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もういちど読む 山川倫理 PLUS 人生の風景編 ①ソクラテス [要約,感想,レビュー]

善き魂をもって生きる ソクラテス
 誰にでもある善く生きたいという気持ちがある。ソクラテスは不正をして欲望を満たせば魂が傷つくと言う。不正をしてしまったら謝り魂の健やかさを回復する必要がある。ソクラテスが富や権力といった人間を引き付ける欲望に対して、鉄と鋼の論理で反論しえたのは何故か。人間のプシュケー(他の生き物より優越した生物としての性質)が魂にあるからである。馬のプシュケーは走ることであるように、人間のプシュケーは魂を優れたものにするにある。徳とは、徳とは何かと考えて、善い行いへと導かれることである
 善い行いが幸福につながるというソクラテスの考え方は、人間の魂の核心が富や名声でなく、善い魂にあるという彼の主張の根源になる

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