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宗谷本線の旅:塩狩峠~名寄へ!エンジンの唸り&SL排雪列車キマロキ🚂北海道北部🍂観光地以外の旅のススメ♪

出張ついでに、名寄(なよろ)への旅を楽しんできました。
北海道観光では、ほぼ行かない場所ですね!
そういうところの良さをお伝え出来たら嬉しいです🥰

旭川から稚内行に乗ると、途中に三浦綾子さんの小説で知られる「塩狩駅」があり、その先に「名寄駅」があります。


引用:ジョルダン





★宗谷本線、新車両にいつから??

この宗谷本線は、コロナ前に乗った時と違う新しい車両になっていました。
鈍行は、このような様子の車両です。


新しい車両はピッカピカ!


稚内に向かう宗谷本線
椅子はファーストクラス並にスペースを取って並んでいる。つまり座席数が少ない。
座り心地は良かったです!

以下の写真が、古い車両!
2020年の2月に名寄駅で撮影しました。

名寄は雪がたくさん積もります


レトロ感たっぷりの客室は、座席数が多かった

時間によっては、学生さんや通勤客がたくさん旭川から乗るのを見ているので、座席数が少ないのは長時間だとキツイのではないかと思ったのですが、どうでしょう?

新車両の方が性能は良いのでしょうねえ。



★塩狩峠:ディーゼルエンジンの唸り

三浦綾子さんの小説を高校の時にたくさん読みました。
「塩狩峠」は、中でも印象深い小説です。

実話をもとにしているので、実際の塩狩峠を初めてディーゼルエンジンが、苦しそうにうなりを上げながら上るのを肌で感じた時に、ドキドキしました。何回も名寄に行ってるのですが、塩狩峠は何回通っても心臓がドキドキ(苦しい感じの心拍数上昇タイプの方ですね)します。

難所と言われただけあるキツイ丘をどんどん登っていくとその頂上に「しおかり駅」があります。

特急だと止まらない駅です
帰りに電車から撮ったので周りは真っ暗ですね


鉄道員の長野政雄さんが殉職されたことを記した碑が駅の近くにある
往路に特急中の車窓から撮影したため、見づらくてすみません


長野政雄の殉職


1909年(明治42年)2月28日8100形蒸気機関車牽引の名寄駅旭川駅行き最終急行列車塩狩峠の頂上付近(事故当時、当駅は未開業)に差し掛かった時最後尾の客車連結器が外れ[注釈 1]、逆行・逸走する列車分離事故が発生した。

乗り合わせていた鉄道院国鉄の前身)旭川鉄道運輸事務所庶務主任[注釈 2]の長野政雄が、デッキ上のハンドブレーキを操作して暴走する客車の停止を試みるもデッキから転落した。しばらく走行した後に客車は停止し、乗客にけが人や犠牲者はなかったが、長野は客車の床下に巻き込まれ殉職した[6][9][注釈 3]

のちに三浦綾子によってこの話を元にした小説『塩狩峠』が発表され(1966年〔昭和41年〕連載開始)、1973年(昭和48年)には映画化もなされた。作中では長野をモデルとした主人公、永野信夫は暴走する客車を停止させる最後の手段として、自らの意志でデッキから車両の前に飛び込み殉職しているが、実際の事故では当事者死亡につき顛末の詳細は不明である[9]

現在は当駅付近に長野政雄の顕彰碑と塩狩峠記念館・文学碑が立てられている。

ウィキペディア「塩狩駅」

毎回、車窓から見るだけのしおかり駅。
仕事ではない時に、降り立ってしっかりその地を自分の足で踏みたい!
と今回強く思いました。
記念館(冬季は閉まります)も訪れてみたいです。

冬が終わったら、塩狩を訪れる旅を計画します!


★名寄駅と近辺の観光


名寄駅には、120周年の記念のポスターがありました。

1903年9月3日に駅ができたようですね

駅から歩いて10分ちょっとのところにある以下の3か所は隣接しているので、晴天の中歩いてきました!
ヒグマが出ないか心配になるほど、ほとんど人に合わない散策となりました💦

・名寄神社
・名寄公園:池とミズナラ林がきれい
・北国博物館:除雪用SLが外に常時展示

を見てきました!

・名寄神社


線路沿いに北に向かうと陸橋があるので渡ると前方に見えてくる!
引用:名寄神社ホームページ

明治35年を起源とする神社のようです。

祭神:
天照皇大御神(あまてらすすめおおみかみ)
大國御魂大神(おおくにみたまのおおかみ)
大己貴大神(おおなむちのおおかみ)
少彦名大神(すくなひこなのおおかみ)

木々の間に鳥居が見える


手水舎はには風鈴と提灯が飾られていた


本殿の様子


一番右の喜多天神社は、学問の神様をまつっている


元本殿の社殿を使った菅原道真公をお祀りした喜多天神社の説明書
合格祈願の絵馬がたくさんつるされていた


・名寄公園

蓮の花がある大きな池を中心にした公園です。本当に誰もいませんでした。
子どもが遊べる公園エリアやボートに乗れる施設もあるようですが、係の人は暇そうにのんびり池のベンチで時間をつぶしていました。


蓮の花がいくつか見えた


静かな池の周りを散策!


カモがのんびり、昼寝したり、エサをさがしたり!



