。

絵画展に行き、裸婦の絵画を見て、私の頭にはBMI(体格指数)の数値が浮かんで、「BMI 22!」と口に出してしまった。隣にいた友達は大笑いしていた。

すごくカッコいい男性がいるんだよね!と聞いていた人に初めて会った時、気になったのは目鼻立ちより顔色だった。
「鉄が不足してると思う…。すぐ血液検査に行った方がよいと思う」と言いそうになった。

聞かれてもいないのに栄養指導しようとすることは控えている。
しかし、顔を見た瞬間に「疲れやすいとか息切れとかの症状は無いかしら。最近、血液検査をした?」と考えるより前に口が開いてしまうことはある。

料理の写真を見て、カロリー数が自動的に頭に浮かぶ。
先日、パン屋でパンを1個買ってからハイキングに行こうという話になった。歩く消費カロリーと目の前のパンのエネルギー量の天秤が頭から払しょくできず、一緒にいた我が子に呆れられるほど迷いに迷ってやっと1個買った。

私の仕事内容を知っている人といると、それが美容院でも親戚の集いでも友達との時間でも、よく栄養相談会になる。勤務中も外も、境目はない。有償無償も関係なく、いつも通りにお話を傾聴し、出来る限りのアドバイスをする。

 

体重管理は健康管理にとって大事です♪

★ちょっとした特技⁈



私には「すご~い!」と人に言ってもらえる特技が2つある。

1つは、指で誰かの体脂肪をつまんだだけで体脂肪率を当てられること。
もう1つは、汁物を飲んで塩分%を当てられること。

管理栄養士になりたての頃、まだ体脂肪率計測の機械は高価だった。機械が一般的になるまでの数年間、体脂肪をつまんで厚みをはかり、その数値を式に入れ推定していた。腕の後ろと背中の2箇所をつまむ。多くの人の脂肪をつまんで計算した結果、計算する前に予測できるようになった。

自分で自分の脂肪をつまんでチェックすることも出来る。ここのところ年齢的にとても体脂肪が付きやすい。(←クライアントみたいにちょっと言い訳してみる)

時々自分でつまんで、「ヤバい」と小さくつぶやき、急にスクワットなどをし始める。または、リモートワークが増えた時に買った家庭用の小型トランポリンにヒラリと乗って(と自分の感覚では思っている)ビョンビョン飛び始める。この光景はプロっぽさゼロで、人様には決して見せられない。


トランポリンなど、我が家の運動器具たち♬

塩分計となる舌は、人間体脂肪率計測機器としての能力よりやや地味であるが、調理実習をしている時に大いに役に立つ。味付けが決まらないと言う時は、大抵、塩分量が足りないか、うま味が足りないかのどちらかである。塩分%で美味しいと感じる範囲はとてもせまい。

「今、0.5%くらい。あと0.2%程度は塩分を増やさないとボケた味のままだから、塩を小さじ半分入れてみて!」
などと具体的にアドバイスできる。

 

いい塩梅に味付けが出来たら嬉しいですね!

★原点、子どもの頃の人生への期待



話は変わって、栄養学を学んだ大学に行くよりはるか前の昔話を少しだけ。

子ども時代、将来に何をしたいか、一生を使ってやるに値することは何か、この世に生まれた使命は何なのか、割に真剣に考えていた。困っている人の役に立つ仕事に就きたいと思った。(NHKの番組なら、ここでテーマ曲が流れ出すところか?)

栄養学を大学で学ぼうと決めたのは高校生の時だった。進路は、人よりほんの少しでも得意だと思う分野、興味のある分野を選ぼうという説明を聞いて、「食と健康」だと決めた。

よく天職は稼げるとは限らないので、適職で稼ぎ、天職は趣味のようにプライベートで楽しめば良いという話を聞く。私にはその考え方はしっくり来ない。

大人になって健康でこの地球上にいる間は、そんなに長くない。そんなにエネルギーも時間もたっぷり用意されていない。睡眠時間を除くと、1日ざっと16時間。移動や家事、身の周りの雑事を除いて更に少なくなる。

