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[四柱推命] 滴天髄 通神論7-9 天干 庚 [和訳 現代語訳]

皆さま、こんにちは。波濤ろく🌊です。
前回のテーマは「天干 己」。己土は、柔らかく湿っていて、中正の性質を持ち万物を蓄える力がある🗻木や水が強いことを恐れず、持ち前の柔らかさで上手く包み込んでしまう🌳🌊己が日主のときは、偏印である丁は己に洩気するため、倒食する力に乏しく、食神である辛は剋を逃れて清らかに明るく輝く💎
詳しくは前回の記事をチェック✨

今回のテーマは「天干 庚」。早速見ていきましょう🏃‍♀️💨

⚠️原文として載せている『滴天髄闡微』には、命式例が数多く取り上げられておりますが、割愛させていただきます🙇‍♀️
⚠️和訳、現代語訳の正しさについては保証いたしません💦
⚠️押さえておきたいポイントに「💡」印を付しています。

✅原文

💡1 庚金帶煞,剛健為最。
💡2 得水而清,得火而銳。

💡3 土潤則生,土幹則脆。
💡4 能贏甲兄,輸于乙妹。

🌸原注

5 庚金乃天上之太白,帶殺而剛健。
6 健而得水,則氣流而清;
7 剛而得火,則氣純而銳。
8 有水之土,能全其生;
9 有火之土,能使其脆。
10 甲木雖強,力足伐之;
11 乙木雖柔,合而反弱。

🌸任氏

12 庚乃秋天肅殺之氣,剛健為最。
💡13 得水而清者,壬水也,壬水發生,引通剛殺之性,便覺淬厲晶瑩。
💡14 得火而銳者,丁火也,丁火陰柔,不與庚金為敵,良冶銷熔,遂成劍戟,洪爐煆煉,時露鋒砧。
💡15 生於春夏,其氣稍弱,遇醜辰之濕土則生,逢未戌之燥土則脆。
16 甲木正敵,力能伐之;
17 與乙相合,轉覺有情。
💡18 乙非盡合庚而助暴,庚亦非盡合乙而反弱也,宜詳辨之。

✅和訳 現代語訳

💡1 庚金は凶暴な力を帯びており、非常に剛健である。
💡2 水を得ると清らかになり、火を得ると鋭くなる。

💡3 土が潤えば生き生きし、土が乾けば脆くなる。
💡4 甲木の兄には勝ち、乙木の妹には負ける。

🌸原文

5 庚金は天の星(金星?)、凶暴な力を帯びて剛健である。
6 健にして水を得ると、気は流れて清らかになる。
7 剛にして火を得ると、気は純粋で鋭くなる。
8 水のある土は、その生を保つことができる。
9 火のある土は、それを脆くすることができる。
10 甲木は強いが、力があればこれを倒すことができる。
11 乙木は柔らかいが、合わさる(乙庚干合)と逆に弱くなる。

🌸任氏

12 庚は秋の厳しい気を帯びており、非常に剛健である。
💡13 水を得て清らかになるのは壬水であり、壬水が発生すると、剛殺の性質が引き出され、鋭く清らか(淬厲、晶瑩)に感じられる。
💡14 火を得て鋭くなるのは丁火であり、丁火は陰柔で庚金と敵対せず、良い鍛冶で鋳造され、遂に剣や戟になる。大きな炉で鍛えられ、時に鋭い刃を露わにする。
💡15 春夏に生まれると、気がやや弱く、丑辰の湿った土に会うと生き生きし、未戌の乾いた土に会うと脆くなる。
16 甲木は正敵であり、力があればこれを倒すことができる。
17 乙と合わさると、情が生まれる。
💡18 乙は庚に完全に合わさることで暴力を助けることはなく、庚も乙に完全に合わさることで逆に弱くなることはない。詳しく判断すべきである。

✅波濤ろく🌊の解釈

1、5 庚の基本的な性質は、殺気を帯びていて剛健とのこと。やだ、穏やかじゃないわね💦殺気というのは、凶暴な力、攻撃性みたいなことかしら?実を言うと、波濤ろくも日干庚の人間だから、こんな狂犬みたいな扱われ方は、些か心外ってところね😠
※なお、攻撃性の高いオネエである自覚はある模様。

🌸春の庚金

春は木行が強い季節、庚金にとっては金剋木で囚令🌳🌷よって、元気の出る季節ではない。

4、10、16 庚金と甲木の関係について。以前通神論7-3 天干 甲で述べたけれど、春の甲木は旺令で非常に強い。よって、木が金を反剋してしまう(木侮金)🌳🪓ただ、春以外の季節で庚金が十分に力を持っている場合は、ばっさりと伐木することができるみたい。

4、11、17、18 庚金と乙木の関係について。乙の性質は、こちらで振り返っておきましょう➡通神論7-4 天干 乙。庚と乙と言えば、乙庚干合💏以前の記事(通神論7-1 天干)で、干合には2つの段階があると述べたわ。

  1. 干合成立による合住

  2. 干合成立、更に合化

乙庚干合が合化すると乙が辛へ変化する💎ただ、その変化によって、乙が庚の暴力性を助けるわけではなく、乙が庚に嫁ぐことで、庚の暴力性を抑え丸くする、ストッパーとしての役割を果たす、といった感じかしら?🚫

日主が庚とすると、乙は正財。正財は男命にとっては妻にあたる👰そして、甲にとっての乙は劫財、つまり妹のような存在。甲が妹である乙を庚に嫁がせ、庚と乙が干合で結ばれることにより、甲は庚の剋を逃れることができる。それが、庚と甲乙兄妹のストーリー📗🖊️

🌞夏の庚金

夏は火行が強く、庚金にとっては火剋金で死令、最も元気が出ない季節🌞🔥

2、7、14 庚金と丁火の関係について。本来であれば、火剋金のため庚は火に弱いけれど、丁火とは敵対せず、逆に庚金を鍛えてくれるみたいね⚔️剋されて力を削がれるのではなく、剋されてよりその力を研ぎ澄ます。不思議な関係。

🍂秋の庚金

12 秋は金行が強く、庚金にとっては旺令。秋の庚金は非常に剛健、「肅殺之氣」と述べられているわ。「肅殺」とは、厳しい秋気が草木を枯らすこと。多少木が生えていても、鋭い庚の刃の餌食でしょうね🌳⚔️

⛄冬の庚金

冬は水行が強く、庚金にとっては金生水で休令🌊💧

2、6、13 庚金と壬水の関係について。壬水があると、庚金の剛健で殺気を帯びた性質が流れ出て(洩気)、清らかになるみたい✨清らかというのは、他に対する凶暴な攻撃性が抑えられ、真っ直ぐで凛とした芯のある性質が残る、ということ?ちょっと棘のある、人当たりの悪さみたいなものを抑えてくれる。庚金と壬水、良好な関係だわ🧑‍🤝‍🧑

最後に、庚金と土の関係について。土行は庚にとっては土生金で相令🗻

3、8、9、15 庚は、湿った土、即ち冬土用の丑、春土用の辰に会うと生き生きと元気になり、乾いた土、即ち夏土用の未、秋土用の戌に会うと脆くなる。土であれば無条件に庚を生じるわけではない、ということに注意しておきましょうね⚠️

今回はここまで✨
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次回をお楽しみに、拜拜👋


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