ミズナラ純林は珍しいみたいですね
約5haの面積があるようで、樹齢は200年以上ある木もあるようです。



ミズナラ純林


ミズナラのどんぐりもたくさん落ちていた


双眼鏡を持って行ったが、ほとんど見られなかった!
それほど多くの鳥が見られるわけではないようですね…


・北国博物館(外にキマロキ編成排雪列車)


館内を見ているのは、私一人でした!
大人220円 9~17時 月曜休館 


珍しい排雪SL「キマロキ」
小高いところにあるので、名寄の街を見下ろせる


全国で唯一、名寄だけ! SL排雪列車「キマロキ」
先日見た鉄道博物館(埼玉県)にももちろん無かった!


キマロキ編成についての説明

キマロキとは、編成されている車両の頭文字を取ったもの!

キ: 機関車👉型式9600型蒸気機関車
マ: マックレー車
ロ: ロータリー車
キ: 機関車👉型式D51型蒸気機関車

10月中旬~4月下旬までは、雪害防止のためにビニールシートで冬囲いされてしまうので、注意してください。
今回、9月下旬に行ったので見られたのですが、真ん中のロータリー車のあたりに「ハチの巣に注意🐝」と表示が💦
その部分以外は、はしごが設置されていて運転席を自由に見られるようになっていました。


上れるようになっていたので、上りました


石炭を入れる場所ですね


ここに座って外から撮影するなども可能ですね


数か所上って見学できるようになっていた


ここに上って街を眺めるの、楽しいですよね!


引用:パンフレット 名寄市北国博物館 名寄SL排除列車「キマロキ」保存会



館内は、6つの展示エリアがありました。

①北国名寄:なぜ寒冷で多雪なのか
②北の先史:氷河期後の人間の暮らし
③カムイの森:アイヌの自然と文化とは
④さむさ、ひと、くらし:雪や寒さとのかかわりの歴史
⑤映像コーナー:マルチスクリーンで細氷減少など
⑥郷土コーナー:天然記念物「鈴石」「高師小僧」、アイヌの伝承者の北風磯吉さんについてなど


カムイの森のコーナー


郷土コーナーの珍しい石
吐き下しの薬としてアイヌの人にも使われたと説明があります!


★名寄旅からの帰路など

名寄に何度も行っていたのに、観光のために散策したのは今回が初めて!
大体、仕事前後に時間がまったく取れないか、大雪か、、、だったのです。

印象深かったのは5つ。

・宗谷本線の車両
・塩狩峠
・名寄神社
・名寄公園
・北国博物館


ほとんど歩いている人を見かけない名寄の街。
宗谷本線も、人はまばら。
こういう観光地ではない知らない街を歩くのって、いいですよね。

よく見ると、珍しく貴重なもあるのに、誰も訪れずひっそりと展示されている数々の品。

私は、そういうものを発見するのが楽しいです。

夕飯に名寄の名物(街中で買える和菓子は仕事場でいただきましたが…)など食べられたら良かったのだが、西條というスーパーで音威子府(おといねっぷ)の黒い蕎麦などを買い込んでホテルで食べました。

外の皮ごと粉にするので黒いのが特徴の音威子府のソバ。


食べたことが無かったので食べてみた!
やはり音威子府を訪れて食べるべきでした~!
茹でソバでは、美味しさはよくわからなかったです💦


ホテルの部屋から、カラスがねぐらに戻る様子が見られました!

よく見たら、エネオスの屋根の上をねぐらにしているカラスの集団が‼
なぜ、上から丸見えのそこで寝たいのか??
上から襲う猛禽などの天敵はいないってことでしょうか。。。

屋根が温かいとかで集まるのかしら??
9月下旬のこの日、夜は10℃を切ったので、木より屋根の上が心地良かったんですかねえ。。。??

エネオスの屋根の上だけでなく、近くの電線にもいっぱい


ねぐらに帰るカラスを見ると、ホッとしてあたたかい気持ちになります🥰


翌日、終日仕事をがんばってから、帰路につきました。

北海道には、1両編成で走るワンマンカーのJRがいくつもあります。
帰りは、夕方5時過ぎに名寄駅から乗車したため、駅の改札も略されていました。

行きは特急に時間を合わせて乗ったのですが、帰りは鈍行。
鈍行列車の方が、各駅の雰囲気が見られるので楽しいです。


整理券を取って乗車する5時以降のワンマンカー!
バスみたい~と初めて見た時、感動した!


そのため、電車内で整理券を取って、降りる駅か、降りる時に電車内で清算するシステムです。

なるほどね==!
こうやって、人件費を削減しているのですね。

この旭川から稚内をつなぐ長い路線。
利用客が少ない駅が少しずつ廃止されていってます。
特に名寄から稚内の間は、廃線するかどうか検討中とか…。

途中の剣淵駅も無人駅。
運転手に、整理券と共に乗車料金を支払った人が下りるのを座席から見ていたら、降りてそのままお迎えの車に乗り込んでいたので、びっくり!!!(テールランプが光っていますね)

柵も無いし、わざわざ駅舎を通る意味はないですもんね!
なるほどです!

簡素な駅が途中にいくつもある


よく知られた観光地だけを回って北海道旅行していると、決して見えてこない北国の暮らしっぷり。


👉見たくないですか?👀



東京のベッドタウン育ちの私には、驚くことがいまだにいくつもあります。
観光地は観光客向けに外行きの顔をしているもの。

観光地ではないところに行くと、現地の暮らしが見えてきて自分だけのオリジナル旅になります。帰ってから、旅で見たものをネットで調べるなど興味がさらに広がることも多いです。

ガイドブックに決して掲載されない多くの人が知らない地名の場所を巡る旅も、ぜひ旅のせめて一部にでも組み込んでみてはいかがでしょうか?

北海道の地方も、面白いですよ~~🥰

読んでいただいてありがとうございます!
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鳥見はつみょん💛

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