1日8時間も働くのは、ほぼ全ての時間を費やしているに等しい。それが、まあまあ及第点でこなせるというだけの仕事で、生きていく為のお金を稼ぐ目的だけだとしたら、私は気が狂う。あくまでも、私の場合は、の話である。

学生中のバイトですら、自分の適性を探す目的で様々なものに手を出し、興味ある業界を選んで体験していた。時間とエネルギーの切り売りのように働くのは受け入れ難い。
バブル期に青春時代を過ごした影響もある。やりたいと思う事だけを仕事に選んでいた。

「生き方が、わがままなんですね」
と若い時からよく言われてきた。
『わがまま=我が道を進む』という解釈を勝手にして、「はい、そうなんです」と笑顔で答えている。

もともと定年になるまでずっと安定した適職を望むタイプの人間ではない。誰に似たのやら、挑戦し続けるように生まれた。レールの敷かれた人生は嫌だ。生きている間に、出来る限り多くの体験をしたい。実りある経験ばかりにはならないが、何も無いよりは良い。地球上を旅しているような気持ちで日々生きている。(実際に旅行も好き)

慎重で何でも予測しまくり備え過ぎてしまう性質と、新しい刺激をどんどん求め挑戦し続ける不安定志向を併せ持っている。そんな私がずっと続けている管理栄養士という仕事は、地に足のついたザ・安定職のようなイメージがあるのではないだろうか?

しかし、やりようによっては私に向いたちょうどよいレベルの「不安定職」になり得るとわかってきた。

大学卒業直後は、東京都内のフィットネスクラブの社員になって栄養指導の仕事をし始めた。その時から、いつかフリーランスになろうと思っていた。その願いを叶え、今に至る。
フリーランスは不安定であるが、自由だ。新しい刺激が足りない時は、すぐに何か始められる。例えば、本を書いてKindleで出版したり、ブログやnoteを始めたり。

子どもの頃の困った人に役に立ちたいという願いも叶ったと言っても良いだろう。全然、役に立てない時も多くあるが、それはある程度しかたない。少しずつ精度を上げる努力をし続けていくしかない。もしくは、役に立たないこともあるという現実を素直に受け入れるか。

 

家の中心はキッチンだと私は感じます♪

 

★50代、最近のわたしの望むことは



住む場所を自由に変え続けたいという願望がここ数年強くなっており、(流行りのノマドとも微妙に違うのだが……)今、それを可能にするために挑戦中である。栄養関連の仕事は続けたいので、難題だ。まだ実現まで時間がかかるだろう。

こんな面倒くさい性質で人生に望むものが多い私が選んだ管理栄養士という仕事は、どう考えても私の天職だ。
長年、私の抱いてきた多くの望みを叶え、刺激を与えてくれる上に充実感も大きい。目の前の人が、健康を手にして笑顔を取り戻すのを見るのは、とても幸せなことである。

食や栄養学への探求心は尽きることが無い。食を通じて世界中の事象を見ている。

自分に向いている仕事を選ぶ能力があったのか、単に運が良かったのかわからない。多分両方だろう。
この職業に出会って良かった。心からそう言える私は、本当に恵まれたラッキーな人間だと深く感謝している。

奇跡なのではないかと言うレベルで、人との出会いにも恵まれている。仕事を通じて知り合った人は、仕事だけの付き合いにとどまらないことも多い。

「天職だと感じる瞬間」は、どんなタイプの仕事中にも何度となく訪れる。
栄養相談中でも、講義・講演中でも、記事の執筆中にも感じられる。

実は、若い時は、そうでもなかった。幸せな瞬間を見逃さないようにアンテナを広げて、丁寧に生きられるようになったのは、年を重ねて良かったことの一つだ。

「今日も無事に私のつとめが果たせますように」と毎朝祈っている。そう毎日願えるような仕事が出来る日が少しでも長くあるように、健康管理にも励める。地球上にいる間の乗り物である体は、メンテナンスしてよい良い状態で長持ちさせたい。

感謝の気持ちを日々忘れず、この後の地球上の残り時間を楽しみながら、天職をまっとうしたい。それが、今、私が心の奥底から望むことである。

はつみ|管理栄養士|プラントベース食の栄養と料理@ベジ広間の縁側





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